スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

JRA60周年記念チャンピオンズカップ&テーマの設定理由

2014-12-07 18:48:50 | 中央競馬
 アメリカから1頭が遠征してきた第15回チャンピオンズカップ
 逃げるかと思われたコパノリッキーが,今日はほとんど行き脚がつかず,中団から。先手を奪ったのはクリノスターオーでホッコータルマエが2番手でマーク。発走直後にやや押して内に入れたグレープブランデーとニホンピロアワーズが並んで3番手。その後ろもナムラビクターとローマンレジェンドで併走となりました。最初の800mは50秒4でこれは考えられないくらいの超スローペース。
 向正面でローマンレジェンドが外から追い上げ,直線入口ではクリノスターオー,ホッコータルマエ,ローマンレジェンドの3頭が雁行。直線でクリノスターオーが一杯になり,2頭の叩き合いに。食い下がるローマンレジェンドを最後は突き放してホッコータルマエが優勝。力尽きたローマンレジェンドを外から交わしたナムラビクターが半馬身差まで詰め寄って2着。ローマンレジェンドは4分の3馬身差の3着。
 優勝したホッコータルマエは1月の川崎記念以来の勝利で大レース6勝目。能力的にコパノリッキー以外には明らかに上位。そのライバルが自身の競馬をできなかったのですから,順当といえる勝利。最後は詰め寄られましたが,先にマークしてきた相手を競り落としてからのことですから,レース内容的にもかなり強かったと思います。安定していますから,日本で走る限りは,まだ勝ち星を積み上げていくことができるでしょう。父はキングカメハメハ
 騎乗した幸英明騎手は川崎記念以来の大レース制覇でチャンピオンズカップ初勝利。管理している西浦勝一調教師も川崎記念以来の大レース制覇でチャンピオンズカップ初勝利。

 『エチカ』の公理系の全体からみたなら瑣末な部分に着目し,それを否定しようとする営みは,スピノザの立場からみた場合には,無意味であるように思えます。しかし,それを否定しようとする立場からしたら,必ずしもそうではありません。たとえ全体の中では瑣末な部分であるにしても,あえてその部分に注目し,その論理的根拠を崩そうとすることには,何らかの意図が働いていると考えられるからです。前に第一部定理五をテーマに設定したとき,僕はこの点に思いを至らせることができませんでした。だから単に第一部定理五の正当性を,『エチカ』の中で論証し,それで問題は解決したものと思っていたのです。しかし実際にはこうした解決方法は,第一部定理五に疑問を抱く立場からすれば,何も示していないのと同じことかもしれません。なぜならその疑問は,実際には第一部定理五に限定されたような疑問ではなく,もっと『エチカ』の公理系の全体に広がる視点を有した疑問であったと,今は思えるからです。
 もちろん僕はここで,前回にテーマとして設定したときに,考察の中心に据えた,ライプニッツの疑問を意識しています。ライプニッツが第一部定理五に疑問を呈したことは,歴史上の事実です。そしてその疑問は,それ自体でみるなら,不当な内容のものであったと僕は考えます。でも、ライプニッツが実際に視野に入れていたのが、第一部定理五だけでなかったとしたら,単にその疑問が不当であることを示しただけでは,納得させることはできません。
 つまり現在の僕は,ライプニッツの疑問とは,実は第一部定義三を視野に入れたから出てきたものではなかったかと思っているのです。いい換えれば,ライプニッツが『エチカ』の中で否定したかったのは,第一部定理五ではなく,第一部定義三の方ではなかったかと思うのです。第一部定理五というのは,実体の属性の区別ですが,ライプニッツの疑問というのは,その区別の認識のあり方が主題になっていました。そして第一部定義三は,実体がどのように認識されるのかを含んでいます。つまり第一部定義三を否定するために,第一部定理五に着目する理由があるのです。
コメント
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