スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

報知オールスターカップ&学習

2019-01-03 18:51:38 | 地方競馬
 金沢から1頭,兵庫から1頭が遠征してきた川崎記念トライアルの第55回報知オールスターカップ。瀧川騎手が疾病のためガリバルディは町田騎手に変更。
                                     
 好発はジャーニーマン。内から追ってきたナガラオリオンよりは前に出たのですが外からトキノパイレーツが上昇し,2頭で競り合いながら逃げる形に。3馬身差でタービランスが単独の3番手。3馬身差でナガラオリオン,2馬身差でタガノゴールドとディアドムス。1馬身差でゴールドパテックとヤマノファイト。4馬身差でユーロビート。2馬身差でハセノパイロ。2馬身差でガリバルディ。大きく離れてキャッスルクラウンが最後尾を追走というとても縦に長い隊列。
 3コーナーを回ると徐々に差を詰めていたタービランスが2番手に上がり,直線の入口ではジャーニーマンにも並び掛けました。向正面から長く脚を使って追い上げてきたユーロビートも大外に回りこの3頭は一団で直線に。ヤマノファイトはユーロビートの後から追う形になり,タービランスとユーロビートの間に。直線では逃げたジャーニーマン,早目に脚を使ったユーロビートの順で一杯になり,優勝争いは2頭。競り合いはフィニッシュまで続きましたが,タービランスに追いつくところで少し前に出ていたヤマノファイトが,再び差を詰められるという形にはなりましたが差し返しは許さずに優勝。タービランスがハナ差の2着。最内からタガノゴールド,その外からディアドムスが伸び,ディアドムスはユーロビートに迫ったのですが,最後にまたユーロビートが踏ん張りをみせ3馬身差で3着。ディアドムスがアタマ差の4着でタガノゴールドは1馬身半差の5着。
 優勝したヤマノファイトは昨年の羽田盃以来の勝利で南関東重賞4勝目。その後,東京ダービーは発馬直後に不利があって競馬にならず。復帰戦に選んだ埼玉新聞栄冠賞で古馬相手の2着に入り,重賞の浦和記念でも離されたとはいえ5着と一応の格好はつけていましたので,ここは有力候補の1頭。2着馬も南関東重賞で実績を残し,能力の衰えは感じさせてない馬ですので,接戦になったのは仕方がないところでしょう。今日はペースも速かったのですが,差す形で結果を出したのは収穫だったのではないかと思います。父はエスポワールシチー
 騎乗した船橋の本橋孝太騎手は羽田盃以来の南関東重賞16勝目。報知オールスターカップは初勝利。管理している船橋の矢野義幸調教師も報知オールスターカップは初勝利。南関東重賞は18勝目。

 トイレトレーニングは哲学との関連で興味深い事柄がふたつあります。先にそれがどういった関連であるかということを示しておきましょう。
 現代思想の1987年の9月号に,田島正樹の「スピノザ的スピノザ」という論考が掲載されています。僕はかつてこの論考に,母が小脳出血を起こした後の後遺症やリハビリとの関連で,身体の可塑性という観点から言及しました。トイレトレーニングはその身体corpusの可塑性と関連するのです。というより,田島の論文の当該部分の主旨からすれば,こちらの方がより大きな関連性を有していると思われます。
 トイレトレーニングは文字通りのトレーニングすなわち訓練であって,これは学習の一種であると僕はみなします。そして僕たちは大抵の場合,学習というのを大まかに二種類に分類します。ひとつは身体的技能の習得で,もうひとつは知的作業です。たとえば楽器の演奏とか道具の使用といった事柄は,僕たちは確かに何らかの学習によって習得するのですが,その場合の学習は身体的技能に属するとみなされます。対してスピノザの書籍を読んで知識を向上させるとか,棋書を読んで将棋の実力を向上させるといったことも僕たちは明らかに学習の結果による習得とみなしますが,それは身体的技能の習得とはみなされず,知的作業の一種とみなされるのです。田島の論文の当該部分の主旨というのは,これらは同じ意味で学習といわれるべきであって,たとえばある運動能力を習得することとある知的能力を習得することは同じであり,それらはどちらも身体の知覚能力あるいは行為能力に平行してなされるという点にあります。
 僕は基本的に田島のこの主張には賛成します。つまり知識に,いい換えれば思惟作用に限定されるような学習というのはあり得ないと考えます。ただしそれとは逆に,身体的技能の習得,すなわち延長作用に限定されるような学習というのもあり得ないと考えます。後者の点に関しては田島がどう判断しているのかは定かではありません。
 トイレトレーニングという学習は,身体的技能の習得とみなされるのかもしれませんが,それに限定できないことも明らかだと僕には思えます。

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