こどもの頃に「人はそれぞれの考え方があり、それぞれ違う~」的な事を教わった。最初に導いたのが親だったか教師だったのかは忘れたが、確かに教えられた。大人になってもその教えを忘れた事はなく、こども時代よりも現実味を増した。何故なら実際に体験し、人ってそれぞれなんだなと、実感する機会を得たから。今回の短期バイトではその思いが一層強くなった。サービス業なので日々、様々な人を相手にする。同じ事を聞くのに、どうしてこうも違うのかと日に何度も感じさせられる。嫌な言い方をされて気分が落ち込む事もあるし、感謝の言葉を伝えられ気持ちが晴れやかになる事もある。(それは極稀だけど)同じ人間なのにどうして? 相手も人だから感情の起伏があり、嫌な言い方をする事もあるのだよな、と自分に言い聞かせ頑張る日々。人って不思議。いい年になってもそんな事を感じられる事には感謝。人は感情を失ったらおしまいなのだから。
雨が降りしきる中、東京マラソンが行われた。大会前には日本新記録が出る高速レース、と散々解説者たちが言い放っていた。アメリカに本拠地を置く、エリートランナー大迫傑選手の記録にも注目が集まった。雨足は弱まる事もなかったようでテレビ観戦している者にも冷たさが伝わって来た。途中までは日本人選手も期待された3人がエチオピア、ケニア勢に付いて頑張ってはいた。けれど、少しずつ後退して期待の★だった大迫選手に至っては途中棄権。低体温症にでもなったのかと思われるほど顔色が悪かった。解説者とはそんな人種なのかも知れないが、ダメになる前と後の選手への言い分がまるで異なるのは何故? 高橋尚子さんなどはレース前は大迫選手を持ち上げるだけ持ち上げ、棄権後は手のひらを反すような言い方をしていた。選手を思いやれとは言わないが、ポリシーを持った解説をして欲しいと改めて感じた。昨年この大会で日本新記録を樹立した設楽悠太選手が不参加(最近の不調ぶりは気になるところ)だったのは残念だが、兄・啓太選手が完走していたのが個人的には嬉しかった。 頑張れ、設楽兄弟‼
昨年の日本映画で観たい、と思えるものは”万引き家族”しかなかった。最近は邦画も頑張っているとは言われてはいるが、これはイイ、と思えるものは少ない。昨夜の日本アカデミー賞授賞式を見てもその通りで残念だった。是枝裕和監督への評価は高い。良い作品を生み出しているのだから当然だが、彼ばかりが賞の常連になるのは良い傾向ではないのでは? 他に監督たちにも気張って欲しい、のが映画ファンの希望だ。