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リンリン・ダイアリー

ブースカがお話します。

2018年5月30日 西加奈子・円卓

2018-05-30 21:26:11 | Weblog

 かなり前に映画化され、話題になっていたが当時は気に留めなかった。最近になって書店でサラ読み。面白そうだったので購入して読んだ。関西の生意気な女児の話、と思い込んでいたがこれがなかなか奥深い。小学生だった頃(かなり昔になるが)を思い出しつつ楽しめた。こどもって大人が思っている以上におとな。こんな事分かるまい、考えていないだろうと侮ることなかれ。見るところは見ているし、感じるところはきちんと感じている。勝手に決めつけてはいけないのだ。そんな事を改めて教えてもらった。文体は独特だが分かり易い。心地よいリズム感。女児ばかりではなく、男児が混じっているところも魅力的。ちびだった時代には男の子の気持ちなんて考えた事がなかった。ーあったのかも知れないが忘れ去っているーその鈍感さは女児特有のもの。別々だから面白いのだろうけどね。恰好なんかつけずに思うままに生きる。自然体こそベスト。こっこちゃんは賢いなぁ。憧れるわ~。