スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

岸和田記念&第二部定理一九

2007-05-28 21:52:41 | 競輪
 事前に有力と思われた地元の近畿勢が,準決勝ですべて姿を消してしまうというやや意外な展開となった昨日の岸和田記念決勝(動画)。
 佐藤選手がSを取ってそのまま前受け。高木選手が4番手に入り,6番手から浦山選手で周回。残り2周のホームから浦山選手が上昇し,バックで佐藤選手を抑えて先頭に立ったのですが,ここで後方にもつれがあり,紫原選手と高木選手が落車。結果,ホームは浦山-石毛-志智-浜口-佐藤-岡部-島田の一本棒になり,浦山選手の先行。佐藤選手の仕掛けはバック通過後の3コーナーから。直線に入って石毛選手と志智選手も踏み,3番手からよく伸びた志智選手の優勝。番手絶好だった石毛選手は2着までで,3着に佐藤選手でした。
 優勝した岐阜の志智俊夫選手はこれが記念競輪初優勝。力からすればどこかでひとつくらいは優勝していてもおかしくはなかったと思うのですが,中部は自力も追込みも有力選手が粒揃いですので,ここまで時間が掛かってしまったということでしょう,その分,喜びもひとしおであったと思います。ここは浦山選手ラインの3番手を選択したのが好判断だったといえるでしょう。
 石毛選手は惜しいチャンスを逸してしまった感じ。かつては絶好調時の村上選手を何度も捲っていたくらいの爆発力を秘めている選手ですが,最近はなりを潜めています。ただ,これで終ってしまう選手でもないとは思います。
 佐藤選手は仕掛けられなかったのかもしれませんが,浦山選手の後ろを回っていたふたりが自力選手ということを考えれば,この遅い仕掛けではさすがに届かないでしょう。

 人間の精神による事物の表象についてはもうひとつ,第二部定理一九も外せないところですのでこれも紹介します。
 「人間精神は身体が受ける刺激[変状]の観念によってのみ人間身体自身を認識し,またそれの存在することを知る」。
 一読して分かると思うのですが,ここにはふたつの意味があります。ひとつは,人間の身体がある外部の物体から刺激される場合,第二部定理一七により,この人間の精神は,その外部の物体が現実的に存在するということを知覚するのですが,それと同時に,その人間の精神は,自分自身の身体(定理の中にある「人間身体自身」とは,そのような意味です)についてもそれが現実的に存在するということを知るということです。そしてもうひとつは,人間が自分自身の身体が現実的に存在するということを知覚するのは,もっぱらこの仕方のみによるのであって,いい換えれば,ほかの仕方で人間が自分の身体の現在についてそれを知るという方法はないということです。
 もちろんこれらふたつの意味は,どちらも大変に重要です。しかしここでは,人間の精神による事物の表象とはいかなることであるかを理解することが主要な意図になっていますので,この定理に関する長い議論を避けるという意味でも,ふたつ目の意味については触れず,最初の意味にだけ注目するということにします。

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