analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

ロクハン改造

2021-04-20 00:01:53 | ロクハン

三極管アンプにして良くなったと思っていた。

サントラの低音の多いものを掛けたら急に興味が失せた。低音が全く無い。

先日真空管プリのOPTを10kで使ってたが高域が無く急に聴く気が失せたのと同じだ。

欠陥が有る鳴り方にはどうも・・・。

こうなるとやっぱDS‐3000が私には合ってると思う。

 

ロクハンの低域・・・

後ろを塞いでみるか。

以前はバスレフポートを付けた。この時は58L。もう7年も前になるか。

が今回は密閉とした。H526×W400×D200で43L弱。

吸音材はクッションを2個入れた。

低域の輪郭が少し出ただけで、量感は余り増えなかった。

中高音もおとなしくなった。

フツーの、つまらない音になった。

 

ネットでちょっと調べたら、ロクハンは振動版がやわやわなので密閉には向かないとの事。

裏板は5mmほどの薄い板にしたが、結構振動してる。

ああ、失敗だ。

バスレフにしたとしても容積が足りないと思う。

いや、正式に計算したわけではないが。

また急にやる気が失せた。

 

翌日もう一度鳴らしたら少し落ち着いた音になってた。

これならサンスイのSP‐50とあまり変わらないな。

失敗。

 

20210406

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NS‐690Ⅲ から ロクハンへ

2021-04-19 00:09:39 | システム

NS‐690Ⅲを三極管アンプで鳴らしたが、イマイチだった。

こんなはずじゃあ、っと思ってロクハンを持ってきた。

少し経って良く鳴りだした。ほっ。

 

後面開放は後ろに響かせてなんぼ、と思ってたが、後ろにクッション、前板にはフェルトを貼ってみた。

さぞかしおとなしく鳴るかと思ったが、割と良い感じになった。低音はさすがに伸びは期待できないがなんか輪郭が出てきたような・・・

ばーんと広がる音場も無いが、凄い細かい表情が分かるような気がする。

これはDS‐3000には無理なとこだ。

奥への広がりは無くなり前へとせり出してくるが、奥行きまで行かない、後ろの方の気配が何となくわかるようになった。

そういえばユニットを支える棒を後ろに入れたんだ。

付けてすぐのころは音の躍動感が全くなくなりダメだこりゃ、と思ったのを忘れてた。

良い感じで端正になっている。

ただ、吸音前のパァーンと広がる感じも捨てがたい。

音色はどちらかと言うと乾いた方だ。パリッと鳴る。もう干からびた、と言うより乾いている感じだ。カサカサ。もう少しウェット感が欲しいが、私にはどうすることもできない。

ヴァイオリンなんかもっとしっとり鳴っても良いが、そうなると音を「作る」方向へ行くと思う。

高音のしゃんしゃんした音が微かに聴こえた。

高音の伸びはこちらが良い。

まあ、メインの真空管アンプは高音の落ちが早いし、あれではF特的には不十分なんだな。

 

 

DS‐3000はメインの真空管システム

NS‐690Ⅲはトランジスタアンプ

ロクハンは三極管アンプ

がそれぞれ合う。

良くできたアンプはどんなスピーカーも鳴らす、と思ってたが、ここにこて微妙な違いが出てきた。

 

 

ロクハンは音量を絞っても音が死なない。これが凄い。張り詰めたところから弾ける感が凄い。

一晩経って落ち着いたな。

ああ、大きな箱に入れたらどんなだろ?

 

20210404

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トランスの昇圧比

2021-04-17 22:06:21 | トランス

以前の測定結果をつらつらと見比べてみた。

アワーアンプのIPTの二次側電圧。

昇圧比っていったい幾らなの?

負荷抵抗:12AX7のグリッド抵抗の値によってふらふら動いてしまう。

4.7kΩの時、4.47V

8.1kΩの時、3.89V

10kΩの時、5.00V

12kΩの時、5.11V

8.7kΩの時、 4.91V

637Ωの時、1.8V

47kΩの時、-V(残念未測定)

測定ミス・記録ミスが有るかもしれない。

 

ざらっと見て、4.7kΩの時は昇圧比4.5。

10kの時は5.0。

 

・・・あれ?もしかしてRgが大きい方が昇圧比が大きいか?

電流が流れて電圧降下が大きいから、抵抗を大きくして電圧降下が小さいから電圧比が大きくなる。

なら、電力はどうなの?

