桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

辞めるべきは

2015-02-23 | Weblog
税金から補助金を得ている組織から政治献金を受けて追及されていた西川農相が辞めた。辞めて当然だし、不法に献金を受けていたのだから、これで終わりでもないだろう。法律の裁きを受けなければならない。
でも、この西川疑惑では、何よりも安倍首相の人間的な問題こそが問われるところだと俺は思っている。
民主党が日教祖がらみの違法献金を受けていたかのような発言を、閣僚席ヤジを飛ばし、答弁席でも重ねたというのだから前代未聞。こんな下らない人格を持つ男が首相で良いはずがない。
返金すれば終わる問題ではないのが西川疑惑ならば、遺憾発言では済まないのが安倍発言だろう。
人格未熟で幼稚な精神しか持たない男が首相の日本だから、あっちの組織もこっちの組織も裏金や嘘にまみれているんだよな。
絶対に世直ししたいよなぁ。

足利の夜

2015-02-23 | Weblog
昨日は、福島で温泉泊まりを提唱されたが、菅家さんや川畑さん、袴田秀子さんたちと足利市の温泉泊まりが決まっていた。
シンポジウムが4時に終わった後、すぐに福島を発って、一路足利市へ。
これが遠かった。水戸から福島は180キロくらいなのに、足利市は220キロもあった。
途中、鹿沼インター前でガス欠ランプが点灯してしまい、残り60キロは厳しくて、鹿沼インターで下りて給油したが、何とか宴会開始前の7時前に着いた。
菅家さんのカラオケは定番だが、昨夜は、秀子さんも唄った。若いときは三味線と長唄を習っていたそうで、音程のしっかりした歌声は、若かりし日はさぞや!と思わせた。
シンポジウムで「1晩でも2晩でも良いから布団を並べて寝てみたかったが、もう1年も一緒に過ごせて夢のようだ」と語った秀子さんだが、「歌など唄う気になりゃあせんかった」と言い、笑顔で唄う秀子さんを見ていて胸が詰まったなぁ。

福島大学へ

2015-02-23 | Weblog
昨日は、福島大学で「冤罪事件からなにを学ぶか」としたシンポジウムに行った。
前夜が歌手などをして懇親会だったせいか、朝、9時に出発しての福島行きは、余り早起きをしなくなった俺には、少し強行軍だった。
松川事件を支援した人を中心にしたシンポジウムは、50名ほどの参加者だったろうか。
松川弁護団だった福島在住の安田弁護士。国民救援会の鈴木事務局長。それに俺が発言したが、冤罪事件から学ぶべき人たちは、本当は警察であり、検察であり、裁判所であるはずなのだが、それが無反省だから冤罪が無くなるはずはない。俺が、水戸でのシンポジウムで、改めて認識したのは、警察は疑いを持ったらば、その疑いを訂正出来ない組織だということだ。
菅家さんは1年間も尾行された。スピード違反もしない、真面目な幼稚園バス運転手の1年を知れば、これは違うかな?と思いそうなものだが、志布志事件にしても、そもそも存在しない選挙買収会合を作り出し、枯れ尾花を幽霊と確信して、実際に幽霊を描き出してしまうのだから始末が悪い。
この警察を野放しせずに、結果責任を背負わせなければならない。 それで警察官が嫌ならば違う職業に就けば良いだけのこと。警察官や検察官、裁判官が過度に保護されるから、証拠捏造や証拠隠滅がなされるまでになってしまうのだ。
松川事件の壮大な国民運動の教訓は、これからも引き継がれ、学び継がれる必要があるよね。

大成功!

2015-02-23 | Weblog
「冤罪被害者からみた司法改革」と題したシンポジウム、「桜井昌司獄中歌集」としたコンサート、300名の人が来てくれて成功した。
歌は、まあ何時も通りに唄えば良いだけだし、さほどは心配していなかったが、足利事件の菅家さん、志布志事件の川畑さん、袴田事件の袴田秀子さん、仙台北陵クリニック事件の守大助さんのご両親に登壇して貰ったシンポジウムは、何しろ「当日主義」で、大した打ち合わせもしなかったから、上手く行くかな?と案じていたが、皆さんが、俺の無茶振りに上手く応えてくれ、大体、考えていた通りに行った。
この成功に力を尽くしてくれた事務局は大変だったが、楽しかったなぁ。