国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

昭和の日

2011-04-29 08:10:17 | Weblog
古谷綱正の語り口に安心感を覚えた。学生運動にシンパシーを捧げた。照明は裸電球だった。東北飢饉で多くの娘たちが売られた。水道開通に歓声が沸いた。力道山に熱い声援を送った。五百円硬貨に違和感を覚えた。所得が倍増することを疑わなかった。太平洋戦争ではなく大東亜戦争という。
貧しかったが幸せだと感じた。
約四半世紀前、小生は一人で飲み屋にいた。その日の朝、自民党小渕幹事長がテレビで改元を告げた。その瞬間の歓楽街の反応を見たかったからだ。そして今。
古舘伊知郎は事件をドラマに仕立てる。苦学生は死語になって久しい。本が読めるほどトイレが明るくなった。娘たちは自分を売るようになった。飲み水は店で買うようになった。大相撲は八百長問題問題で揺れた。携帯電話の中にお金が入るようになった。毎年所得が減っていくことに違和感を感じなくなった。70年前米国と戦ったことを知らない若者がいる。
誰もが不幸せと嘆く。
23年の時が一瞬のうちに流れた気がする。煩悶する国家、国民。今日は「昭和の日」。過去を振り返り、今を見つめるにはいい日だ。

肉声

2011-04-27 09:08:48 | Weblog
 元キャンディーズ、スーちゃんの告別式で亡くなる直前の肉声が会場に流された。驚いた弔問客も多かったのではないだろうか。芸能人なら誰でも思いつくだろうが、ある意味禁じ手だった。芸能界では今や結婚式から告別式まで大がかりな演出、いわゆる「ショー化」は当たり前のことだが、ここまでの「ショー化」は躊躇われていたというのが本当のところではないのか。ところが、初めてとった手法に批判的なムードがないことから、これ以降芸能界で一般化されることは間違い。
 市井の人間の死とは時間による記憶の希釈であり、故人の映像をあえて見ることも希だが、芸能人のそれは、以降新たな作品が見られないことで、すでに完成されたものは当然繰り返し放送される。つまり我々を視座では、決して死者ではないということ。そこにあの肉声の意味があった。故人の立ち位置、血縁、そしてロジックそれらすべてを計算したうえでの演出は見事といわざるを得ない。そんな思いでテレビを見ていた。




本の紹介

2011-04-25 09:18:03 | Weblog
評価=☆☆★★★
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのSoftBank。IT業界の隅々まで知悉する孫正義が、綿密な計算ではじき出された勝利の方程式でブロードバンド界と携帯電話業界に進出したと思いきやさに非ず、現実はどぶ板営業と綱渡りの連続だったようだ。それを支えたのがマンパワー。要するに典型的な日本企業ということになる。

春眠

2011-04-22 09:12:29 | Weblog
アウトコースを主体に投球を組み立てた大野の戦略が裏目に出た。中島に外角ストレートをライトスタンドに放り込まれたのは、配球を読まれ踏み込まれて打たれたから。開幕戦の7失点は決して春の椿事ではなかった。第二戦目ウルフ先発の際も同じ轍を踏む。いくら150キロを超える速球を持っているとはいえ、内角球を見せなければプロのバッターはバットに当ててくる。しかし、オリックス戦では内角を見せ球と、決め球にして見事打者を翻弄した。大野君も野球を理解し始めたようだ。鶴岡が戻るまでその調子で。打線は絶好調といっていい。春男金子は依然高打率をキープ、糸井は8戦で3ホーマーしかも4割超え、ホフパワーも豪快さと堅実なバッティングを見せている。小谷野、稲葉は言うに及ばず、チーム打率も3割を超えている。だが、一人蚊帳の外なのは中田君。昨日は今季初ホームランも生まれたが打率も2割弱と現在絶不調。近いうちに覚醒すると信じて使い続ける首脳陣は胃に穴が開く思いだろうが、この数年間ほとんど休眠状態なのは事実。「春眠暁を覚えず?」そろそろ起きなきゃ。

無知の涙

2011-04-20 09:23:12 | Weblog
埼玉県つくば市役所が福島県からの被災地からの転入者に、非放射線汚染の証明を求めていたことが判明した。これは市独自の対応で、国や県の指針と大きく乖離していることはいうまでもない。住民からの抗議により現在は中止されたが、「科学の町つくば」の歴史に汚点を残したことは間違いない。震災発生時、略奪や暴動もなく忍従する姿を海外のメディアは絶賛した。しかし、その賞賛を本当に受けてよいのだろうか疑問に思う。これでは排他的な村社会と同じではないのか。石原新太郎は日本人の「我欲」と表現した。あながち否定できないのかもしれない。

本の紹介

2011-04-18 09:15:07 | Weblog
評価=☆☆★★★
二次大戦末期、日本国土は米軍の執拗な空爆により灰燼に帰した。同様に欧州戦線ではドイツが空爆を受けたがこちらは瓦礫と化した。米軍曰く「紙と木でできた」日本家屋は焼夷弾攻撃により跡形もなく燃え尽くされたが、可燃性の建築素材の少ないドイツではそれがすべて再利用できない廃棄物になった。戦後復興のため、その瓦礫は市郊外に集積されたが戦後60年余りの時が経った現在の地図では標高60メートル余りの丘になっている。非常にマニアックな分野だが、こういった視点で歴史を掘り起こすのも面白い試み。