これは計算で出そうだ。

4.7kΩの時、4.47V・0.95mA、4.2mW

8.1kΩの時、3.89V・0.48mA、1.851mW

10kΩの時、5.00V・0.3mA、0.71mW

12kΩの時、5.11V・0.43mA、2.2mW

8.7kΩの時、4.91V・0.001mA、2.8mW

637Ωの時、1.8V・0.003mA、5.1mW

電力は逆にRgが小さいほど大きくなる。

(正確にはトランスの低圧出力はPcosθ(kW)で表せれるようだが良く分からないし、定数なので大きさの比較をしているのに影響は無いと考える・・・?)

 

ただ、この辺はプリの5687動作点がそれぞれ違うので単純比較は出来ないが、傾向は出たのではないかと思う。

 

よってこの次はプリを固定したままでパワーのRgを可変抵抗器に換えて測定してみようか。

電圧が高い方が良いのか?12AU7は電圧増幅管なので。→高Rg

それとも

電力が高い方が良いのか?電力伝送なので。→低Rg

 

高Rgも低Rgも音質は変わらない(抵抗の銘柄の質は出そう)し、周波数特性。歪率も変わらなそうなのでIPT一次側も測定し、電力の効率が良いところ=IPTの変換効率 で決めればいいか。

 

20210404

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ネットワークの点検

2021-04-17 00:08:02 | DS‐3000

それではネットワークを外して点検。

そういえばだいぶ前にもやった記憶がよみがえる。

あの時もミッドハイで、箔コイルの接触不良だったハズ。

外してみてみると、箔の接点部分がくすんでる。

やすりで削ってハンダ付け。

念のため菊座金を入れた。反対のチャンネルはハンダ付けしてあった。

締め直して戻そうとしたら、コンデンサーの端子のリード線が動いた。

触ってみると、ハンダが割れてる。

これか。

ハンダを盛って修正。

 

20210403

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再びNS‐690Ⅲを鳴らす。

2021-04-16 00:01:21 | NS‐690Ⅲ

こないだはすぐに戻してしまったが、DS‐3000をチェックする間 NS‐690Ⅲをもう一度鳴らす。

今回はDS‐3000をどかしたので、メインの位置に据えてみた。

アンプはTA‐F555ESXⅡ。

前から思ってたが、この組み合わせは良いと思う。

690Ⅲの癖を押さえながら個性を上手く出している。同じヤマハのAX‐1200もエレガントトーンで良いのだが、それだけだ。

DS‐3000だとオーディオ的には良いけど無個性ぶりが詰まらない。

組み合わせの妙。

相性って有るもんだ。

同一メーカーのシステムにはかなわないとずっと思ってた。

アッテネーターはツイーターが -2dB。スコーカーがNORMAL。

低音の出ないスピーカーと思ってたが、低い方は良く出てる。

チェロの帯域はもう少しふくよかであって欲しいが、このスピーカーのユニットには無理だろう。

三世代にわたって下のクロスが800Hzから変わってない。

でもその音が良いんだ。

音の仕上げに上手な人が居たんだと思う。

それではと、メインの真空管システムで鳴らしたが、なんかキレが悪い。ツイーターのアッテネーターを上げてみたが、バランスが良くなっただけでなんかイマイチ。

ならば、と三極管アンプを持ってきた。

さぞかし良く鳴るぞ?と思ったがつまらない。

あれ?

その後のヤマハはスペック競争・素材競争に明け暮れとんでもない方向に行った。NS‐1000Xなどがその例だと思う。このころはタンテやCDプレーヤーは良かったが、スピーカーやアンプはいまいちだったと思う。YSTも良いと思うが、私にはやりすぎ。そうか、サブウーファーには良いのが有ったっけ。YST‐SW1000だったか。

その後、ソフトドームに戻ったが小さいスピーカーで頑張ってるようだ。

思えばずっとオーディオを続けてるのはヤマハとアキュフェーズぐらいではないか。

マンラツとデノンは外資になったらしく新製品は出てるのか?

テクニクスは一旦空白期間が有ったし、他はブランドが消滅など寂しい限りだ。

そういえばエソテリックも頑張ってる。

オーディオがつまらなくなったのは、デジタルが出てきたこと。自分で手を入れられなくなったことと思う。

もちろんそうで無い、キカイの苦手な人と言うのも多数居るわけで、そういう人には良いかもしれないが、「機器に入れ込む」ことは期待できない。

日本にとって音楽は無くならないもの、生活を豊かにするものと思う。

音楽を聴く余裕のない国の人もいるが、日本はそうではない。

そういう意味では恵まれている。

一つ不思議なのは、歌う事を専門にする人が見当たらない。

最近は歌って踊れて、歌詞も書く、楽器も弾く。

歌うだけではやっていけないのかもしれないが、物足りない。

薬師丸ひろ子が出たときは私には衝撃だった。

こんな素人っぽい歌い方の人がなぜ売れる?

