analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

NS690Ⅲその9

2017-08-12 17:51:54 | NS‐690Ⅲ

 

低音が鳴らないと言われてるNS690Ⅲ。私もかつてはそうだった。中高音のソフトドームと低音のスプルースコーンが別物で鳴ってる感じだった。それがいま、TA-FA7ESの駆動によって素晴らしく鳴っている。アンプそのものの原因というより、アンプとの相性のような気がする。AX-1200では足りなかった。10万以上のアンプでなければ無理と思う。それでもAU-α907iでは鳴らなかったと思う。

キャビネットはアメリカンウォルナットのリアル化粧で、オープンポア仕上げ、とのこと。ベースはパーチクルボードだが、仕上げが良い。ヤマハの木工技術。ユニットがアルミダイキャスト、アッテネーターが艶有りのプラスチックでキャビの仕上げとマッチしてないが、30年も見てきたんだ、これはこれで良い。

以前はこのソフトドームが嫌いだったものだ。ツイーターとあまり変わらない大きさ。どうもウーファーに負けてる感じがした。実際音は中音が勝っていたのに。

まあ、良くは鳴っているが、個性は無くなってしまった気もする。ヤマハトーンってどんなんだっけ?ベートーベンのピアノを掛けると思い出すかな?

 

アッテネーターがもうだめだ。ダイヤル位置によって音が出ないところが有る。まあ、私には不要な物なので取っ払ってもいいが、ヤマハに敬意を表して残しておく。後でばらして掃除しよう。

 

今回最も変わって、満足してるのは低音だ。中音との音量的なバランスが取れた。末広がりだがスケール感が出てなんとも心地よい。以前は「どんどん」としか聞こえなかった低音の音階も分かるようになった。ただ、輪郭は弱く、エコー感が凄くなった。おかげで歯切れの良い低音ではないと思う。下の方もずっと伸びてる感じは無い。地響きのような音ではない。

 

高音の空気感、繊細さは真空管の音を聴いてるのでだいぶ後退してるように聴こえる。ポップスはちょっとつまらない感じか。クラシックは良い。

 

せっかくなのでスピーカーケーブルをアクロリンクの単線にしてみよう。LPなので昇圧トランスか、MMのポジションでスルーで鳴らしてみよう。


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