analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

NS690Ⅲその7

2017-08-03 04:43:19 | NS‐690Ⅲ

ヤマハNS690Ⅲというスピーカー。やはり純正のアンプで鳴らしてやりたい。という訳でAX-1200を繋いだ。

時代が違うせいか、音色が合わない気がする。その前に接触が悪い。PHONOポジションでは音が途切れたり出たり。VRも位置によって音が途切れる。ただやはりヤマハのサウンドというのは出てると思う。ナチュラルサウンドというか、エレガント。押しつけがましく無く、それでいて出るところは出る。低音はズドンではなく、響きで聴かせる。

格で言うとこのアンプは690よりは上と思う。1000Mなどを鳴らすクラスと思う。そんなわけで組み合わせ:相性と690Ⅲの鳴らし切りっぷりはよいと思う。まあ、満足な音。

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NS690Ⅲその6

2017-07-30 00:56:30 | NS‐690Ⅲ

DS3000に飽きてしまったわけではないが、結構いい処まで来たので勿体ぶって引っ込んでもらう。スタンドから下して後ろに下がったわけだが、この状態で鳴らして驚いた。スピーカーを見下ろして聴く状態だが、音場が広がった。店で聴くと音場が立体的で「なんでこの音がうちでは出ないだろう?」といつも不思議に思ってた。そう、DENONのプリメインアンプを聴くといつも感じるあの音場感。なんだ、出るんじゃないか。これは異常に左右の間隔を広げたときに出ると思う。その分中抜けになるかも知れないが。

久しぶりにNS690Ⅲを出してみた。

引っ越してから箱に入れっぱなしで9か月。

ヤマハのAX-1200を同じメーカーのNS690Ⅲで鳴らしたらどうか。同メーカーなので相性は良いはず。鳴らし切ってしまうのではないか、という期待と、ウレタンのエッジが加水分解してないか心配になったこと。もしかしてエッジは張り替えて5~6年経ったかもしれない。それを確認するために鳴らしてみた。

最初はくぐもった、昔聞き覚えのある音だった。懐かしくも「こんなにDS3000と差が有ったか」と思った。右のツイーターは鳴ってない。アッテネーターをぐりぐり回して復活。ずいぶん抜けの悪い音だったな。

 

 

風呂入って出てくると、音が一変してた。

ずいぶん音離れが良く、心地よい音場が広がる。例によって左右はあまり広いとは思わないが、間隔が2m程あっても中央に像が来る。そして頭の上に伸びてくる。

流石に抜けは良くないが一音一音がしっかりしてるからか、気にならない。

多分EL34PPmonoとの相性もいいのだろ、というか、このアンプ、どんスピーカーもも鳴らすのか?

プーランクの声楽を聴いてるが、エコー感が濃密だ。DS3000よりも濃いかもしれない。

声もちょっと肉付きが良くて、全体に濃い感じだが嫌らしさは無い。テスト的な聴き方はいまいちかもしれないが、音楽に浸れる。

やっぱりこいつは銘機だ。

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NS690Ⅲ その5

2014-07-08 00:49:29 | NS‐690Ⅲ

アンプと合い良い音を出すと、スピーカーも良く思えてくる。こうやって画像に落とすと何の変哲もないスピーカー。TW、SQは織布にコーティングをしたソフトドーム。これは国産スピーカーが向かった軽量高剛性とは反対の方向である。その為か、空気感の様な繊細な音は出づらい。だがパリッと乾いたような音はせず、柔らかいまでは行かない何か、この振動板の様な押せば潰れるような樹脂の音がする。無色透明ではなく、ちょっとすると癖の様な音色が乗る。

WFは紙。スプルースを抄いたものらしいが、音色が単調で量感が出にくい。スケール感の様な物は無くちょっと淋しいものが有る。しかしこれはソフトドームと合わせてるようであり、じゃあNS1000MのWFを、となるとうまく繋がらないのではないか?全てが良く鳴るのではなく、「これ」に特化した音。いや、想像だが実はこれでも普遍性を持たせるべく調整してまとめた結果、ピアノが良く鳴るスピーカーに成ったのではないか。メーカーは「ピアノが良く鳴るスピーカー」を目指したのではなく、1000Mのヴァリエーション、位で作ったがWFをスプスースで作った為、誰かが「ピアノが良く鳴る」と言ったのではないか?

私は此れでピアノを聴こうとは思わない。ヴァイオリンが良い。チャイコフスキーの弦楽四重奏曲は何とも言えない響きがする。実際はもっと刺激的な音、ハードドームで聴くとその感じがするが、ローファイで心地よい音がする。

まあ、メインには成りえないが、面白いスピーカーである。NS1200Classicだったらどうなのかなぁ。一度聴いてみたい。

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NS690Ⅲ その4

2014-04-21 00:09:08 | NS‐690Ⅲ

ここでNS690Ⅲについて。1980発表らしい。親が買ってから32年?経つ。濃いめの音(付帯音ともいう)で中音が充実、あまり広がらず、細かい音は割り切っている。おとなしめの音で洋室に合う。イキイキする。もしDS3000が壊れたら・・・NS690Ⅲをメインに小粋に鳴らすのもいいかもしれない。アンプ・レコーダ等を贅沢にして。でもモニター系の音が恋しくなるんだろうなー。しかし30数年前にこんな風にスピーカーをまとめたYAMAHAはすごいと思う。この時以降の音決めはなんなんだろうと思う。

 

 

 

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NS690Ⅲその3

2014-04-17 00:24:58 | NS‐690Ⅲ

NS690ⅢをSU-V7A 2台使ってバイアンプ。低音が少し過ぎる。高音は逆に少ない。このSPの広がり感、空気感が薄いのはTWの所為か。でも像を描き出す、という鳴り方は良い。でもなんか引っかかる。こういう鳴らし方で良いのか?

