国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

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2018-10-22 09:16:45 | Weblog
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日本SF作家の三巨頭といえば星新一、小松左京、筒井康隆だが、いずれもど真ん中の戦中派と言われてもピンとこないほど現代にマッチした感覚と文章表現力、そして社会への影響力を持っていた。日本沈没は出版後映画化され社会現象にもなった。確か一番最初に沈んだのが函館だったような。当時の筒井康隆のエッセイで小松左京左京のことを「沈没成金」と呼んでいたのには笑わせられた。小松思想の中心に戦前の偏向教育と理不尽な扱い。そして終戦を機に恥ずかしくもなく豹変した人間たちへの侮蔑があることは間違いない。

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2018-10-15 09:23:54 | Weblog
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薬物依存患者の3割から7割が何らかの精神疾患をすでに持っている。そこからの推論として、薬物の薬理作用がすでに発症している精神障害の症状を緩和することに効果的で、そのために乱用状態になったのではないか=エドワード・カイツァイン(米精神科医)。一度の使用で常習者になる場合や、数年の使用歴があるにもかかわらず、自身の意思できっぱりと使用をやめることができるなど依存の度合いが大きく異なっていることにも裏付けられる。薬物依存は覚せい剤とは限らず、アルコールやニコチン、一部鎮咳薬や鎮痛剤もその対象になるようだ。確かにタバコでさまざまなことが緩和されている気がする。

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2018-10-09 09:27:16 | Weblog
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何かをしようとしたときの高揚感は、時として自身を盲目的にさせ致命的なミスを犯すことになる。正常化バイアスのことである。何度も見舞われる資金ショートの危機に、のど元を過ぎれば忘れるがごとくまた勝負に出るあたりは常人ではない。普通はそのような経験をしたくないがために、大企業に入ったり、公務員になったりするわけだが、最後はむしろその状況を楽しんでいる感さえある。小生にはできない芸当だね。

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2018-10-01 09:23:12 | Weblog
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罪の対価として過酷な労働を課す、いわゆる応報刑がまかり通っていた時代であったが、それにしても命を削る、いや実際に多くの犠牲者を出した開墾や開削をさせるとは。収監されたのは、一般刑法犯ばかりか旧幕府軍についた諸藩にいた国事犯も多かった。集治監の職員は佐幕派と戦った討幕派が主だった。中央政府からの指示と遺恨があいまって苛烈な環境に置かれていたことは想像に難くない。これが北海道開拓の真の姿。