国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

本の紹介

2014-03-31 09:09:26 | Weblog
評価=
小説の中で商人にあえてコテコテの関西弁を話させたのは筒井康隆が嚆矢ではないだろうか。堺屋太一は「世界を造った男チンギス・ハン」でそのアイディアを借用した。この作者の出身地は広島県で、年齢的にも「仁義なき戦い」にどっぷり浸かっていた。だがイエスに広島弁を使わせるといった発想はなかなか出てこないのでは。さらにキリスト教をヤクザ組織として描いていることろもなんとも斬新というか罰当たりというか、傑作。すぐに最後の審判が行われるようなことを言いながら2000年も何もない状態が続いている、その間組織維持・拡大のためみかじめ料はしっかり徴取。かと思えば違う宗教への殴り込み。はたまた異端裁判という名の内部リンチ。全ての罪がチャラになる万能のお札を売り始めるなど確かにヤクザよりたちが悪い。そしてなんといってもこの本の装丁(今回はあえて大きく載せました)。ゲイ専門のアーティスト田亀源五郎氏の手によるものだという。同性愛を認めない宗教のジャケットにあえて起用するとは、何とも挑発的だ。

ガオ

2014-03-28 09:10:21 | Weblog
しばらくぶりに拙宅を襲ったガオ。今回は生後半年になるガオⅡを伴っての来場だ。しかしこの時期の成長は急速で、10までの数をそらんでみせたり、理論立てた話をするなどと驚くばかり。gusokuⅡが子どもの頃使っていた怪獣のおもちゃを取り出し、やれこれは「どうの」あれは「こうだ」と講釈しきり。お気に入りは「グドン」。「愚鈍」を連想させるというか、そのまんまの怪獣に執心だが、ゴジラやレッドキングにも秋波を。どうも最強怪獣がグドンだと思っているようなので、「グドンやレッドキングも強いが最強は『ブタキング』」と無理やり刷り込む。ある意味最強なのだが、是非とも時間を掛けてもじっくりと脳細胞に焼き付けていきたい。時が経ってブタキングの看板を見かけたときの驚きと、数年をかけてやっと発覚するおじさんのくだらないジョークに彼はどのように反応するのか。今から楽しみだ。

開幕戦

2014-03-26 09:08:20 | Weblog
プロ野球開幕まであとわずか。昨季は屈辱のリーグ最下位。メンバーは雪辱を果たすべく精力的にキャンプに取り組んでいた。特に不振を極めた稲葉は今シーズン成績を残せなければ引退を公言し自らを追い込んだ。FAで鶴岡を失い戦力は明らかに落ちたに見えたが、オープン戦では若手の台頭が目覚ましく期待できる内容になった。中でも今シーズンは先発ローテーション入りで投手をメーンにする大谷の打率は3割超え。ご意見番張本氏がなんと言おうとバッターで使わない手はない。今年打者としても大化けし中田を喰う可能性も十分考えられる。先発に影響がない程度に攻撃に加わって欲しい。シュアなバッティングに磨きがかかったのが西川だ。比類ないセンスは誰もが認めるところだったが、今期は確実性が増したのと、パワーもアップしている。近い将来賢介を超える成績を収めることは確実。そしてドラフト三位指名でハムに入団した岡大海(おかひろみ)からも目が離せない。お蝶夫人と激闘を演じたあの岡弘美ではなく、明治大学出身で俊足強肩の岡大海のことである。そういえばなぜ「お蝶夫人」と呼ばれるようになったのだろうか。高校生なので結婚しているわけではないし。閑話休題。その岡大海であるが、ごく普通のショートゴロを内野安打にするなど長所をいかんなく発揮し結果を残している。バッティングにも目を見張るものがある。それはスイングプレーンがぶれないこと。中田のように振りに行くバッターだと、どうしても力が入りバットが波打ち、ミスショットにつながる。だが岡のバッティングは実に滑らか。テークバックにも力みがない。ということは好不調の波が少ないということ。
というわけで勝手に開幕戦のオーダーを予想してみた。結果はどうであれ、多分これがFファンの見たい打線だろう。

1陽         8
2岡         9
3アブレイユ・稲葉  DH
4中田        3
5西川        4
6大谷        7
7小谷野       5
8近藤        2
9杉谷        6
水曜ですし、どうでしょう。