この人がヘタウマのはしりだったのではないか?

いや、今聴くと流れるようなフレーズはこの人ならでは物が有り、きっと練習したんだろうなとは思う。

ただ、リズミカルな、スタッカードなんかは・・・。

そういえばマイケルジャクソンは上手いとは思わないな。テクニックは有ると思うが勢いで行ってしまう。

シーナイーストンは声の出し方が上手い。聴いてて心地よい。

マドンナは聴かせ方が上手い。

驚いたのはプリンス。なんじゃこりゃと思った。

皆30数年前の物ばかり。

音楽に対しての考えが変わった頃。

そういえば私もオーディオは自作に走った。

これも業界には良くない。

いや、言いたいことはそれでは無く、30年前と同じことをやってて続いたか?

時代の波、片付けるのはちと寂しい。

流行り廃りの波は有ると思う。

 

20200402

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ネットワーク点検の前に・・・

2021-04-15 00:05:50 | DS‐3000

少し前ならDS‐3000も一人で運んだが最近は体もなまってるし、落としたりしても大変なのでユニットを全部外した。

そしてユニットの各重量を測ってみた。

WF ジャスト7kg!

MB 3.3kg

MH 3.3kg。もしかしたら磁力で重めに出てるかもしれないので2.5kgとする。

TW 1.7kg

計14.5kgとすると、キャビは37.5kgか。

 

20210402

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ウェストリバーのアンプ その4 測ってみよう

2021-04-14 22:01:46 | プリアンプ

WRC‐α1FBALの音が小さい、低音が出ない、件。

プッシュかプルが死んでないか?片肺運転?

出力のキャノン端子を測ってみた。

1番~2番 24Ω

1番~3番 20Ω

2番~3番 44Ω

左右のアース間(1番アース) 0.2Ω

おっと、電源入れっぱなしだった。

切ったらそれぞれキロオームから段々上がってメガになった。

プッシュとプルの抵抗差が気になる。

 

んならパワーに繋いでトランスの巻線電圧を測ってみるか。

発振器を繋ぐのが面倒なので、CDの信号を出力してみた。

さすがに怖いので、スピーカーはヤマハのNS‐10MM。

通常聴く音量より少し大きめで1kHz(0dB)を出した。勘でプリ出力50mVか?

パワーのIPT二次側電圧を測定した。

プッシュ側 25mV

プル側 26mV

プッシュとプルの場合は揃ってる。

IPT昇圧比を5としたら、プリの出力は5mV。さすがに小さいな。

 

 

そしてCDの低域周波数のサイン波を流してみた。

12.5Hz

16Hz

20Hz

31.5Hz

40Hz

と、50Hzでやっと聞こえた。

なんだこりゃ。

 

以下、ちょっと想像してみる。

パワーの初段12AU7のグリッド抵抗は4.7kHz。

IPTの昇圧比を4.47とするとIPT一次側942Ω

プリの出力インピーダンスを44Ωと考えると、21倍。

WRC‐α1FBALは通常のプリにも接続できるが-6dBになる。

電圧増幅と考えると入力インピーダンスが低すぎで増幅できない?

電力増幅ではインピーダンスマッチングが取れてない?

とすると今の音が納得できる。

が、そもそもこの考えが合ってるか?間違ってると思う。

 

ま、この組み合わせはいまいちだな。

 

20210330

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ウェストリバーのアンプ その3 鳴らしてみる

2021-04-14 15:02:10 | プリアンプ

WRC‐α1FBAL、今だったらこのアンプ、鳴るかな?

折角だから真空管パワーに繋いで鳴らしてみよう。

そのためにはパワーにXLRの端子を付けなければならない。

RCAを細工して、とも思ったが、プラグを用意しなければならないので止めた。

キャノンコンセントは以前やったことが有るので割と早く付けることができた。

 

繋いで音出ししてみる。

低音が無い。あれ?こんなだっけ?そういえば1:1のトランスの時もこんな感じだったかも。しかもあの時は600Ω:600Ωのトランスの二次側に、二巻き線それぞれに600Ωの固定抵抗を繋いでた時だった。抵抗を外したら元気な音が出たんだっけ?