なにが良いって、NS690Ⅲの音離れ。音色はちょっと濃いめだが、気になるほどではない。しかし音が一つひとつ飛んでくる。音場が広がるというのではなく、一つひとつの音が。そうなんだ、音が生きてくる。低音はズーンと沈むが太くはない。ただ、過多。本とはスタンド等でもう少し持ち上げて音のバランス取りたい。私は低音が出すぎるのは好きではない。少し足りない位が良い。希望を言えば、ウーファー帯域が単調に聴こえるのでもう少し音階が解かるような豊かさが欲しい。TWは能力不足と思われるが、このSQやWFとバランスを取っていると思われる。もしNS1000MのTW、JA0513などにすると違うスピーカーに成ってしまうのではないか。そこがこのNS690Ⅲの絶妙なまとめ方なのではないか?

このスピーカーのスコーカーは安っぽい。友達が使ってたSX-511のミッドレンジは豪華だった。それだけではなく当時の598のスピーカーはミッドレンジが豪華だった。でもこのシンプルなスコーカーの評価が高く、見てるだけでワクワクする。このユニット、数回ばらしたことが有る。ソフトドームのダイヤフラムが潰れて後ろから押し戻すためマグネットを外した。ダイヤフラムのドームの中側には吸音材が入っていた。なるほどスコーカーに耳を近づけると「みーん」と歪のような音が聞こえる。この辺は調整だろうがちょっとショックだった。いつかはこの吸音材を外した音を聴いてみたい。

一度ヴォイスコイル断線の為、修理してもらった。

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NS690Ⅲその2

2014-01-13 00:00:45 | NS‐690Ⅲ

二代目は会社の人の物を頂いてきた。その為今回は全くの手入れなし。だったが2年ほど前、自分でエッジ交換と、アッテネーターの掃除のみ行う。このスピーカーはアンプの選り好みが酷い。一番鳴ったのは同メーカーのヤマハAX-1200。鳴りきったという満足感がある。そして今は無き同C-4&B-4。C-4はなぜこれにしたか良く覚えてないが、多分手頃な値段で有ったから。移転してしまったが精進商会で購入。その後、友人にヤフオクでB-4を落としてもらったが、触れないほど熱くなり使うのをやめた。音は良さそうな気配が有ったので、今度はハイファイ堂秋葉原店で購入。迫力は少ないが、ヤマハらしい音で鳴ってたと思う。アキュフェーズE305、サンスイAUα907i他もろもろとも組み合わせたがイマイチだった。

ここで偶然見つけたセッティング方法を。一枚板に左右スピーカーを乗せる。左右が干渉しそうでいけないと思うが、スピーカーの立ち位置が決まるのか、音が生きてくる。高さ前後が揃うというのも有ると思うが、スピーカーより放射する音の角度が一致するのかと思う。当時は2mの一枚板なんて入手不可だったのでNSでしかやらなかったが、メインを超えてしまっていた。

このスピーカーでSX511に対抗するのは無意味な事と思う。ほっこり、というか、エネルギッシュな迫力(ある程度は出る)というより独特の中音で鳴らすものと思う。その、ヤマハ独特の個性により同メーカー以外では良い音では鳴らないと思う。

しかしヤマハというメーカー、商品を纏めるというのが非常に優れていると思う。一番、というのを狙うでなく、その個性の表現の仕方。

20年後、サスガ、と思われるような音で鳴らしてたい。

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NS690Ⅲ

2014-01-12 18:35:29 | NS‐690Ⅲ

サブシステムのヤマハNS690Ⅲ。現在は二代目だが此れとの付き合いは長く33年にもなる。最初は父親がトリオのJL-8800の音が気に入らん、と追加した。JLはバスレフでボンボンと迫力は有ったと思う。NSは迫力もなく細い低音だと思った。値段程のグレードアップにならず、?だった。今思うとアンプの役不足。当時ヤマハにはNS-1000Mが有ったが父曰く、手が出なかったと。それを買っていたら今は違うオーディオライフを送っていたかもしれない。

友達がビクターのSX511を買い、それに対抗したが敵わなかった。低音の迫力、広がり、高音の質感、すべて負けていた。もっともこの時はオンキョーのA-7というのを使っていて、相性がイマイチだったと思う。ピアノが良いという評判で有ったが、なんか違うピアノの質感だった様に思う。

その為か、かなり手を入れた。音の広がりが欲しくてアルミテープでJBLまがいの音響レンズを作ったが全く効果なし。当たり前だ、あれはホーンレンズ用の物。ネットワークの部品を替えようと思ったがエポキシ漬けでバラせず、ツイーターとスコーカ―、ウーファーの、基盤の連絡パターンをカッターで切り離しバイワイヤー化。当時バイワイヤーが流行っていて、音はそんなに良くはならなかったが自己満足でそのまま。あとはユニットのフレームが腐食で汚かったので、カッパー色で染めた。この時、振動板のガードが悪さしてると思いTWとSQのを外した。SQ(スコーカ―)という呼び名はミッドレンジより格下っぽくて気に入らなかったことを思い出す。あとはマグネットにブチルゴムを貼ったが、大してグレードアップにはならなかった。

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