本の紹介

2014-03-24 09:02:07 | Weblog

評価=
秘録と銘打っているわけなので、もう少しクーデター計画の核心に迫った内容かと期待したが、新たな事実の発掘もなくそこの部分は至極あっさりと書かれている。むしろ、大東亜戦争全史を完成させるまでの過程に重きを置いている。だが本当に服部卓四郎はクーデター・テロの実行まで覚悟していたのだろうか。内務官僚が陸軍出身者の影響力を削ぐため、警察予備隊内の政争の具として使われた可能性はないのだろうか。現にこれによってシビリアンコントロールを完成された。ところで、この大東亜戦争全史、小生は持っているのである。刷りは昭和48年、出版社も原書房。20歳前後の頃に古本屋で買ったもの。ちょっとした自慢でした。

平成の爆食王

2014-03-19 08:56:15 | Weblog
天空を突く野菜の塔、厚さ1センチはあろうかというチャーシュー。超太麺は食べ終わるまで時間がかかってものびないようにという配慮らしいが、ずしりとした重量感が直接胃を攻め立てる。食事というべきか、あるいは●●というべきか。店主はこう挑発する「ブタキング増し増し、ずぶの素人が喰えるものなら食ってみろ」。客は「なによ猪口才な。爆食王の名に懸けて完食してやる。スープまで全て飲み尽くしてやる」こう目で応える。もはやここはラーメン屋ではなく戦場だ。カウンターの板子一枚隔てて店主と客との壮絶なバトル。カウンターの上に置いてある胃腸薬「エビオス」は負傷した兵士のためのもの。
JR大麻駅となり「ブタキング」、勇者よ挑め。

本の紹介

2014-03-17 08:58:46 | Weblog
評価=
「ついつい読んじゃいました」。期待したのだけど、ストーリーとしての山がなく取り上げる話題もなにか的はずれ。ただ一点なるほどを思ったのは、黒田官兵衛が信じたキリスト教も、信長秀吉に対抗した一向宗の信者も全てとは言わないまでも現世利益があって当然だと思っているところ。極端な表現をすれば、宗教とは利用する対象・道具。さて、大河ドラマではこれから荒木村重の謀反、そして黒田官兵衛の幽閉と続くわけだが、あの疱瘡をどのように表現するかが見もの。

審判講習会

2014-03-14 09:01:09 | Weblog
3月9日中島体育センターで行われたJKJO全日本空手審判機構北海道地区審判講習会、今回はB級審判員再受験。実技そして筆記で及第点を獲得できなければ容赦なく落とされる。現に2年前の試験は筆記で見事撃沈、辛酸をなめた。結果は一カ月後、さて桜は咲くのか。

311

2014-03-11 08:59:43 | Weblog

先日東日本大震災の特集番組で取材に使用したタクシーのナンバープレートを見てハッとさせられた。その通り311だったのである。あの大災害を忘れることなかれ、現代の「てんでんこ」との思いからなのだろうか。だが、地元にとっては消し去りたいとしてもあの衝撃はそう容易く、忘却することなどできまい。津波の映像の前には必ず注意を促すテロップが流れることでもやはり住民の胸奥にはまだ過去にできないほどの強い記憶が残り、3年経った今でも映像を見るたびに臓腑を抉り取られる思いになるのだろう。写真は312の朝刊だが、こんなラテ欄を見たことはないだろう(一部番組名は載っているが当然緊急特別番組が放送された)。歌舞音曲の類はもちろんのこと、一般の番組やCM放送までも自粛された。エンドレスにJCのCMが流されていたことを覚えているだろう。国民が固唾を飲んで見守り、そして炉心が崩壊しないことを祈った福島第一の収束がまだ見えない状況で、政府は原発をベースロード電源という言葉の蓑で隠蔽し、再稼働と原発の存続を既成事実化しようとしている。だが一方で、安倍首相が東京オリンピック招致のプレゼンで公言したThe situation is under controlとはかけ離れ、毎日大量の汚染水が発生し、敷地を埋め尽くしていく。そればかりか、その汚染水も人為的ミスにより何度も漏洩していることは周知のこと。全くuncontrol下にあるのが現実だ。また、高濃度に汚染された帰宅困難地域の住民は、これからも避難生活を余儀なくされる。この地域との温度差と矛盾ははいったいどう解釈すればいいというのだ。
311のナンバープレートは、地元の住民が津波に備える教訓からのものではなく、日本全土に向けて「同じ過ちを繰り返すのか」との訴えだとしたら。原発事故から「てんでんこ」でも逃げおおすことなどできないのだと。

本の紹介

2014-03-10 09:07:38 | Weblog
評価=
ジェンナーは牛痘に感染した牧畜関係者が人痘に罹ることがないことを知り、感染者の疱漿を健常者の皮膚下に接種し抗体を作るという予防治療を浸透させた。だが、牛痘種痘が実用化される前は、広く人痘種痘が行われていたことを知る人は少ないのでは。試行錯誤を繰り返しながら、時に死に至ったことや、痘痕が醜く残ってしまったことも多かったのではないかと思われる。このことから天然痘は死賭すほどの病であったことが分かる。致死率は20%を超えていたようだ。日本で牛痘種痘が実施されてからわずか数十年で日本の津々浦々まで接種されることになるが、それを支えたのは、旺盛な好奇心で西洋医学の基礎をすでに学んでいた蘭医たちだった。

