映画・”ヒミズ”に彼、出ていたんだよね。相変わらずの自然体っていうか、演技をしているのかいないのかよー分からん感じのあの雰囲気。独特の感じで嫌いではないが。それにしても奇行が目立ったはいつだったかしら。相当昔の出来事のようにも思えるしそうでもないような・・・・。あれは精神的に病んでいたから? それとも特別なクスリを服用していたから? どっちゃでもええけど今となってはなんだったのか? の疑問しか残らないのですが。映画の中の彼はいたってシンプルな青年役ではなく、何して食べてんのか分からないプー。(スリの手口はお見事)なのにどこか憎めない可愛い青年。もっとも正当防衛で人殺しをし、その後に得体のしれないおっさんにぶち殺される、というトンデモナイおち。これを飄々と演じられるのだから並みじゃない。一時期は危ない俳優(何するか分からんから)で誰にも相手にされなかったようだけど、活動を再開したのですね。よかった。
納得のいく内容だった。園子温監督の作品は流血物やエグイ内容のものが多いので敬遠していた。けど今回のコレは絶対観たいと思い、決意の末に断行。なんて言ったらオーバーかな。ま、そんな思いで観に出かけました。開場前のロビーではしたり顔のカップルがいて、特に男が「”ヒミズ”は観たら後悔する映画だよ」なんて大きな声で女に話していた。何なのコイツ、と思いながら開場に入る。こちらとしても血が流れたり罵声が飛び交う作品は好まないのでなんだかなーの気分が高まった。けれど、はじまって直ぐに観に来て良かったと思った。二階堂ふみさん。彼女が素晴らしい。相手役ってーのか本来の主人公・住田くん役の染谷将太くんももちろん負けてはいなかったけどね。迫力があるしお腹の底からの発声がいい。東日本大震災後の被災地の様子も画面には映し出されていたけどあれって必要? あれがなくても十分な仕上がりだったのではないですか? それにしても園子温監督ってどんな人? グラドルの神楽坂何とかさんとどーにかならなかったら(確かご結婚されたのですよねぇ)尊敬しちゃうんだけど・・・・。胸のデカい女にはやっぱ魅かれましたか。残念だなぁー。
今時”月9”なんて言い方が存在するのかどうか知らないけど、ついそう呼んでしまった。以前の月9は華々しい作品が多くて視聴率もババーンと高かった。そんないつの時代の話し? と聞かれそう、確かに。で、昨夜は久々に面白いかも、と思って9時から拝見。メンツがいいんじゃない? 瑛太と松潤が一緒に出てるなんてゴーカ。もっともこのところひとりのイケメン(主にジャニーズ系・ただし松潤はそんなことないと思う)では視聴率が取れないからダブル主演で、となったのか。それにしても互いに嫌じゃないのかね。ひとりじゃないってとこ。半人前扱いみたいじゃないの。見る側は面白くていいけど。さて、中身。前半は瑛太、大泉洋それにほわ~んとしたやる気あるんだかないんだかが魅力的な仲里依紗、この3人の掛け合い(会話)が楽しめた。リズムよく事が運んですっきりした内容。後半、殴り合いのシーンが多く、ちょっと苦手だったけどあれはあれで物凄いリアル感があっていつもと違うテレビドラマだった。何か新鮮。ポンポンと調子よく流れる会話と動き。あそこまで完璧にやるなんて瑛太&松潤、凄い!
乗り合わせていた方々は本当に気の毒なことで。どうしたらこんな事故が起こるのか? と船長に問いただしたいような出来事だったのではないか。しかもその船長はいち早く非難し、警察当局からも現場に戻るように指示を出されても戻らなかったとか。どないなっとるねん。いい加減者が多いお国柄だから? と言ったらイタリア人に怒られるか。それにしたってあれほどの大きな船でも沈む時は沈むのね。数名の死亡が確認され行方不明者も20名ほどいるとか。楽しい旅が死にゆく旅となってしまったなんて・・・・。いつ何が起こるか分からんなぁと改めて感じさせられた事故だった。合掌。
重松清さん原作のドラマ。先週に引き続いて昨夜も見た。普段は苦手な主演の堤真一さんが役柄にとても合っていていい感じ。脇のキョンキョンや息子役の池松なんとかさんもいい味が出ていたと思う。それにしてもあれって重松さん自身の物語なの? 彼がどんな環境で育ったのか知らないけど。でも出身も岡山だか広島あたりだったよねぇ。大学は確かに早稲田だったような。就職先が出版社ってのもそれらしいし・・・・。母親の死とその後の父親との暮らし。普通に育った者には分からない苦労がたくさんあったのだろうな。そう考えると自分がどんなにか恵まれて育ったのかがよー分かる。なのになぁ~と落ち込みそうでもあるけれど。話しは変わるが堤真一さんは、映画・3丁目の夕日の鈴木オートの社長役をやってから熱血オヤジ役にはまっててなかなかいいんじゃない? 以前のぶっちょう面や怖い表情の時よりも親しみがわいて来ましたぞ。