桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

足元にも及ばない

2015-02-16 | Weblog
ドイツの脱原発方針は動かないと、今日の毎日新聞「風知草」欄にあった。
その中に、なぜドイツがエネルギー政策の転換を行うかについて「ドイツは豊かな国で技術力もある。だからこそ、他国に先んじて変わらなければならない義務感がある」と語るのを知って、これこそ人類の歴史的発展を目指した、素晴らしい精神だと思った。
ティラノザウルス的な、時代遅れになる原発にしがみつき、人類史的な思考など、全くない日本政府や官僚を見ていると、日本は三流国家なんだと思わされるよなぁ。ドイツ人の精神の素晴らしさに感動するなぁ。

曽野綾子

2015-02-16 | Weblog
「人種別に居住地を決めろ」なんてことを産経新聞に書いて、曽野綾子が南アフリカ政府から抗議された。あれは何年前だったろうか、千葉刑務所で曽野綾子の講演を聴いたことがある。カトリック信者だから、その信者としての人生観などを話していたと思うが、その前後に講演に来た、佐藤愛子とは対照的な人間性を感じた以外は、もう忘れてしまった。
神を信じない人は地獄に行くとか、救いようがないとか、そんなことを言い、「聴かせてやる」という感じが満ちていた。佐藤愛子は「こんな話でいいのかなぁ」といった感じがして、実に対照的だった。
選民、自分は選ばれた人間だと思っている人だと感じた、あのときの思いが、どうやら正しかったみたいだね。人を区別して当然としか考えないカトリック信者か。
神が許すのかねえ、こんな人でも。