蛍光灯

2014-03-07 09:01:58 | Weblog
照明に関するたとえ話が多いということは、それだけ生活に身近な道具だということか。「夜明けのガス灯」=空が白むにつれ存在が希薄になる。存在感が薄い人に使われる。同義語は昼行燈。奉行所で中村主水はこのように揶揄された。因みに家では種無しカボチャと蔑まれる。「便所の100W」=昔のトイレの電灯は5~10Wの小さな裸電球があたりまえだった。くみ取りゆえ、明るくし過ぎるのも問題。故に必要のない明るさのたとえ。最近使われることがとんと減った。「蛍光灯」=スイッチを入れてから蛍光灯が光るまで時間がかかるため、転じて反応の遅い人のたとえ。しかし今はグロー管からコンバーター制御に代わったためそのラグもほとんどなくなって、この言葉が使われることもほとんどなくなった。
さてその「蛍光灯」が死語になる出来事が。パナソニックが2015年度中に蛍光灯器具の生産を終了し、LED照明に一本化することを表明した。数年前までLEDといえば蛍光灯照明の数倍の価格だったが、量産化によりむしろ蛍光灯より安くなっているのが現状で、パナソニックでは出荷数の約8割がすでにLEDだという。拙宅でも、照明の買え替え時は迷わずLEDを選択する。LEDの長所はなんといっても5万時間という長寿命。仮に1日10時間使用したとしても10数年は買い換える必要がない。そして消費電力。蛍光灯の約半分というからいいことづくめだ。
将来「あの人はLEDだね」と例えられることはないと思うが、あるとすれば、反応が早くテキパキと仕事をこねす人ではなく、ワンコインの昼食で深夜まで馬車馬のように働く亭主族の総称。low energy & durableぴったりくるね。

ソチ

2014-03-05 09:07:52 | Weblog
                           写真=ソチ土産のウォッカ

JOCは今回特に若年選手の発言にかなり気を遣い、細かな指示や指導していたものと思われる。メダル獲得や入賞を逃した選手たちは一様に「(国民の声援に応え)自身のベストを尽くしたが、結果にならなかった。残念だった」と口をそろえた。深夜テレビで応援していた国民から批判が出ることがないように言葉を選んだのだろうことは容易に推測できる。前回のソルトレイク五輪では、選手の乱れた服装と記者会見での言葉に国民の批判が集まった。さすがに同じ過ちは繰り替えされまい。その方針は最年少メダリストの平野選手のインタビューでの受け答えに克明に現れている。一言ひとこと慎重に言葉を選択している様子からも窺える。だが、選手ではない方からの不適当な発言は全くの予想外。あの時日本人は皆こう思った「それならあなたが3回転半飛べ!!」。日本外国人記者協会に招かれた浅田選手はそのことを記者から訊かれ「(発言を)後悔されているかもしれない」。あの屈託のない笑顔が森氏を救ったことは言うまでもない。さてもう一人失言で窮地に立たされていたのがHNK籾井会長。公共放送の長としての立場で、いくら個人的見解とことわりを入れたとはいえ、あのような持論を述べることの帰結が予測できなかったのか。「●●は性質が悪い」というがまさにその通り。
「いま時の若者は」と嘆く姿は古く平安からあったそうだ。時が移って今はさしずめ「今時の年配は」か。いやいや小生も気をつけねば。


本の紹介

2014-03-03 08:58:59 | Weblog
評価=
やっと完結。面白い見解と、新たな事実が。「天気晴朗なれども、浪高し」について司馬遼太郎は、天気晴朗は、最も恐れていたバルチック艦隊を取りにがす危険性が減少した。浪高しでは、射撃の練度が高い日本に極めて有利な海戦になる。だが半藤は、それであれば「天気晴朗にして浪高し」と打電するはずと指摘する。そこにはこれだけ波高が高ければ、敵艦殲滅の夜襲が実行できないことも考えられる。秋山はそれを暗に大本営に伝えたのではないか。また、秋山の創作と言われていたこの美文も実は当日連合艦隊に送信された天気情報の一文を秋山が借用したようなのだ。原文では「…南西の強風または烈風吹く。天気晴朗なるも、浪高るべし」とある。このように修正されていくのもまた歴史の醍醐味。