スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

第四部定理二八&伯母の吐血

2016-05-11 19:11:35 | 哲学
 第五部定理二五は,第三種の認識cognitio tertii generisで個物を認識することが,現実的に存在する人間の精神にとっての最高の徳であることを示します。なぜなら第五部定理二四により,精神は個物をより多く認識することにより,それだけ多く神を認識することになるからです。しかし第五部定理二五の論証としてはこれだけでは十分ではありません。第五部定理二四によって第五部定理二五が論証されるのであれば,前提条件がひとつ要請されるからです。いうまでもなくそれは,神を認識するということが精神にとっての最高の徳であるということです。この前提条件は,第四部定理二八で示されています。
                                     
 「精神の最高の善は神の認識であり,また精神の最高の徳は神を認識することである(Summum Mentis bonum est Dei cognitio, et summa Mentis virtus Deum cognoscere.)」。
 この定理は精神の最高の善と最高の徳の両方を示していますが,ここでは第五部定理二五との関係から,最高の徳であるということだけ証明しておきます。
 第四部定理二四から分かるように,精神にとっての徳は,理性ratioによって事物を認識するということです。いい換えれば精神の能動actioによって事物を認識することです。したがって,精神の最高の徳というのは,精神が働くことによって何かを認識することになります。このとき,もしもAよりもBの方が完全であるなら,Aを認識するよりもBを認識する方が,精神にとってはより大きな徳であるということが帰結します。認識自体が徳であるなら,より完全なものを認識する方が大きな徳になるのは当然ですから,これはそれ自体で明らかだといっていいでしょう。
 ここから帰結するのは,もしも精神が最高に完全なものを認識するなら,それが精神にとっての最高の徳であるということになります。しかるに神の本性を示す第一部定義六から,神は最高に完全であるという神の特質が必然的に流出します。よって神を認識することこそが,精神にとっての最高の徳であるということになるのです。

 当日の天候の影響もあり,予定していたルーヴル美術館展に行くことができなくなってしまったのは,去年の5月24日の金曜日のことでした。この日,渡米中だった母から僕のパソコンにメールが届いていました。それはロサンゼルスの伯母が自宅で吐血したために,先週の土曜から4日間にわたって入院したというものでした。その間に内視鏡やCTを使っての検査を行ったのですが,はっきりとした原因は不明だったようです。ただその後はそういう事態は起こりませんでしたから,退院したということなのでしょう。心配ではありましたが,その後もとくに問題は生じず,現在まで至っています。
 6月1日,月曜日。母と妹が帰国しました。自宅に着いたのは午後9時半頃のことでした。
 6月6日,土曜日。妹のピアノのレッスンがありました。この日は午後3時から。これは前日の夜に先生から電話があり,午後5時半の予定が変更になったものでした。
 6月8日,月曜日。この日から妹がショートステイに。南区の施設で1泊でしたから,翌日には帰りました。
 6月10日,水曜日。母がI歯科へ。母は歯に詰め物をしていたのですが,それが取れてしまったのです。取れたのは渡米する前のことだったのですが,治療には時間が掛かります。しかし渡米中は当然ながら歯科に通うということはできません。治療の途中で渡米することになっても中途半端ですから,取れたものはそのまま放置して渡米し,帰国してから治療するということにしたようです。僕自身は母の歯の詰め物がとれたということは事前には知らされてなく,この日に歯医者に行くということで知らされました。ただ,すぐに新しい詰め物をするというわけにもいかないので,この日はその取れてしまった詰め物を応急処置的にまた詰めて,事後に本格的な治療に入るということになったようです。母の歯科の予約は午前11時。僕はこの日は川崎で,帰宅したのは午後6時20分頃になりました。これは僕の帰宅時間としてはかなり遅い部類に入ります。
 6月11日木曜日。妹が施設での宿泊訓練。この日は朝の迎えを頼んでいなかったので,母が送っていきました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« マイナビ女子オープン&方針... | トップ | 女流王位戦&妹のハードな日程 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

哲学」カテゴリの最新記事