それにしてもどうなんだろう?

中音はもろトランジスタの音になった。

ただ、そんなに嫌悪感も無さそうで、解像度・しっかり感・安定感が出てる。歪感が無い。これは凄い。

これを聴いちゃうと、真空管プリは少し歪が有るのかもしれない。

 

 

今は無きテクニクスのSU-V7Aの時はもっと低音出てたと思うが。

最初はヤマハのAX-1200でも出てたような。最近は出てないけど・・・

もしかして、低音の出ないアンプか?

インピーダンスが低い?

う~んネットにはバランス回路は出力インピーダンスが高いとかあったが。プッシュプルなら下がると思うんだけど。

音量も小さい気がするし。

これではパワーのIPTのAー8713の音そのもの、ってかんじ。

 

WRC‐α1FBALは2009年10月21日購入だから11年か。電解コンデンサーにブラックゲートを使ってるからちと心配だけど、まだ大丈夫だろう。

 

ま、メインシステムでは無いから良いか。

機会が有ったらバランスのパワー(石)を繋ぐのも良いかも。

その程度。

 

でもトランジスタアンプの音の肌触りの嫌な部分が出なさそうなので、もう少し鳴らしてみよう。

何か分かるかもしれない。

 

20210330

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ウェストリバーのアンプ その2 回路?

2021-04-14 08:00:43 | プリアンプ

WRC‐α1FBALはバランスアンプとなっている。

バランスってなんなの?という事で、ちょっと拝借して基板を見てみた。

BTL ADPT という基板がある。こいつか?

簡単に、と言っても大層な時間が掛かったが、回路図を起こしてみた。

バランスは左右で各々プッシュプルにしてるハズだ。

しかし見てみるとプラスとマイナスの電源は来てるみたいだが、出力がグランドともう一個しか無い。

何でだろう?プラスとマイナスの出力とグランドで3つあると思うのだが。

 

 

ネットを見てたら全段差動とBTLと言うのが有るらしい。

BTLと言うのは入力アンバランスの時にマイナス側の信号を生成しなければならない!

そうか、BTLアダプタと言うのはそれか。

と言うとBTLアンプはもう一個の基板LINE AMPの方だ。

此方は左右で同じ回路が有りそうだ。

出力がどこから来てるか知りたい。

考えてみたらTA‐F555ESXⅡの出力段はプラスとマイナスの増幅を足して出力してるようだ。

なんかもう少しでバランスになるような気もする。

 

へえ。

 

20210329

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ウェストリバーのアンプ

2021-04-14 00:02:58 | プリアンプ

トランジスタアンプの音色が好みに合わない事を考えてて、BTLだったらいいのか?なんて考えた。

少し前トランジスタのプリWRC-α1FBALにヤマハAX‐1200(プリメインのMAIN-IN入力に)二台繋いだが、単体(プリメイン)より低域が痩せてたのに気が付いた。

キレは素晴らしいものが有ったのだが。

インピーダンスとか全然考えてなかったからな。

WRCは600Ω出力。っと思ったが、取説にはうたってない。

AX‐1200は調べると入力インピーダンス47kΩ、感度1Vだった。

 

そういえば以前真空管パワーにこのプリを繋いでイマイチだったな。

そのころ使ってた物は、多分今は営業してないvalves worldというところHPを参考に自作したアンプ(No137)で、ダイナコのアンプのリニューアルらしい。

その時の回路は1:1の入力トランスを6SL7直結(!)、6CA7PP。

トランスの負荷無限大・・・

 

今は入力トランスが600Ω:20kΩだからもしかしたら良く鳴らないか、などと期待する。

 

20210328

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なんか歪っぽい

2021-04-14 00:02:35 | キツい音を取りたい

一週間ほど前、音が決まったと思った。

歪んだ感じは音が落ち着けば収まらないか?などと思い込もうとしてた。

今聴くとやはり中高音に歪が有る。

部屋の定在波か?でも部屋はいじって無いし、窓・引き戸のガラスはカーテンが有ってそんなに気にならない。今までと変わりない。

先日ヤマハのNS‐690Ⅲを鳴らした時も感じた。

ウェストリバーのプリを真空管パワーに繋いで滑らかな、と言っても石アンプにしては、だが、そう思ってた。

そうなると、真空管のプリか。

回路図をまじまじと眺める。

音量を上げて歪むのはパーツの問題とは思えない。ハンダ不良?

