analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

再びNS‐690Ⅲを鳴らす。

2021-04-16 00:01:21 | NS‐690Ⅲ

こないだはすぐに戻してしまったが、DS‐3000をチェックする間 NS‐690Ⅲをもう一度鳴らす。

今回はDS‐3000をどかしたので、メインの位置に据えてみた。

アンプはTA‐F555ESXⅡ。

前から思ってたが、この組み合わせは良いと思う。

690Ⅲの癖を押さえながら個性を上手く出している。同じヤマハのAX‐1200もエレガントトーンで良いのだが、それだけだ。

DS‐3000だとオーディオ的には良いけど無個性ぶりが詰まらない。

組み合わせの妙。

相性って有るもんだ。

同一メーカーのシステムにはかなわないとずっと思ってた。

アッテネーターはツイーターが -2dB。スコーカーがNORMAL。

低音の出ないスピーカーと思ってたが、低い方は良く出てる。

チェロの帯域はもう少しふくよかであって欲しいが、このスピーカーのユニットには無理だろう。

三世代にわたって下のクロスが800Hzから変わってない。

でもその音が良いんだ。

音の仕上げに上手な人が居たんだと思う。

それではと、メインの真空管システムで鳴らしたが、なんかキレが悪い。ツイーターのアッテネーターを上げてみたが、バランスが良くなっただけでなんかイマイチ。

ならば、と三極管アンプを持ってきた。

さぞかし良く鳴るぞ?と思ったがつまらない。

あれ?

その後のヤマハはスペック競争・素材競争に明け暮れとんでもない方向に行った。NS‐1000Xなどがその例だと思う。このころはタンテやCDプレーヤーは良かったが、スピーカーやアンプはいまいちだったと思う。YSTも良いと思うが、私にはやりすぎ。そうか、サブウーファーには良いのが有ったっけ。YST‐SW1000だったか。

その後、ソフトドームに戻ったが小さいスピーカーで頑張ってるようだ。

思えばずっとオーディオを続けてるのはヤマハとアキュフェーズぐらいではないか。

マンラツとデノンは外資になったらしく新製品は出てるのか?

テクニクスは一旦空白期間が有ったし、他はブランドが消滅など寂しい限りだ。

そういえばエソテリックも頑張ってる。

オーディオがつまらなくなったのは、デジタルが出てきたこと。自分で手を入れられなくなったことと思う。

もちろんそうで無い、キカイの苦手な人と言うのも多数居るわけで、そういう人には良いかもしれないが、「機器に入れ込む」ことは期待できない。

日本にとって音楽は無くならないもの、生活を豊かにするものと思う。

音楽を聴く余裕のない国の人もいるが、日本はそうではない。

そういう意味では恵まれている。

一つ不思議なのは、歌う事を専門にする人が見当たらない。

最近は歌って踊れて、歌詞も書く、楽器も弾く。

歌うだけではやっていけないのかもしれないが、物足りない。

薬師丸ひろ子が出たときは私には衝撃だった。

こんな素人っぽい歌い方の人がなぜ売れる?

この人がヘタウマのはしりだったのではないか?

いや、今聴くと流れるようなフレーズはこの人ならでは物が有り、きっと練習したんだろうなとは思う。

ただ、リズミカルな、スタッカードなんかは・・・。

そういえばマイケルジャクソンは上手いとは思わないな。テクニックは有ると思うが勢いで行ってしまう。

シーナイーストンは声の出し方が上手い。聴いてて心地よい。

マドンナは聴かせ方が上手い。

驚いたのはプリンス。なんじゃこりゃと思った。

皆30数年前の物ばかり。

音楽に対しての考えが変わった頃。

そういえば私もオーディオは自作に走った。

これも業界には良くない。

いや、言いたいことはそれでは無く、30年前と同じことをやってて続いたか?

時代の波、片付けるのはちと寂しい。

流行り廃りの波は有ると思う。

 

20200402

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