国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

670㎞

2012-06-29 09:08:32 | Weblog
 北海道で初めてできた高速道路は北広島~千歳間、弾丸道路と並行して走り、札幌オリンピック開催に合わせて建設された。入社当時苫小牧まで延伸されていたがその他の地域は全くの未整備。自動車出張の場合12号線経由で旭川まで4時間ほどかかるため、旭川は一泊の指定地域だった。日高山脈以東、森町以南も同じく一泊エリア、夜は温泉につかりながらゆっくり地元の名物を頂くというのがまた宿泊出張の楽しみだった。ところがその後、急速な高速道の整備により北海道の時間距離は急激に狭まる。
 先日のこと、突然木古内町で業務が発生した。従来であれば、全くの宿泊圏、夜はマイカの刺身に函館で一杯がお決まりのコースだったが、今回はなんと日帰り。それもそのはず、道央自動車道路は森町まで伸長され、函館市内からは松前線(自動車専用道路)が使える。所要時間は4時間半。十分に日帰り圏内になった。室蘭を過ぎたあたりから交通量も激減し、クルーズコントロールで走行。総走行距離は670キロだったものの疲労もさほどではなかった。
 流通に要する時間が短縮されること、仕事の効率化が図れること。これは北海道経済、弊社にとっても喜ばしいこと。だがあえて、日帰りできることを実証する必要はなかったか。ちょっと、後悔。皆さんごめんなさい。

黒船来襲

2012-06-27 08:45:05 | Weblog
 西海岸生まれで陽気なジェニファーではなかった。今回の交換留学生はライアン16歳、インド系移民のオーストラリア人。「コアラ」「アボリジニー」「安定陸塊」「白豪主義」オーストラリアに関してはそれくらいの知識しかない。まだあった、「渦は北半球とは逆に巻く」、でもこれは話の端緒にならない。しかも敵性語はもともと話せない、彼は10日間拙宅にいる。あの時先生の言うようにもう少し勉強していればと思っても、それ以上に楽しいことが多すぎたし、あと百数十年鎖国が続いていればと思っても、勝手に維新を達成されたし、これからスピードラーニングを聞いても手遅れ、すべてはあとの祭り。それでも必死になって意思疎通を図ろうと思えば何とかなるものだ。彼に日本で特に食べたいものを尋ねる。「スシ?テンプラ?ラーメン?」「but Most delicious food is Aussie Beef」。彼の頬が緩む、世界を席巻する日本のおやじギャグ、どうやら通じたようだ。さらにいろいろな共通点が発見できた。誕生日が一日違いだったり、30年ほど前小生が一人でインド旅をしていたルートに彼の祖先の地があったりと。しかし最大の驚きは彼がテコンドーの有段者だったこと。早速土曜日の練習に誘ったところ興味を示した。カラリバヤットの流れをくむテコンドーを拝見できそうだ。

本の紹介

2012-06-25 09:18:13 | Weblog
評価=
 劇場型犯罪といわれた過去の事件とはあまりにスケールが違い過ぎた。主役は怪人21面相、国家警察そして日本を代表する食品メーカー。観客は1億人の国民だ。ご丁寧なことに幕が開く前には「挑戦状」と題したあらすじを記したパンフレットがマスコミを通じて観客に配布されるが、これは主役の一方警察の演技を罵倒し挑発する内容。次幕を盛り上げる効果は絶大だった。観客が桟敷席で見守る中、またしても警察を翻弄した怪人は高笑いとキツネ目の似顔絵、ミステリアスな品々を残して消え去る。その一つが江崎社長が監禁場所から自力で逃げ出してきたときに着ていたコート。これは満州駐留の軍高官が使用していたもの。怪人は非常に特殊なものであることを承知で開放した。ある意味メッセージを持ったものといってもいいだろう。青酸も然り、自決用に携行していたものだ。戦前の臭いをぷんぷんとさせていた事件は怪人からの終息宣言で突然幕を下ろした。ほどなくして昭和天皇が開腹手術を受けられ、その2年後昭和が終わる。
 あれほど特徴があったキツネ目の男は最後まで特定されず、事件は時効を迎える。多額の借金を完済した、急に金回りがよくなった、事件を匂わせる話をした。組織人数が増えると必ずと言っていいほど綻びが現れ出すが、全くの隙がないことを見ると、高度に組織化された集団なのだろう。そして何よりも昭和の闇の部分を背負っている者たちの犯行なのだろう。

