桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

救援会川口支部

2015-02-28 | Weblog
今日は、救援会川口支部の大会に招かれた。
川口支部には、早船さんという方がいて、多くの事件を支援され、救援活動に熱心な方がいる。布川事件も、本当に熱く支援して下さって、今でも川口支部が大会に呼んでくれるのは、早船さんがあればこそだ。
少し体調を崩されて、もう活動を少な目にされている早船さんは、「桜井さんに会いたかった」と、今日も来てくれた。
お会い出来た喜びの中で、国賠裁判や自分の思いを話した。
救援会があればこそ、真実があればこそ。
これは俺が色紙などに求められたときに書く言葉の1つだが、今日も救援会に出会って得た喜びと幸せ、我が人生を語った。

ロシア帝国

2015-02-28 | Weblog
反プーチンの野党指導者が射殺されたニュースが流れた。
アメリカも暗殺や陰謀が渦巻く、大変な国だが、ロシアには負けるなぁ。反対する人物は殺してしまうんだから凄い。
人間って、何だろうね。
歴史の中で、やがてスターリンのようにプーチンも裁かれるだろうが、人権が尊重され、民主主義世界になったと言われても、その世界を構成する主要国家では、公然と独裁者が存在して反対する人を殺してしまう。そして、平然と割れ関せず顔で表舞台に出て来ては正義や真実を語る。
中国の人権不在も明らかだし、人間は哀しい存在だと思わされるニュースだ。
もしかすると、人類が死に絶えた後に、やっと地球は地球の営みに従っての平安を取り戻すのかも知れないなぁ。

何も変わらない

2015-02-28 | Weblog
この前に書いた、大阪で発覚した強姦事件の冤罪に付いて、再審開始決定があったと報道された。
被害者だと言った、当時14才の女性は「嘘だと言い出せなかった」と語るらしいが、思い出すのは御殿場事件だ。この冤罪も自称被害者は「やられた」と訴えたが、その申告した時間には彼氏と一緒だったことがバレてしまい「実は違う日」と変更した。でも、その日は台風襲来日。女は、その雨の中で強姦されたことになるが、全く濡れなかった。
大阪の事件は、「被害者」が真実を告白したことから無実が明らかになったが、御殿場事件では、未だに平然としている。
大阪の事件では「14才の女性が嘘を言うはずがない」として有罪にされたそうだが、何時も通りに検察の重大な不正行為がある。
被害者は「病院で診察して貰った」と言ったことから、弁護士は「診察記録を」と要求したらば、「ない」と返答したのだ。この診察記録が、今度の再審公判に提出されたのだが、そこには「強姦された痕跡はない」とあったと言う。
今日の新聞には、この診察記録を提出させないで「嘘を言うはずがない」て有罪判決を下した裁判官を批判する記事はあったが、証拠を隠した検察を批判する記事がない。
いくら警察や検察が無能だとは言え、強姦被害が申告されて、ただ話を聞くだけの捜査を行うはずもない。当然「3回、診察を受けた」の事実に付いて裏付け捜査をしただろう。もちろん、診察記録をも見ただろう。
ここからが、昔も今も変わらない警察と検察のやり方だ。警察は「申告」の事実に合わない証拠は無視し、検察は、その証拠を隠して「犯人だ」と主張し続ける。変わらないよなぁ。
御殿場事件でも、高橋詳子とか言った裁判官は、女の言葉だけを信用して、色々な矛盾を退けて有罪とした。真実を見抜く感覚を持たない裁判官は悪いが、証拠を隠す検察こそ、悪の最たる存在ではないのか。
客観的な証拠を隠した検察を、証拠隠滅罪で裁く法律は、絶対に必要だ。
そのことを改めて教える、大阪の再審開始決定だった。

知らなきゃ構わない

2015-02-28 | Weblog
国から税金で補助を貰った会社から政治家が献金を受けてはならない法律があるけど、知っていて貰えば違法だか、、知らなければいいんだって。
今、安倍内閣の閣僚たちが追及されている違法献金問題は「知らなかったのだから違法ではない」と答えているけど、返せば良いと同じで、どう考えても納得が出来ない。
大体、知っていて貰えば違法になるのだもの、金に糸目をつけない政治屋どもが「知っていた」と認めるはずもない。
良く「政治には金がかかる、よって金を集めるしかない」と言われる。これは政治家が有権者と付き合いを親密にしないと当選出来ないゆえ、その付き合い活動に金が掛かるということらしいが、そんな付き合いが政治活動だとされるところが、政治家も有権者も含めた中世国家の日本たるゆえんだろう。
俺は資本主義社会で利益活動をする会社に対して、色々な名目で補助金を出すこと自体が間違いだと思う。そこから官僚の天下りや金を仲立ちとした癒着が生まれるのだ。会社は自己資金で活動をすべきなのであって、政治が関わるべきものではないだろう。
政治家が企業に凭れて金を貰い、企業は政治家を用心棒のように抱えて税金から金を得る、この輪廻を断ち切らなくては、日本は、国民のために正しく税金が使われる国にはならないだろう。
安倍内閣の違法献金問題は、多くの問題を国民に突き付けている。