スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

オリオン賞&実有

2006-09-03 22:01:35 | 競輪
 オールスター競輪2日目のオリオン賞。先頭に伏見選手,3番手に佐々木選手,5番手に平原選手,8番手に金子選手で周回。残り2周前から金子選手が上昇すると,一旦このラインに切替えた平原選手が打鐘前に抑えて流しました。そこを後方から佐々木選手が発進して残り1周のホームから先行争いに。この争いはすぐに外の佐々木選手が制したのですが,この間に平原選手の番手の高木選手が佐々木選手の番手の市田選手を捌き,一旦は内でレースを諦めかけたような平原選手を迎え入れ,前から佐々木-平原-高木-鈴木でバックに。そこから鈴木選手の後ろで伏見選手の外を併走していた金子選手が捲りにいったのですが車がほとんど出ていきませんでした。結局,番手から直線の入口辺りから踏み出した平原選手が楽に抜け出し,差しの決り手で1着,平原選手を追った高木選手が2着で,高木選手に捌かれバックでは9番手になってしまった市田選手が,そこから立て直して自力で終始外を踏み上げて3着に届きました。捌かれたことを別とすれば,この市田選手のレース内容はかなり強く,明日以降も注目です。僕が期待した金子選手の敗因は,僕の考えでは周回が8番手になってしまったこと。どちらかといえば長い距離を踏めないスプリンタータイプなので,こういう競走は向いていないと思います。
 明日は竜王戦の挑戦者決定戦の第二局。佐藤棋聖が勝つと挑戦決定で,丸山九段が勝てばもう一局です。なお,第一局は,実際は佐藤棋聖の寄せがまずかったらしく,感想戦の結論として,丸山九段が正確に受けていれば(△6七歩成のところで△7三金),はっきり先手が勝ちとはいえなかったようです。ただ,丸山九段がそれを逃してしまったので,将棋としては佐藤棋聖の快勝となったということです。

 定義六の疑問のうち,絶対に無限というのをどのように理解すればいいのかということについてはこれでいいとして,次は実有というのをどう理解するべきかを考えたいのですが,正直なところこれは現在の僕の手には負えないのです。ここで実有と訳されている元の語はensで,この語はところどころでは単に有とも訳されるのですが,エチカに登場する有という語は,多くの場合は元はesseです。つまり,わざわざスピノザはensとesseを使い分けているわけで,スピノザが術語の使い方に関していい加減なところがあることを割り引いても,もともとは各々の語に別の意味を託していたであろうと僕は思うのですが,有(esse)と異なる意味での実有(ens)をどう考えるべきかはちょっと分からないです。ただ,これでは話が前に進んでいかないので,この部分の実有に関しては,別様の解釈をすることとします。

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