平清盛

2012-06-22 09:09:18 | Weblog
 NHK大河ドラマを長年観ていなかった。記憶に残っているのが、中居貴一が主演し、上杉謙信と武田信玄との対決を描いた昭和63年放映の「武田信玄」。と言いたいところだが、石坂浩二が上杉謙信を演じ昭和44年に放送された「天と地と」。したがって四十数年ぶりということになる。「天と地は」は大河ドラマで初のカラー作品だが、拙宅にカラーテレビがお目見えしたのはそれから4年後、煌びやかな衣装の記憶がないのはこのためか。
「平清盛」を見始めたのは全くの偶然から。確か9時から「MEGA QUACK」の放送があったため、なんとなく見ていたが、中居貴一の演技が秀逸でそれ以来欠かさず見ている。完成度も高い番組だと思うのだが、どこぞの首長が「汚い映像」と発言したと時を同じくして、視聴率が下がり始めた。確かにプログレッシブカメラによる映像は、微妙な質感が表現できる反面、シャープ感が乏しく違和感を持ってしまうかもしれない。また時代考証に忠実すぎるため、着物が映えずパッとしないというのも要因だそうだ。まぁ見たくない人は文句を言わず「行ってQ」でも見ていればいい。
 もう一つ物議を醸したのが、皇族の表現だ。天皇を「王」と呼ばせたり、骨肉の争いを覆い隠すことなく、つまり人間天皇として描いている点だ。なかなかNHKでは踏み込めない領域だったが、いったい何があったのか。ネットでは虚実混交、ここには書けないような誹謗中傷、偽情報が飛び交っている。本編も面白いが、こちらもなかなか。

ステテコ

2012-06-20 05:33:21 | Weblog
 ステテコとランニングシャツ姿で縁側に胡坐をかき涼をとる。横にはキンキンに冷えたビール。蚊やり豚から煙がたなびく。団扇の風がその煙をかすかに揺らす。「ヘッ、クション」ひどく下品なクシャミの顔にはちょび髭と丸メガネ。カトッ ちゃんかい。これなら吉永小百合が忌み嫌うのも肯ける。ステテコは、戦後中高年男性のインナーとして爆発的な支持を得たが、そのまま部屋着としたため、その姿を嫌った女性たちから白眼視され、くたびれ男の象徴になった。長らく続いた不遇の時代が終焉を迎えたのが2009年、それまで白一色だったステテコがカラフルに変身、往時とその名前さえも知らない若い男女がファッション性と機能性、経済性を認め部屋着として定着したのだ。小生がはいているステテコはなんとアニメ、ワンピースのキャラクターがプリントされている品、780円。このままの姿で買い物は憚られるが、回覧板を届けたり、庭の水撒きなどをしていても隣の奥さんに悲鳴を上げられることはなさそうだ。
 さて、もう一つ復活を遂げたのがふんどしだ。しかも女性仕様として。ワコール系の会社が女性用ふんどし「ななふん」(なな=フランス語の女性、ふん=ふんどし)を世に放ったのが2008年、従来下着の締め付け感を嫌った若い女性にうけ、じわりじわりと愛用者が増えているという。赤ふんや白ふんばかりでない。ステテコ同様カラフルな柄が着用の抵抗感を希釈する材料になっているのだろう。
 このように昔ながらの物を再生し生活に取り入れていくとは、好景気には見られない現象。様々なものが華美に、非実用的になって行くことと対照的だ。この不景気の時代だからこそ物の本質が見えるのかもしれない。さて、消費税は2013年8%とし、最終的に2015年10%に引き上げられる公算が大だ。さらなる温故知新?これはご遠慮申し上げたい。


本の紹介

2012-06-18 12:01:02 | Weblog
評価=
逮捕前公になったのは、ブログに掲載された被告の口から下の写真だった。少し厚い唇と豊満な胸、それと上品に巻いた髪は男を誘うには十分な要素と思えた。だがまもなくして公表された顔写真は、掲載されたものとは程遠く、性的魅力は皆無だった。後に掲載写真は加工が施されていることが判明する。
写真の公表以降世間の興味は、「なぜこんなにも多くの方が犠牲になったのだろう」ではなく、「なぜ男たちはこのような女に金を貢いだのだろう」と、この一点に絞られていく。
男は妖艶な美貌に魅かれ、危険を感じつつもその魔力から逃れることができず、そして毒を口に入れてしまう。それが男の宿命というかの如く。推理小説の骨組みはそこにある。だが、この事件には物語を構成するために欠かせないファクター、美貌がない。
しかし、公判ではそれが些末なことのように、男たちを引き付け離さない性テクニックの存在が被告自らの言葉で明らかになっていく。「生の奥義を窮めたい」「1回10万円」「特別な能力」淡々と発せられる言葉は、カーマスートラのようで、下手な官能小説を立ち勝る。また第三者然とした被告の衣装替えが、さらに公判を異様なものにした。
だが一方で、被告の唯一の武器であるはずの肉体関係を持たずに数百万円もの大金を詐取した例もあった。もし被告が美麗であったなら、被害者は猜疑心を解くことはなかっただろう。あまりに毒婦とかけ離れた容姿が被害者の警戒心を緩めたのではないか。これも絡みとるため十重二十重に張り巡らされた罠の一つだったのではとも思える。

