リンリン・ダイアリー

ブースカがお話します。

2019年12月2日 性暴力・被害者

2019-12-02 21:20:04 | Weblog

 小学生の時に見知らぬ男性に性暴力を受け、後遺症に苦しみながら生きてきた47歳の女性の新聞記事を読んだ。犯罪に許されるものなどないが、この犯罪は本当に許せない。憤りと共に、現在は笑顔で生活できるまでに回復した女性の人生の困難さを思い、胸が苦しくなった。私自身も誰にも話した事がない嫌な経験を持つ。彼女の大変な経験に比べればそれは何でもない事に近いがそれでも今でも忘れてはいない。小学校1、2年生の時の事。お絵描き教室に通っていたのだが、その先生にいたずらをされたのだ。他の生徒を先に帰して私ひとりだけ居残り。先生と並んで椅子に腰かけ、彼は私に話しかけながら絵筆を握り、片手では私の太ももを異様にさする。それだけの事だがたまらなく気持ちが悪かった。今にして思えば先生がそこまでにしておいてくれて助かった。しかし父や母にはその事実を言えなかった。言えはしないがお絵描き教室は辞めたい。言い出せず、教室がある土曜日が憂鬱。何回かはよそで時間をつぶし、適当に家に帰った。時計を持っていないので時間の感覚が分からず、不審に思われた事もあった。母には理由を言わずに辞めたいと伝え、渋々受け入れられたが辞める為に挨拶に行かねばならなかった。事実を知ったら父と母はどう言っただろう。母に連れられ、先生に世話になった挨拶をした。顔を上げずにうつむいて話した事も覚えている。これらは幼少期の忘れたい思い出の第一位。私以外には被害者はいなかったのか? あちらはほんの遊び心での一コマかも知れないが受けた側は一生残る傷。それを理解できる人ならそんな行為はしない。分からないからしでかす。冒頭に記した女性は自分の体験を基に犯罪被害者支援員となり活動をしているそうだ。その勇気に敬服。


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