2011-04-15 09:07:36 | Weblog
樹上で木の実などを採集していたわれらの祖先の脳容積量はさほど大きくはなかった。ところが生息地域の乾燥化によって草原に生活の場を移した途端に脳は巨大化する。理由は高カロリーの肉の摂取が増加したため。巨大化した脳はさらに高度に進化し、効率よく捕食できる好循環を呼ぶ。つまり人類にとって肉は人間たらしめる必須の食材といえる。減量で空腹感に苦しむボクサーに肉の脂分を僅かに与えただけで、苦痛が霧消されることからも重要性を推し量ることができる。したがって、われわれが会社帰りに無意識に寄る焼肉屋でむさぼる脂たっぷりの肉は至極妥当な生物学的な選択といえる。今回その本能を刺激するカップ麺が発売された。サンヨー食品からは、サッポロ一番「あぶら部 油そば」。寿がきやからは「油そば 脂多め」。明星食品からは「ぶぶか 油そば マヨネーズ付」。

なんと説得力のあるネーミングだろうか。健康志向やダイエットなどの非生物学的な行動とは対極にある、本来人間の持つ原始的な欲求を満たしてくれる商品だ。野性的な諸兄よ、油まみれになろうではないか。

昇段審査会

2011-04-13 07:51:55 | Weblog

4月9日旭川道場で行われた昇段審査会において札幌道場の二人が見事合格。yuuyaはブランクはあったが入会9年、mizuhoは5年半で合格黒帯を取得した。小生もうれしい限り。これからは、指導する立場と、自分自身の練磨と両方が要求されるが、きっとやり抜いてくれることでしょう。期待しています。

本の紹介

2011-04-11 09:29:43 | Weblog
評価=☆★★★★
問題の核心に直接鋭く切り込んでいく。外堀を論考していくもの。あるいはなにかを引き合いに総括的に詰めていくものなど、手法は様々。読者は作者という水先案内人の余談を楽しみながらも一気に結論に導かれる受動性を楽しみにするが、この本は違った。全く意図するところが見えず迷走状態。こんな本も珍しい。

デスクトップ

2011-04-08 12:03:27 | Weblog
仕事でノートPCを使用していたが、めでたく更新年数を超えたためこの度引退の運びとなり、小生の希望通りDESK TOP PCが後継機種として配備された。どうしてもキーボードを強く打たなければ肉体が納得せず、ストロークの短いノートに欲求不満を感じていた。さらに、最新のCPUにより速度のストレスからも解放された。実に反応が早い「サクサク」状態である。サクといえば、松前町が冬桜が開花し、東京のソメイヨシ桜が満開になった。好天が続けば今後福島が13日、仙台が14日に満開を迎え、被災者の心を癒してくれそうだ。「花びらの数と同じだけ生きていく強さを感じる 嵐吹く風に打たれても、やまない雨はないはずだと…冬の寒さに打ちひしがれないように、誰かの声でまた起き上れるように」=桜・コブクロ。そう願わずにいられない。


マヨ氾濫

2011-04-06 12:00:24 | Weblog
震災以降は重たいネタが多かったので、軽いものを一つ。最近マヨネーズ関連商品が氾濫しているような気がする。おにぎりでは定番の「ツナマヨ」をはじめ、「サケマヨ」「えびマヨ」「チャーシュウマヨ」はすでに市民権を得た。カップ焼きソバでも辛子マヨネーズが付いている商品もある。先日行った中華料理屋では「から揚げマヨ」なるマヨラー垂涎のメニューもあった。ところで日本でマヨネーズが市販されたのは、関東大震災の直後で、震災復興で東京の町並みが洋風化し、食生活も欧米化すると予見したキューピーの大規模宣伝で、一挙に普及した。しかし、さすがのキューピーもここまで消費量が伸びるとは思わなかっただろう。昭和35年、国内のマヨネーズ総生産量は1万4千トン、一人当たりの消費量は151gに過ぎなかったものが、平成22年には約21万トン、同1600gにまで消費拡大した。しかし、写真の商品は、JAS規格でマヨネーズとしてカウントされないため、現実的なマヨネーズ消費量はさらに増えていることは確実。どこまで行くのかマヨ旋風。

昨年流行ったラー油とマヨのコラボ商品。少し無理があると思うのだが。

北海道限定商品

大阪土産

本の紹介

2011-04-04 12:15:44 | Weblog
評価=☆☆☆☆★
昭和の重大事件を朝日新聞はどのように伝えたのか約600ページに渡って検証している。懺悔の書と思いきや、改悛はまだのようだ。「地上の楽園」と賛美し、扇動した責任はどうなるのか。

罪一等

2011-04-01 12:02:58 | Weblog
江戸で火災が発生し、牢獄に延焼する危険がある場合、罪人を切り放ち=開放し、一時的に非難させた。時代劇でもおなじみのシーン。このとき翌朝戻ってくれば罪一等を減じられるが、そのまま逃走した場合は逆に一族郎党死罪となる。この緊急避難措置は関東大震災や本土空襲の際にも適用されたそうだ。因みに明治以降は戻ってきても罪を減じられることはなく、官憲の厳しい取調べが続くことになる。東北大震災発生直後、仙台と福島の両地検が拘留中の容疑者約60人を釈放したことが一昨日判明した。江田法相は「超法規ではない」「(今後の)態勢はとっている」と批判をかわしたが、こんなことを追求する野党もマスコミもどうかしている。挙国一致でしかこの国難を乗り越えられないとき、緊急を要する課題は山積している。