桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

やはり「サツ読み」はウソだった

2015-08-31 | Weblog
刑訴法改正案を審議している参議院に対して、冤罪被害者として「このままで成立させないで欲しい」の願いを届けて来た。
参議院議長、副議長、法務委員会委員長、それぞれに要請文を渡して来たが、残念ながら議員さんは地元に帰っているとかど、どなたにも会えなかった。秘書に依頼して帰って来た。
昨日は膨大な人数に囲まれた国会議事堂前だが、今日は閑散として、どこにも昨日の名残はなかった。ただ、植え込みの土などが踏み固まっているのを見て、如何に多くの人に踏まれたかが判った。
徐々に昨日の様子が明らかになって来たが、警察が地下鉄駅を規制したらしく、人に押し潰されるような大混雑だったとか。新聞やテレビカメラに映らない部分にも、沢山の人がいたことが判り、「サバ読みならねサツ読み3万人」が、如何に出鱈目だったかも知った。こんな警察を信じる人がいることが、俺には信じられない。

賛成派

2015-08-31 | Weblog
昨日の安保法制反対行動に対して、もちろん賛成の人もいるわけで、それなりに「賛成だ」と行動をしたらしい。
その記事もあった毎日新聞には、横浜旭区から参加した小池よしこさん(70)が、「メディアは反対ばかりを一方的に報道する。賛成も、こんなにいる、と伝えたくて参加した。反対の人は『平和がいい』と言うだけで、平和にするにはどうすればいいのかということを、考えていない」と語ったことが書かれていた。これが「賛成派」の主要な主張なのだろう、「反対ならば、じゃあどうして平和を守るのよ!?対案を示してよ!!」。
ここに賛成派の錯覚、誤りがある。対案など、なぜ必要なのだろう。対案が必要と思うところが、安倍の弁舌に騙されている証だ。
憲法9条を護り、決して戦争はせず、専守防衛に徹する。だからこそ、日本は70年にわたり、誰も殺さず、殺されず、平和を護れたのだ。
第二次大戦後の世界紛争の実相を見れば、アメリカなどの大国が、自らの権益を守り、権益を拡大するために紛争を巻き起こして来たのではないか。
「賛成の人は戦争に賛成しているわけではなく、戦争させないために賛成しているということを周知したい」、と賛成派の主催団体広報担当の橘紅葉さん(35)は語るらしいが、アメリカの巻き起こす紛争や戦いに加担する法律を作れば、必然的に戦争に巻き込まれることが明らかなのに、それを認識出来ないところが哀れだ。
前方の殺し合いを支える後方支援も戦いだ。前方と後方が支え合っての戦争だ。自衛隊が後方支援をすれば、日本は戦争国会になる。俺は、絶対に反対だ。自衛隊を人殺し集団にしてはならない。日本を侵略する国があったとき、それを撃退する集団としてだけ、存在させるべきだ。
何のために政治はあるのだ?紛争を止めさせ、平和を築くためにあるのではないのか?
「法制反対者は世界の現実を知らず、理想や夢ばかりを語る」と自民党は言うらしいが、だからこそ、こんな日本なのだ。
政治が理想と夢を描き、語らずして、誰が社会の夢を実現するんだ?誰が、人類の明日の理想を築くんだ?民主主義は多数決だとか、無知を語る自民党政治は、もう終わりにしたいなぁ。

12万人

2015-08-31 | Weblog
昨日の国会前に集った人は、主催者発表で12万人。警察発表で3万人。
その差、9万人。
これを「サバ読み」と思うか、「サツ読み」と思うかは、報道された映像などを見れば明らかだろう。
国会正門前だけでも3万人近いのではないだろうか。警察は、何時も重要な反政府集会では参加者を少なく発表する。警察発表で正確なのは初詣人数くらいだ。「トノ、そんなに国民は反対してません、多くありません。ご心配なく!」とでも言いたいのだろうかねぇ。