酒を飲んで自動車を暴走、5人が死傷した飲酒ひき逃げ事件発生自治体の市議が事故から二カ月も経たない7月の下旬、酒気帯び、事故不申告容疑で逮捕された。自宅でビールとウイスキーを飲んだのち、自家用車を運転しコンビニに買い物に行く途中電柱に衝突、車両をそのまま放置した容疑だ。釈放直後のインタビューでは、どこか他人事のように答え、自身が犯した罪の重さを理解していないようだった。「認識が甘かった」というが、認識ではなく社会常識がなかったというべきだった。昨年7月小樽で発生した飲酒ひき逃げ事件の第一審は裁判員裁判のため、求刑の9割相当と見ていたが検察の求刑通り懲役22年が言い渡された、被告は過失運転致死傷罪が適当だとしすぐに上告したが、上告審でも危険運転致死傷罪が適用されるものと思われる。奇しくも小樽の事故と5年前の同じ日、栗山で3人が死亡した飲酒ひき逃げ事件が発生している。道警、自治体の努力で交通事故死亡者ワーストワンを返上して久しいが、このような飲酒が絡む悪質な事故は後を絶たない。
現在飲酒運転に関する刑罰は非常に厳しくなっているが、厳罰化の契機は1999年東名高速で起こった飲酒死亡事故だ。昼、飲酒運転のトラックが乗用車に追突し、後部座席に乗っていた幼い姉妹が焼死した。当時、交通事故に関する刑罰は業務上過失致死傷罪が適用され、これほど悪質な事故にもかかわらず4年の懲役だけだった。その後福岡での飲酒死亡事故、京都での無免許死亡事故をうけて、現行法:業務上過失致死傷罪と危険運転致死傷罪を包含する特別法、自動車運転死傷行為処罰法が施行されている。ちなみに、同法と道交法の併合罪を適用されれば最高刑は30年になる。ほぼ無期懲役を変わらなくなる。刑法によって処罰されるだけではない。同じく民事訴訟でも多額の賠償金から逃れることはできない。さらに社会的制裁も大きい。一般企業なら間違いなく解雇の対象になるだろうし、再就職の道も険しい。飲酒運転はあまりにもリスクの高い行為といわざるを得ない。夏休みでお酒を飲む機会が増えると思う。これだけはぜひとも気を付けていただきたい。
現在飲酒運転に関する刑罰は非常に厳しくなっているが、厳罰化の契機は1999年東名高速で起こった飲酒死亡事故だ。昼、飲酒運転のトラックが乗用車に追突し、後部座席に乗っていた幼い姉妹が焼死した。当時、交通事故に関する刑罰は業務上過失致死傷罪が適用され、これほど悪質な事故にもかかわらず4年の懲役だけだった。その後福岡での飲酒死亡事故、京都での無免許死亡事故をうけて、現行法:業務上過失致死傷罪と危険運転致死傷罪を包含する特別法、自動車運転死傷行為処罰法が施行されている。ちなみに、同法と道交法の併合罪を適用されれば最高刑は30年になる。ほぼ無期懲役を変わらなくなる。刑法によって処罰されるだけではない。同じく民事訴訟でも多額の賠償金から逃れることはできない。さらに社会的制裁も大きい。一般企業なら間違いなく解雇の対象になるだろうし、再就職の道も険しい。飲酒運転はあまりにもリスクの高い行為といわざるを得ない。夏休みでお酒を飲む機会が増えると思う。これだけはぜひとも気を付けていただきたい。