スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

アグネスタキオン&表象の種類

2007-06-01 21:05:37 | 名馬
 今年の桜花賞を勝ったダイワスカーレット。そこで書いたようにこの馬の母系はスカーレットインクの一族になるのですが,父も活躍馬ですのでここで紹介します。
 ダイワスカーレットの半兄であるダイワメジャーの父がサンデーサイレンスであるのに対し,ダイワスカーレットの父はアグネスタキオン。このアグネスタキオンはサンデーサイレンス産駒ですので,ダイワスカーレットとダイワメジャーの血統構成は,アグネスタキオンの母の部分だけが異なるということになります。こういう場合,ダイワスカーレットはダイワメジャーの半妹ではなく,4分の3妹といわれることもあります。
 そのアグネスタキオンのデビューは2歳の12月。新馬戦を勝つと果敢に重賞挑戦。これも見事に勝利しました。前に取りつくときの脚が圧巻で,テレビで見ていて思わず「強い」と呟いてしましました。
 この2戦で一気にスター候補となり3歳初戦は皐月賞の最重要トライアルの弥生賞。ここは極度の道悪になったのですが,それをものともせずに勝つと続く皐月賞も勝って4戦4勝で大レース制覇。三冠馬の誕生かと騒がれましたがこの後,屈腱炎を発症,あっけなく引退となってしまいました。わずか5ヶ月の競走馬生活。距離に限界があるタイプであったようには思っていますが,無事にいっていれば後のディープインパクト級の活躍の可能性すら感じさせた馬でした。
 産駒はダイワスカーレットが2世代目。最初の世代からもNHKマイルカップを勝ったロジックを出していて,種牡馬生活もきわめて順調といえると思います。

 明日から大津びわこ競輪場でGⅠの高松宮記念杯が開催されます。

 僕のいう表象の定義というのはこのようなものですので,それでは僕の考える人間の精神mens humanaによる事物の表象imaginatioには,どんな種類のものがあるのかを示しておくことにします。
 まず一般的に,僕は人間の精神のうちに,自分の身体corpus,または自分の身体以外の外部の物体corpusが現実的に存在するという観念ideaが生じるとき,この観念についてはそれをすべて表象,あるいは人間精神がそうしたものを表象するimaginariといいます。
 したがってまず代表的なものは第二部定理一七第二部定理一九の仕方による表象で,これは僕たちが使い慣れていることばでいえば,知覚ということになります。具体的な意味では僕は視覚による知覚をあげていますが,もちろんそれに限らず,聴覚や触覚等によるものであれ,いわゆる五感を通して形成される事物の現在の観念はすべてこの知覚に含まれます。
 そして第二部定理一七系の想起memoriaもまた表象です。すなわち,実際に事物がその人間に現在しているかしていないかは,それを表象というかどうかということには関係していません。そしてこの想起に関連して,一般に僕たちが想像とか妄想とかいったことをなす場合にも,事物の現在の観念が人間の精神のうちにあるといえます。したがってこれも僕は表象に含めます。
 おもだったものは以上。僕が表象ということばで示そうとしていることは,一般的なことばでいえば,知覚,想起,想像の3種類の認識であるということになります。

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