スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東西王座戦&観念の本性

2008-02-25 18:52:37 | 競輪
 今年は別府競輪場を舞台に3日間にわたって争われた東西王座戦。決勝は昨日でした。
 レース順にまず。Sは渡辺選手で新田選手の前受け。3番手に山崎選手,6番手に武田選手,8番手に平原選手で周回。残り2周のホームで平原選手が上昇を開始すると武田選手がここを追い,バックで新田選手を叩いた平原選手を武田選手がさらに叩くと打鐘で山崎選手が抑えました。すぐに発進しなかったので新田選手がインから進出,これを見た山崎選手がホームから先行。岡部選手は自ら離れるような形になり新田選手が3番手。レースはこのまま後続が動けず,余裕をもって直線から踏み出した佐藤選手が山崎選手を捕えて優勝。2着は山崎選手で3着にも新田選手。
 優勝した岩手の佐藤友和選手は昨年も東王座を制していて,それ以来のビッグ2勝目。グレードレースでは小田原記念以来の優勝。ここはすんなりと山崎選手の番手を回って展開に恵まれましたので当然の優勝。GⅠ制覇が待たれる選手です。
 続いて西。小嶋選手が自力で4分戦。前受けは北津留選手で,3番手に小嶋選手,香川選手がここを追走し,6番手に石丸選手,8番手に永井選手の周回。残り2周のバックで永井選手が上昇し,石丸選手が追走。バックで永井選手が前に出ると内の北津留選手と外の石丸選手で3番手の取り合い。永井選手はホームまで誘導を使い,退避したところで先行。これを外から石丸選手が追い上げると,浜口選手が離れて番手にはまりました。バック,小嶋選手の捲りに合わせて石丸選手も番手捲りを打ちましたが,小嶋選手のスピードが上回り,最後は突き抜けて快勝。2着は接戦になりましたが,石丸選手の番手から出た三宅選手が,小嶋選手の番手の小倉選手を抑えました。
 優勝した石川の小嶋敬二選手はビッグは寛仁親王牌以来で,西王座はやはり昨年も優勝しています。グレードレースは四日市記念以来。中部で連係せずに自力を使ったのが勝因。3番手の争いがあったことにより,前段が短くなりましたので,かなり落ち着いて仕掛けることができたのではないでしょうか。ここでは力が違いました。

 これは当り前のことですが,十全な観念というのは観念であるわけです。したがって一般的に観念の本性であるような事柄,またそうした観念の本性から導かれるような特質についてはすべて,十全な観念にも含まれていることになります。十全な観念の発生について考える場合に,僕はこの点から最初にアプローチしてみたいと思いますので,最初に観念一般の本性なるものを確認しておきます。事物の本性というのは事物の定義によって示されるわけですから,この場合には観念の定義である第二部定義三を参照することになります。
 さて,十全な観念の発生に関連して,僕がこの定義に依拠して導き出しておきたい最も重要な事柄は,この定義のうちには,観念というものが神の思惟の属性それ自体とは異なるようなあるものであるということが含まれていることです。実際この第二部定義三においては,観念がある思惟作用をなすとみられる限りにおける精神に依拠して説明されています。したがって,ここで仮にこの精神なるものをある絶対的な思惟,あるいは神の思惟の属性であると考えるとしても,そこから導かれるような観念については,思惟の属性そのものではないということが明らかだといえるでしょう。
 よって観念なるものは思惟の様態であることになります。このことは第一部公理一の意味からもそうでなければならないでしょう。そしてこのことは観念である十全な観念にも妥当しなければならない事柄ですので,もしも十全な観念があるのであれば,それは思惟の様態としてあるということになります。無限様態であれ有限様態であれ,とにかく様態としてあるということがここでは大事なことです。
コメント
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