こないだはすぐに戻してしまったが、DS‐3000をチェックする間 NS‐690Ⅲをもう一度鳴らす。
今回はDS‐3000をどかしたので、メインの位置に据えてみた。
アンプはTA‐F555ESXⅡ。
前から思ってたが、この組み合わせは良いと思う。
690Ⅲの癖を押さえながら個性を上手く出している。同じヤマハのAX‐1200もエレガントトーンで良いのだが、それだけだ。
DS‐3000だとオーディオ的には良いけど無個性ぶりが詰まらない。
組み合わせの妙。
相性って有るもんだ。
同一メーカーのシステムにはかなわないとずっと思ってた。
アッテネーターはツイーターが -2dB。スコーカーがNORMAL。
低音の出ないスピーカーと思ってたが、低い方は良く出てる。
チェロの帯域はもう少しふくよかであって欲しいが、このスピーカーのユニットには無理だろう。
三世代にわたって下のクロスが800Hzから変わってない。
でもその音が良いんだ。
音の仕上げに上手な人が居たんだと思う。
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それではと、メインの真空管システムで鳴らしたが、なんかキレが悪い。ツイーターのアッテネーターを上げてみたが、バランスが良くなっただけでなんかイマイチ。
ならば、と三極管アンプを持ってきた。
さぞかし良く鳴るぞ?と思ったがつまらない。
あれ?
その後のヤマハはスペック競争・素材競争に明け暮れとんでもない方向に行った。NS‐1000Xなどがその例だと思う。このころはタンテやCDプレーヤーは良かったが、スピーカーやアンプはいまいちだったと思う。YSTも良いと思うが、私にはやりすぎ。そうか、サブウーファーには良いのが有ったっけ。YST‐SW1000だったか。
その後、ソフトドームに戻ったが小さいスピーカーで頑張ってるようだ。
思えばずっとオーディオを続けてるのはヤマハとアキュフェーズぐらいではないか。
マンラツとデノンは外資になったらしく新製品は出てるのか?
テクニクスは一旦空白期間が有ったし、他はブランドが消滅など寂しい限りだ。
そういえばエソテリックも頑張ってる。
オーディオがつまらなくなったのは、デジタルが出てきたこと。自分で手を入れられなくなったことと思う。
もちろんそうで無い、キカイの苦手な人と言うのも多数居るわけで、そういう人には良いかもしれないが、「機器に入れ込む」ことは期待できない。
日本にとって音楽は無くならないもの、生活を豊かにするものと思う。
音楽を聴く余裕のない国の人もいるが、日本はそうではない。
そういう意味では恵まれている。
一つ不思議なのは、歌う事を専門にする人が見当たらない。
最近は歌って踊れて、歌詞も書く、楽器も弾く。
歌うだけではやっていけないのかもしれないが、物足りない。
薬師丸ひろ子が出たときは私には衝撃だった。
こんな素人っぽい歌い方の人がなぜ売れる?
この人がヘタウマのはしりだったのではないか?
いや、今聴くと流れるようなフレーズはこの人ならでは物が有り、きっと練習したんだろうなとは思う。
ただ、リズミカルな、スタッカードなんかは・・・。
そういえばマイケルジャクソンは上手いとは思わないな。テクニックは有ると思うが勢いで行ってしまう。
シーナイーストンは声の出し方が上手い。聴いてて心地よい。
マドンナは聴かせ方が上手い。
驚いたのはプリンス。なんじゃこりゃと思った。
皆30数年前の物ばかり。
音楽に対しての考えが変わった頃。
そういえば私もオーディオは自作に走った。
これも業界には良くない。
いや、言いたいことはそれでは無く、30年前と同じことをやってて続いたか?
時代の波、片付けるのはちと寂しい。
流行り廃りの波は有ると思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/79/fa/72711f4cc69052dd986198ab6e5e98e1_s.jpg)
20200402