スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

フレッド・アトキンス&インスリンの吸収

2012-06-19 18:31:53 | NOAH
 ジャイアント・馬場とインドの狂虎は実質的な意味でのプロレスの師匠が同じでフレッド・アトキンスというレスラー。彼については馬場が多く語っています。
                         
 馬場がアメリカに武者修行に行ったのは入門翌年の1961年7月。4ヶ月ほど西海岸にいて,その後ニューヨークに転戦。ここでアトキンスと出会いました。
 馬場はアトキンスに関して,頑固な人間ではあったけれども,弟子である自分を見下したり,あるいはレスラーとしてではなく人間として傷つけるような人ではなく,自分をトップレスラーにすることに没頭してくれたと述べています。馬場は渡米当初は,グレート・東郷をマネージャーにしていたのですが,この東郷は馬場を人間的に傷つけてしまうような行動があったようで,馬場には性格的にむしろアトキンスの方がマッチしていたのでしょう。仲間のレスラーからは,よくアトキンスのところから逃げ出さないでいると驚かれていたようですが,馬場自身は自分とアトキンスには体質的に共通するところがあって,肉体的にはとてもきつい共同生活ではあったけれども,精神的な苦痛というのはまったくなかったと回顧しています。
 1963年の3月に馬場は凱旋帰国。しかしアトキンスの方から要請があり,10月に再渡米。この当時,アメリカに武者修行に行くことは日本人レスラーのステータスのひとつ。馬場自身はもっと早く再渡米したかったらしいのですが,力道山が周囲のレスラーがやっかむだろうからと,少し遅らせたようです。
 アトキンスはカナダのオンタリオに自宅があり,渡米といっても試合がないときはここでずっと生活を共にしました。このときの特訓は前回以上のものであったようで,とくに冬の寒さも厳しく,海を泳いででも日本に帰りたいと思うくらいだったと馬場はいっていますが,たぶん馬場のプロレスラーとしての素養の多くは,このときに培われたものではないでしょうか。
 この年の12月に力道山が暴漢に刺され,一旦は快方に向かったものの腸閉塞で死亡。このため,馬場は翌年の4月に帰国することになったのですが,もしもこの事件がなければ,日本のみならず全米のプロレスの歴史も,きっと大きく違ったものとなっていたことでしょう。

 内出血したといっても,痛みがあったというわけではありません。ただ,注射をする場合には必ず自分の腹を見ることになるわけで,そのときに気付いたくらいなのです。したがって翌13日の朝の注射のときまで,これには気付いていないくらいでした。この内出血はかなり大きなものではありましたが,時間と共に引いていき,現在はその痕跡も完全に消滅しています。
 1日に4回も注射をするわけですから,たまに内出血をしてしまうということは,おそらくは避けることができないものであって,これは仕方がないといえば仕方がないことであるといえるのではないかと思います。ただ,それが好ましいことではないということは事実でしょう。その理由というのは,単にそうした跡ができてしまうからというわけではありません。
 インスリンの注射は皮下にするものですが,これは,皮下に注射することによって,その吸収を抑制するという目的があるのです。すなわちたとえば超速効型のインスリンであれば,皮下に打つことを前提としておよそ2時間から3時間後にその効果がピークを迎えるということになりますし,持続効果型であれば,同様にピークを迎えることなくおよそ24時間にわたって同じような効果が持続するということになっています。
 一方,血糖値というのは,文字通りに血液中の糖分,ブドウ糖の値です。すなわち血糖というのは血液中にある糖分なのです。もちろんインスリンというのは,そうした血糖に対して何らかの働きをなすというわけではなく,血液中の糖分が血液の中から細胞の中へと取り込まれることを補助するようなホルモンではあるのですが,これが薬物として血液中に取り込まれますと,その分だけ早くホルモンが分泌されるというのと同じ状況になります。したがって血液内にインスリンが注射されますと,皮下に注射されるよりも,早く効果を発揮するということになるのです。僕は入院直後,点滴でもインスリンを投与されていましたが,おそらくそれはそうした効果を目的としてのものであったのでしょう。したがって内出血を起こせば,そこから血液中に注射したインスリンが吸収される可能性があります,したがってこうした内出血は,あまり好ましいことであるとはいえないということになるのです。同じ意味でいえば,注射をしたときに腹部の毛細血管から出血してしまうということもおそらく避けて通ることができない道だとは思いますが,これもあまり好ましいこととはいえないのでしょう。

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