ヒツジ

2012-06-15 09:07:49 | Weblog
 社から配給された携帯電話の画面の中には、いつもヒツジがうろうろしている。何か特別なことをしてくれるわけではない。ただいるだけだ。後輩に「なにかの設定をすれば、何とかだ」と言われたが、断念する以前に設定する気も起らなかった。
 だがこのヒツジ、かわいいところもある。ハローウインにはかぼちゃをかぶり登場した。よほどかぼちゃが重かったのか、よろよろしながら歩く芸の細かさも持っている。5月5日こどもの日には、新聞紙を折って作った兜に小さな鯉のぼりを担いでしたり顔で現れた。しかし6月6日のコスチュームは理解できなかった。頭にカエルの着ぐるみをかぶり、小学生が着るような黄色いレインコートに長靴。その日は斉藤選手のバースデー登板だが、カエルとの接点は多分ないだろう。金星の太陽面通過もその日だが、これも関連性なし。「雨」「梅雨」「アジサイ」「カタツムリ」連想を繰り返したが何も結びつかない。
 会社でこの話をすると「絵描き歌」ではないですかと。そこには確かに「6月6日」「カエル」「雨」のキーワードが。ずいぶんと深いところに答えを作ったものだと思ったが、やっと納得したしだい。しかし数日後、6月6日は「カエルの日」だと指摘を受け確認したところ、誰が何の目的でそうしたのか定かではないが、間違いなくその日だった。合わせ技1本というところか。つかの間の安堵の後、なんと13日も同じコスチュームで現れた。これはいくら考えても答えは見つからなかった。ヒツジよ!ご主人様を困惑させる設定は、執事道に反するぞ!


変節

2012-06-13 09:06:30 | Weblog
小生ならAKBグループのメンバーと地下鉄の車内で居合わせても絶対気付くことはないだろう。というか、あの女の子たちは普通過ぎないかといつも疑問に感じる。KARAや少女時代なら100m前から照準を合わせ、礼儀通りにすれ違いざま振り返って一瞥するだろう。何でもAKBのコンセプトは、「教室で二番目にかわいい子」なのだそうだが、それさえも本当に二番目と首を傾げざるを得ない。ただし小生が教室にいたのは数十年前。「こんなもんだよ」と言われても、否定する記憶の材料はすでに失われている。
さて、その子たちの舞台での立ち位置を決める総選挙が先日行われ、なんだかチャンがトップに返り咲いたそうだ。なんだかチャンも躍進し、なんだかチャンは悔し涙を流した。戦前の予想通りとの声も。だが、選挙の洗礼の結果、誰も異を唱えることはできまい。
こちらは、サプライズといってもいいだろう。野田改造内閣では、反民主で自民党にも太いパイプを持つ民間人、森本敏拓大教授を防衛大臣に据えた人事を断行した。早速野党から「責任を負えるのは、選挙の洗礼を受けた政治家だけだ」などの批判が出されたほか、与党からも責任が取れない民間起用を非難する声が上がっている。だが、田中前大臣や鳩山元首相、菅前首相がどんな責任を負ったというのか。また、辞任や次期選挙不出馬で責任を取れると思っているとすれば、見当違いも甚だしい。反意は天に唾吐く行為に他ならない。
 ところが、メディアであれほど中朝に強硬な意見を述べていた氏が、就任するや「学者は自由な発想をするもの。私は今、研究者でも学者でもない」とし、中国脅威論を撤回したばかりか集団的自衛権をも否定する考えも述べた。これを変節といわずになんと言おうか。テレビで発言する氏の国防政策は、一貫して日米安保を堅守し中国を囲い込み、尖閣諸島での挑発行為には、海上警備行動の発動を主張するほど強硬だった。理路整然な論理は、アナリストの中でも傑出していた。それが一夜にして真逆に舵を切ったのだ。時限爆弾と見る向きもあるが、泥船に爆弾は必要あるまい。変節の材料はいったい何だたのか。


