リンリン・ダイアリー

ブースカがお話します。

2009年9月1日 映画・野獣死すべし

2009-09-01 20:43:48 | Weblog
 1980年公開の角川映画。ここからして凄いよね、角川映画だぞ。懐かしいったらありゃしない。おまけに野獣役はかの松田優作。うーむ、と唸ってしまったよ、昨夜BSフジで観て。それにしてもよく、こんな時代にあれを流してくれたものだ。今の映画と違って観ていて恥ずかしいシーンもたくさんあったし。それに内容ははちゃめちゃでこれまた何をテーマに描いたんだか分からない作品で。ただ、優作さんの狂気の目は凄まじかった。本当に怖かった。今時仮にリバイバルしたところであの役をこなせる役者はいないんじゃないのか。それと相棒役の鹿賀丈史もギラギラしていて迫力があったよね。正に犯罪者顔って言うのか、そのまま新聞の三面に載っていてもおかしくはない顔つきをしていた。目力も強かった。思い起こせば80年代の初めまではああいった強さが表に出ていた時代だった。男の力強さと言うのかな。女にはないものが確かに出されていた時代。いつからか男女差がなくなって来て、この頃では強さも逆転しそうな勢いで。映画にしたって女性監督の作品がどれだけ増えたか。しかも面白い! 時代を戻せはしないしあの時代が必ずしもイイとは言いきれないが、優作&丈史の打ちまくりシーンを観て妙なノスタルジーにはまったのだった。

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