ここ2年くらいの間にやったこと。
プレーヤー関係は、アームをオイルダンプにした。
LCRフォノイコは、段間トランスをハシモトにしたらRIAAカーブ(低域)が改善された。
ラインアンプは終段5687の動作点を変えた。内部抵抗が下がった。ハム対策で配線の引き回しを色々変えた。これは今現在の記憶ではあまり効果は実感できなかったが、最近の音の変わり具合がすぐわかるのはこの効果だと思っている。
パワーアンプは出力段にカソードパスコンを取り付け、初段を12AX7から12AU7に変更。内部抵抗が下がって初段の駆動力が上がった。
スピーカーはスタンドをDK‐5に戻し、ミッドハイの位相を修正してフロントバッフルに合皮を貼った(後日剥がすことになる)。
最近効果のあったことはざっくりこのぐらいか。
今の音を一言で、「もわっっと出る」
なんだそりゃ、なんだが、そんな感じ。
ちりちりした感じが無くなり、音楽の空間が広がるのだが、以前のような位相ずれっぽい感じは無い。奥行きは無いのだが、深い感じが時々だがする。
最近のプリの動作点についてやったことは頭の中にぼんやりと有るが、文字として起こしてみる。
①出力段5687の動作点変更:低rp・高rp。
②電圧増幅段12AU7の動作点変更(メリットが感じられないので後で戻そうと思う)
③出力段のインピーダンスの実測
④おまけで電源部のチョークインプット化
⑤OPTを10kΩで使う
⑥電源トランス交換
⑦ブリーダー電流を増やす
1).以上、どの変更にも当てはまらないと思ったのが周波数特性。目立った変化は見られなかった。
2).歪率は余り変わらないが電流を下げると少し悪くなる。ただ、プリが1.35V程の出力から歪率が7%で頭打ちする様なことがあった。実際は1V以下で使うはずなので全然関係無いと思われるのだが。
3).電圧増幅管・出力管とも真空管の内部抵抗を上げると伝送インピーダンスは下がる。これは意外。また、まだ私も見切れてないが、真空管の電圧・電流を上げると出力が上がるようだ。
4).出力段5687とOPT(NP‐126)間の電流を測定し、OPTのB‐P間の電圧を測りそこからインピーダンスを計算した。計算と測定による推定は5kΩか。これはちと自信ない。
5)チョークインプットに関しては、測定データを取っていない。
結局低rpの動作点に戻った。
今、鳴らしているのだが、少しクリップしてる。でもだいぶ減った。
ただ、音は良い。空気感はだいぶ減ったのだが、一音一音が力強くなった。此方に迫ってくるのだが、奥行き感が無くなったと言う訳ではなく、気にならなくなった。私の好みの音では無いのだが、もうしばらく聴いてみよう。
以前は中音重視で低音なんて気にしてなかったが、最近はF特を見てるせいか、気になるようになった。
その他気が付いた?事。
プリのOPTの一次側にオーディオ測定器UA‐3Sを繫ごうとしたら、「パチっ」とやってしまった。直流にはダメかも?
プリとパワーを繫いだ方が、単体よりもどうもノイズを拾ってしまうような気がする。
ケース入りのトランスは、リーケージフラックスの大きい向きが解らない。
20210319