本の紹介

2012-06-11 09:19:31 | Weblog
評価=
坑内の労働は過酷を極めたであろうが、炭鉱の暮らしは大変ではなかった気がする。何せ住宅費、暖房費、水道料金が全て会社負担、風呂もタダ。金を使うところも限られ、娯楽といえば映画ぐらいなもの。向こう三軒両隣、服にだって気を使うことはない。相当な可処分所得があっただろう。このような経済事情の他に、「板子一枚下は地獄」とする環境共有が連帯感を強め、日曜日は(ヤマの休業日)長屋単位で外にテントを張り宴会が開かれた。幸いわが故郷では労働争議や組合の分裂もなく、平穏裡に閉山を迎えることができた。故郷を名に冠した親睦会は、会員の老齢化で散会した昨年まで札幌で活動していた。だが三池炭鉱は、総資本と総労働の名の下で徹底抗戦されたが、その間に懐柔や工作などにより組織分裂、いまだに地域を疑心暗鬼が覆っている。国策の石炭増産と原子力発電の推進。その中に渦巻く利権と交付金と労働者。確かに似ていなくない構造だ。

王将

2012-06-08 09:17:05 | Weblog
 孤独死が社会問題化している。身内がいない、あるいは頻繁に連絡をとっていないため、死後相当期間経過したのち痛ましい姿で発見されるというものだ。1960年1世帯当たりの世帯人員は4人を超えていたものが、2011年、東京都では遂に1.99と二人を割り込んだ。死のあり方の一つとされるのもそう遠い将来ではない。
 厚労省が公表した平成22年度の雇用均等調査報告によると、母親の育児休暇取得率が83.7%と高率なのに対して、父親は1.38%と、依然として育児に積極参加できない現実を浮き彫りにしている。GOOGLEで育児と入力すると、次の候補として表示されるのは「ストレス」「イライラ」「悩み」などのネガティブワード。昼夜ない子供の生活リズムに睡眠時間の確保も困難。母親が切れそうになるのも当然といえば当然。企業は内規改定などで、休みやすい環境を整えてきてはいるが、弊社を筆頭にどの企業を見ても大腕振って休暇届を出せるほど社員の寛容度はまだ高いとは言えない。
 また、休暇中の賃金保障の不整備が取得を躊躇う大きな要因になっている。海外では、フランス、オランダやドイツなどでは男性の育児休暇取得率が高いが、これは手厚い社会保障が背景にあるため。こんなことが悪循環の原因ではないだろうが、1950年日本人女性の初産年齢が24.4歳だったものが、遂に2011年には30歳を超え、合計特殊出生率は長年2を大きく下回っている。
 育児環境が整わない→出産を控える→高年齢出産→少子化という構図になるのか。
出生率の低下といい高年齢出産といい、1000年後には日本の人口がゼロになるという統計上のお話も。ジタバタせざるを得ない厚労省は「イクメンの星」なるプロジェクトを立ち上げ「やってる感」を出すのに躍起だ。
 小生の家庭もそうだったが、昭和30年代まで祖父祖母と同居が当たり前だった。そこで子育ては、家族全員で分担することで母親の負担を軽減していた。1961年に発売され爆発的ヒットになった、村田秀雄の王将でも「月の知ってるおいらの育児」と歌詞にあるように、ごく一般的で無理のない合理的な文化だった。そして母親にとってさぞかしストレスの少ない育児だったことは容易に想像できる。孤独死の解消と育児環境、両立できそうな気がする。
(ぷっ)

平成の爆食王8

2012-06-06 09:16:32 | Weblog

皿の上に大きなカツが、そしてその上にもカツが、さらにその上に止めのカツ。掟破りカツの三枚乗せ、総重量500グラム超の肉塊が注文したものの度肝を抜き、思わずため息が漏れる。南4西6晴ればれビル2F味処酒房なかむらのスペシャルヒレカツ。これで値段はなんと990円(税込、ライス別)。この他にも爆食フリーク垂涎物のメニューが盛り沢山。昼は定食屋そして夜は居酒屋として、爆盛メニューで彩られる。
今回も大盛りライスとカツを完食したN。最近止まる所を知らない。

本の紹介

2012-06-04 09:09:39 | Weblog
評価=
会津出身の大先輩は、酒を飲むたびに官軍、特に長州への怨嗟を露わにする。入社当時は、酒肴の一種と見ていたが、ほどなくしてその怨念は血肉に宿っていることが分かった。戊辰戦争で戦死した官軍兵は、東京招魂社(現靖国神社)に祀られたが、列藩同盟は野晒にされたことなど、100年を優に過ぎた今でも、敵愾心を消せない根深い過去が多々ある。そして311。多くの自治体が瓦礫の受け入れを拒否している。再度の国難でまたも苦痛を与えられることがないことを望む。