スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

マイルチャンピオンシップ&第一部定理五証明

2006-11-19 20:18:38 | 中央競馬
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 第23回マイルチャンピオンシップ
 予想通りにステキシンスケクンが逃げ,ダイワメジャーは2番手でこれをがっちりとマーク。ラップは前半の800メートルが46秒ちょうどのミドルペース。ダンスインザムードはいつもより矯めて中団やや後ろより,ハットトリックはテレグノシスと相前後する最後方からのレースとなりました。
 4コーナーから直線に入るところでダイワメジャーが外目に持ち出し馬群が左右に大きく広がりました。ステキシンスケクンが失速したので自然とダイワメジャーが先頭に立ち抜け出すと,内からキンシャサノキセキ,外からマイネルスケルツィが追いますがむしろ離され加減。そこへ馬群の中をスムーズに進出し,マイネルスケルツィの外へ出したダンスインザムードが伸び,ダイワメジャーに迫りました。脚色からは差すのかとも思われましたがダイワメジャーがそこから二の足を使ってクビ差先着。天皇賞に続く連勝で,GⅠ3勝目となりました。秋になってさらに一皮むけた感じで,実力通りの勝利といえるでしょう。
 2着のダンスインザムードは武豊騎手が自賛するほどの完璧な騎乗の上での2着で,力の差というほかはありません。これだけ多く対戦すると馬も相手のことをよく覚えていて,最初から敵わないと諦めてしまうのかもしれません。
 3着には大外を伸びたシンボリグラン。1600メートルで好走できたのは大きく,今後への展望が広がったように思います。
 4着・5着のマイネルスケルツィとキンシャサノキセキはまだ3歳ですからこれからでしょう。
 上位をすべて関東馬が占めるという近年では稀なGⅠとなりました。
 コートマスターピースは7着。雨が降ったこともあり,ある程度は日本の競馬にも対応できたと思いますが,やはり日本の馬は発走後のダッシュが速いため,前半で苦しい位置取りになってしまいました。
 同様のことは8着のハットトリックにもいえ,上位に入った馬である程度後方に位置していたのはダンスインザムードだけですから,今日の流れで最後方ではアウトでしょう。こちらには降雨も災いしたのではないかと思います。

 明日から松山記念です。

 第一部定理四が証明されると第一部定理五の証明Demonstratioは容易であるといえます。
 もし複数の実体substantiaが存在するなら,当然のことながらそれらは各々が区別されるもの(区別し得るもの)として存在しなければなりません。したがって,複数の実体は実在的にrealiter区別されるか,そうでなければ様態的にmodaliter区別されるかのどちらかでなければなりませんが,複数の実体が様態的に区別されるということはあり得ません。なぜなら,様態的区別というのは,同一の属性attributumに属するものが様態modiとしての相違によって区別される区別distinguereですから,もしもAとBが様態的に区別されるのであれば,それはAもBも様態であるということを前提していることになるからです。ここでは様態ではなく実体の区別を問題としているわけですから,それが様態的に区別されるということはあり得ないわけです。
 したがって複数の実体というのは実在的に区別されなければなりません。ところで,実在的区別というのは実体の本性essentiaを構成する属性による区別なのです。したがって,もしも実体Aと実体Bが実在的に区別されるなら,実体Aの本性を構成する属性と実体Bの本性を構成する属性は異なった属性であるということになります。そしてこのことは,実体がふたつではなくそれ以上いくつあるとしても妥当します。よって,複数の実体が存在するなら,それらの実体の本性を構成する属性はすべて異なり,いい換えれば,同一の属性を有する複数の実体は存在しないということになるというのがスピノザの結論です。

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