スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

安田記念&鼻血

2009-06-07 19:29:46 | 中央競馬
 香港から2頭の遠征馬を交えての争いとなった今年の第59回安田記念
 好発はローレルゲレイロとアルマダでしたが押して押してコンゴウリキシオーの逃げ。前半の800メートルは45秒3で,馬場状態も加味すれば超ハイペースといっていいでしょう。ただし注文をつけて最後尾に控えたファリダットを除いては,わりに馬群が固まってのレースになりました。
 直線は馬場の内目に各馬が密集するような大混戦に。その中からいち早く抜け出したのがディープスカイで,セーフティーリードかと思いました。ところが,先にディープスカイに前に入られたために行き場を失っていたウオッカが,わずかな隙間から馬群を縫うように追い出されると驚異的な末脚で一気に迫り,あっさりと交わして優勝。ディープスカイが2着で,最後尾から伸びたファリダットが3着。
 優勝したウオッカは前走のヴィクトリアマイルに続いての勝利で大レース6勝目。安田記念は昨年に続いて連覇となります。今日は抜け出すのに苦労して,その分脚が溜まったので爆発的な末脚が生み出されたとも考えられますが,もっとうまく捌けていれば,あるいはもっと離して楽勝していたとも考えられます。いずれにしろ,現時点では能力がほかの馬より一枚上であったと思われます。父はタニノギムレット,母系はフロリースカップシラオキローズトウショウの分枝。
 鞍上は武豊騎手。少なくとも好騎乗であったとはいい難く,今日のところは馬に助けられました。ヴィクトリアマイルに続く大レース制覇で,安田記念は3勝目。管理する角居勝彦調教師もヴィクトリアマイルに続く大レース制覇で,安田記念は連覇で2勝目です。

 2月にドバイで行われたバランシーンに出走したブラックエンブレムは,競走中に鼻血を出してしまいました。はっきりとした原因は分かりませんが,この馬は体質的に鼻血を出しやすい馬だったのです。そしてこういうことは馬ばかりでなく,人間にもあって,確かに体質的に鼻血を出しやすい人間というのがいるようです。たとえば僕の祖母は鼻血を出しやすいタイプ。現在は血液をさらさらにする薬を飲んでいますから,この薬の影響もあるのかもしれません。なお,これをスピノザの哲学に依拠して考えるならば,鼻血を出しやすい人間であろうと出しにくい人間であろうと,そのことによって実在性の大小が相違するわけではありませんから,第二部定義六により,これは諸個人の完全性の相違を決定する材料とはなりません。
 仕事中に,自分でもそれと気付かないうちに鼻血を出し,そのまま仕事を続けてしまうという事件を起こしてしまった僕ですが,僕は鼻血を出しやすい人間か出しにくい人間かといえば,出しにくい方に該当すると思います。中学生のとき,友人を後ろから呼び止めたら,振り向きざまにその友人の肘がものの見事に僕の鼻柱に命中し,このときはかなり大量の鼻血が出ましたが,これはあくまでも外傷性のもの。たぶん外傷性の鼻血を出したことがない人間はそう多くないでしょう。ただ,僕の中で自分自身の鼻血に関わる印象的な記憶はこの中学生のときのことと,仕事中の鼻血のふたつだけ。つまり僕は外傷性ではないような鼻血というのはこの事件のときに流したただ1回です。もっとも,もしも僕が頻繁に鼻血を出していたら,この事件のときも,鼻水ではなく鼻血を疑うことによって,もっと早く気付いたのかもしれません。いずれにしろ今から考えても,なぜこのときだけ急に鼻血が出たのかは不思議に思います。
コメント
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