先日サイン波をCDで掛け、パワーのIPTの二次側電圧を測定したら0.025V。その前の測定では2.5Vとか出してたからクリップとかは考えづらい。

はて。

寝る前に思い出した。

こないだスピーカーのミッドハイの位相を入れ替えた時、ネジ締めが甘かったか?

https://blog.goo.ne.jp/soruboseinn/e/2955bfa19da851deffd763582cc15e6b

スピーカーユニットの位相 - analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

これをやったのが1月21日。ネジが段々緩んで歪が分かるようになったのが最近、とすれば納得がいく。

声なのでミッドバスから線を外してみた。

まだ歪むのでミッドバスを戻してミッドハイを外した。

やはりこれっぽい。

ちょっと手間だが外して点検だ。

 

20210402

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NS‐690Ⅲについて その2 欠点

2021-04-13 12:04:38 | NS‐690Ⅲ

昨日からしばらく鳴らしてるのだが、もう少しまとまると思うのだが・・・。

昨日は良いとこばかり書いたが、もちろん欠点もある。

耐入力 60W。

決して足りなくはないが、大きめの音量で鳴らすとうるさくなる。

いわゆる爆音の域だが。

ちょっと絞ると良い感じになる。

そしてスコーカーが「みーん」となる感じが全体にある。

多分これが個性で、乾いた感じにならないとこだとは思う。

おかげで(?)声がバーンと来て小さい音は聴きづらい。

細かいことは気にすんな、と言ってるよう。

高音も伸びてるという気はしない。結構太めの高音かも。

低音は量感はあるようだがあまり感じない。その下のズンは感じる。密閉の低域かな。

音色は結構単調。

こんだけ並べると「ひどいスピーカー」なのだがとんでもない、全体のまとまりが良い。

最初は物足りない音なのだが、しばらく聴いてると味が出てくる。

そんなスピーカーと思う。

 

20210328

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NS-690Ⅲについて

2021-04-13 00:03:11 | NS‐690Ⅲ

久しぶりにヤマハNS‐690Ⅲを鳴らしている。

最初からDS‐3000と差が無いのに驚いた。

高域は針金を弾いた感じの音がするが少しして落ち着いた。

細かい音を追求するとそりゃ色々出るけど、大枠では良いところをいっている

 

不思議なのは部屋の明るさ(光度)がどんよりしてきた。

全体の大きさより中心に切り込んでいく。ステージを遠くから見るというよりステージに乗っかって奏者一人ひとりに近づいている感じか。

内向的?

これがこのスピーカーの特徴だと思う。

思ってたほどソフトドームの個性は気にならなくなった。

以前は低域が中高域より分割された鳴り方で繋がりが悪かったが、低域の量感が出るようになり下支えが出来、つながりも悪くない。

 

トランジスタをやめてメインの真空管システムにした。

さわやかな鳴りっぷり。

いつまでも聴いていたくなる。

トランジスタと何が違うのか表現できない。

 

 

 

 

今見るとデザインが秀逸。

以前はウーファーに対してスコーカーが貧弱、などと思ったが、デザイン的にレベルアッテネーターでバランスを取っている。

アメリカンウォールナットのオープンポア仕上げと凝っているが、ユニットフレームの色が異質なんだが。

ウーファーのフレームはキャビの横幅ギリギリまでと、キャビの容積を出来るだけ小さくしてる。

ターミナルなんてバネ式だが、当時はこれが一般だった。

 

90年少し前に流行った59、800スピーカーとどうしても比較してしまうのだが、こちらが格上と思いながら音には引け目を感じている。

ぱっと聴きはあちらの鳴りっぷりに耳が行きがちだが小編成の弦楽などを掛けると独自の世界が開ける。

 

ウーファーはスプルースコーン。スプルースとは繊維の事かと思ってたが、松科の樹木で唐桧などがその中に含まれるらしい。コーンは言ってみれば 紙 だ。

多分これがソフトドームとバランスを取っている。

1000Mも似たようなコーン紙を使っているが、その後に出た1000Xなどがカーボンコーンに行ったのは良く分かる。

でもヤマハの紙コーンは優秀だったんだろうな。

 

レベルコントロールがスコーカーとツイーターに有る。

NORMから+2以上になるが、これじゃ増幅じゃんか、ずうーっと不思議だった。

多分スピーカーのシステムとしての能率は一番悪いウーファーで決まる。

スコーカー・ツイーターはそれより大きいからそれを絞ってるだけ。

必要悪で以前はバイパスしてたが、今はこれも含めてNS‐690Ⅲの音と思う。

 

