国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

ステテコ

2012-06-20 05:33:21 | Weblog
 ステテコとランニングシャツ姿で縁側に胡坐をかき涼をとる。横にはキンキンに冷えたビール。蚊やり豚から煙がたなびく。団扇の風がその煙をかすかに揺らす。「ヘッ、クション」ひどく下品なクシャミの顔にはちょび髭と丸メガネ。カトッ ちゃんかい。これなら吉永小百合が忌み嫌うのも肯ける。ステテコは、戦後中高年男性のインナーとして爆発的な支持を得たが、そのまま部屋着としたため、その姿を嫌った女性たちから白眼視され、くたびれ男の象徴になった。長らく続いた不遇の時代が終焉を迎えたのが2009年、それまで白一色だったステテコがカラフルに変身、往時とその名前さえも知らない若い男女がファッション性と機能性、経済性を認め部屋着として定着したのだ。小生がはいているステテコはなんとアニメ、ワンピースのキャラクターがプリントされている品、780円。このままの姿で買い物は憚られるが、回覧板を届けたり、庭の水撒きなどをしていても隣の奥さんに悲鳴を上げられることはなさそうだ。
 さて、もう一つ復活を遂げたのがふんどしだ。しかも女性仕様として。ワコール系の会社が女性用ふんどし「ななふん」(なな=フランス語の女性、ふん=ふんどし)を世に放ったのが2008年、従来下着の締め付け感を嫌った若い女性にうけ、じわりじわりと愛用者が増えているという。赤ふんや白ふんばかりでない。ステテコ同様カラフルな柄が着用の抵抗感を希釈する材料になっているのだろう。
 このように昔ながらの物を再生し生活に取り入れていくとは、好景気には見られない現象。様々なものが華美に、非実用的になって行くことと対照的だ。この不景気の時代だからこそ物の本質が見えるのかもしれない。さて、消費税は2013年8%とし、最終的に2015年10%に引き上げられる公算が大だ。さらなる温故知新?これはご遠慮申し上げたい。