スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

人神と神人&日帰り旅行

2019-09-22 19:00:19 | 歌・小説
 『悪霊』の第二部第一章5節のキリーロフのスタヴローギンとの会話のうち,『謎とき『悪霊』』では赤ん坊の頭の箇所と別の箇所にも触れられています。
                                          
 これはもう別れ際に近いところなのですが,スタヴローギンはキリーロフに対して,次にキリーロフがスタヴローギンと会うときには,キリーロフは神を信じているだろうと言うのです。いうまでもなくこの神は,キリストのことです。
 キリーロフは赤ん坊の頭をぐしゃぐしゃに叩き潰す人がいたとしても素晴らしいと言った後で,人間がよくないのは,自分たちがよい人間であることを知らないからだと言います。スタヴローギンは,次にキリーロフと会ったとき,キリーロフはキリストを信じているだろうと言った後で,キリーロフが神を信じていると知ったら信仰を持つことになるのだが,今は神を信じていると知らないから信仰を持てないのだと言います。このふたつの言い回しがよく似ていることは明白でしょう。ですから僕はこの部分は,キリーロフは自分がいい人間であるということは知っているけれども,自分が神を信じているということは知らないのであると,スタヴローギンがキリーロフに言った,ある程度の皮肉を込めて言ったのだと解釈しています。
 ですが『謎とき『悪霊』』ではこの部分が,キリーロフの思想である人神哲学と関連して説明されています。この会話の部分でも,キリーロフは,すべての人間がいい人間であることを教える人が世界を完成させると言い,その人の名は人神であると言います。スタヴローギンが神人かと尋ねると,神人ではなく人神であり,その相違が重要なのだと言っているのです。
 この相違のゆえに,キリーロフはあくまでも無神論者なのであると『謎とき『悪霊』』ではされています。つまり,もし神人思想をキリーロフが有していれば,キリーロフは無神論者ではないかもしれないが,人神思想を有するキリーロフは無神論者なのだと解釈されているのです。よってここにはキリーロフの反キリストが前面に出ているというのが,この部分の論旨の結論となっています。

 新施設の保護者会の会長の挨拶で説明会のすべてが終了しました。20日にグループホームの妹の担当者であるKさんからの電話で,妹の給料の支払いのために必要であると言われていた印鑑は,このときに持参し,説明会の終了後に説明を担当したふたりのうちのひとりである,支援課長のNさんに渡し,グループホームに届けてもらうように依頼しました。
 21日に彼岸会があり,その折に先祖代々の塔婆との塔婆は家に持ち帰っていました。その2本の塔婆をこの日の説明会に持参していました。というのは,この説明会が行われた施設と墓がある日野公園墓地は近いので,帰りに墓参りを済ませてしまおうと考えていたからです。
 通所施設の最寄りのバス停の近辺に,日野公園墓地への入口があります。日野公園墓地はとても広い墓地で,この入口から入るとうちの墓にはとても遠いのですが,僕はウォーキングを日課としているくらいですから,歩くのに問題があるような距離ではありません。ということで墓地の中を長く歩くことにはなりましたが,予定通りに墓参りをしました。帰りは入ったところとは別の出口から出て,バスで上大岡に。昼になっていましたので昼食を摂ってから帰りました。なお,これは前にもいった通り,妹はこの日は日帰り旅行でしたので,午後にまた迎えに行くということはしていません。この日の旅行は三崎で,午前中が農園でいちご狩り,昼に産直センターで昼食,帰途に葉山に立ち寄りお土産の購入という日程でした。
 3月28日,木曜日。10日に壊れてしまった眼鏡を修理するため,眼鏡屋に行きました。その直前に鼻あての修理をしたのと同じ,ショッピングモール内にある大手のチェーン店です。破損したフレームを修理するということも可能であるとのことでしたが,だいぶ古くなっているものですから,またほかの箇所が壊れるおそれがあると思われましたので,フレーム自体を交換することとしました。この眼鏡店で作製した眼鏡ではなかった関係から,すぐに新しいフレームを入手することは難しく,完成するのは4月3日になるとのことでした。ですので代金だけ支払い,引換券を受け取って帰りました。

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