 

今の個体は二代目だが、かれこれ40年にもなる。

ネットで探しても出てこなくなった。

使ってる人はもう居ないのかな。

シリーズの変更は、乱暴に言うとキャビ。

ユニットは基本変えず、製造上の仕様変更のみと思う。

この時の部品の入手状況によりネットワークも変更。

 

良く1000Mと並べられるが、ほぼ別物と思う。あちらは表向きのヤマハの代表作。此方は隠れたシリーズ。ビクターもソフトドームをやっており評判は良いが残念ながら聴いたことが無い。

ソフトドームで超高級機って無いな。おのずとユニットに限界が有るのかな?っと思ったらそうそうATCと言う凄いスピーカーが有る。PMCもそうだ。

知ってる限りだがソフトドームはヤマハとビクターが ’73に発売してる。これ以前の情報は有るのかな?

 

20210328

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なんか、ハマったっぽい。~NS‐690Ⅲを鳴らしてみる

2021-04-12 00:03:55 | システム

夜中だが、弦楽の小さいものを鳴らしている。

CDなのだが、しっとり鳴っている。私の嫌いな「つるん」とした感じが無い。

解像度をもっと上げた音になれば中高域寄りの独特の音場の音になるのだが、そういう音はプリとパワーのマッチングがおかしい時だと思う。IPT付きのパワーアンプを普通のプリで鳴らした時のような、低音の無い、しかし中音が妙に広がる音。

一時期その音に酔いしれたこともあったが、今思うとあれはおかしい。

 

もっとウェットなバイオリンの音・・・そう思うが、実際にはそんな音は存在しない。

はて、なんでそんな欲求が私に有るのか?

どっかでそんな音聴いたっけ?

 

小音量で鳴らしてるんだけど、この満足感は何だろう?

解像度が悪くもやっとした音(言ってるほどそんなに酷くない)だけど、心地よい。

そういえば右に寄ってた音も戻ってるな。

 

ああ、音がハマった。

今までで一番チューニングの取れた音になった。

 

 

 

 

さぞかし差を付けただろうとトランジスタアンプを鳴らした。

TA‐F555ESXⅡ。

あれ?あ~れ~?

石アンプの方が広がる。枠が解放された感じ。

弦楽器の音色も悪くない。

こんなに良く鳴ったっけ?

真空管が完全凌駕したと思ってたのにな。

じゃあTA‐FA7ESにしたらどうかな?

こいつもそんなに変わらない。楽器の音色がビロードのようで良くなった。

スピーカーを換えてみた。NS‐690Ⅲ。

DS‐3000とそんなに変わらない。

あれ?どうしちゃった??機器の差が出ない。

詳細不明アンプのジャンゴA‐220でもそこそこ鳴る。

 

 

ただ、30分も鳴らすと飽きる。

いつもこうだ。

トランジスタアンプも良く鳴っているが。

多分駆動力は十分。

解像度は有るが、何かSNの悪いような感じが有る。

そして音色。悪い感じは無いのだが、聴き終わると「人工的」だったような。

いわゆる「デジタル臭い」?

人工的な、なんか「違う」感じがする。

ポップスなんかは良いのだが、クラシックの弦、これが何か不自然なんだ。

 

しかしこの鳴りっぷりはどうだ?

30年前はこうは鳴らなかった。

もっと息苦しい、絞り出すような音。

今ならA‐220ですらここまで鳴る。

 

いったいこの30年何やってきたんだろう。

 

20210327

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バランスにアンバラ負荷?

2021-04-11 20:01:12 | プリアンプ

先日プリをバランスにした時、測定で少し変なことが有った。

大事そうなので残しておこう。

プリをバランス接続にして600Ωの固定抵抗器を接続 測定器を繋いで歪率を測定したら、3V出力で3%程の歪になった。とても10Vまで上げられない。

プッシュとプルのバランスが崩れてるのか?と思いOPT一次側の電圧を測ったらプル側のAC電圧が出てない。初段の12AU7の出力電圧を測ったら出ている。測定で短絡して真空管切らしたか?と思った。

OPT二次側のセンタータップを外して再度測定したら問題無い。 下図の右側にすればいいのか?もしかしたら抵抗は300Ωと300Ωなのかもしれないが。

 

20210323

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