本の紹介

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２２６を君側の奸を排除する北一輝などの思想が主に影響しているという解釈ではすんなり落ちなかったが、これが、天皇機関説排撃に端を発した国体明徴運動。皇道派と統制派の対立。政権闘争が絡むことでクーデター未遂事件にまで発展する。これなら首肯できる。それにしても機関説撲滅有志大会で美濃部氏の自決を促す決議をするとは。誇り高き皇国民とはとても言い難い。

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奇しくも先々週からNHK日曜夜に人類の進化を扱った特集の番組が始まった。この本はアジアに限定した人類史だが、それでも未解明な多く残されている。特にフローレス原人は、ジャワ原人よりかなり小さく、閉鎖的空間で起こる島嶼化以外の原因によるものではないかと議論が曲折したことも。表題にあるように、なぜホモサピエンスだけ残ったのか。可能性は多々あるだろうが、直接、間接の淘汰圧が相当強かったことは確かだ。

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宮部みゆきと半藤一利が昭和史の10大事件をそれぞれの観点から語る内容だが、半藤氏のおだっているさまが何とも。単なるエロ爺だぜ。

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実は、震災関連の本、特に福島第一原発に関した本は読まないようにしていた。震災直後であれば、科学的検証も十分ではない物があふれていたし、また、新たな証言などで覆る可能性がるためだ。あれから7年、客観検証できる時期になり、この本を手に取った。あれだけの危機を目の当たりにしながらも、経産省は、原発の再稼働どころか、自民党議員まで利用し増設まで目論む。その目的は省益の拡大。大宅賞受賞のノンフィクション、読み応え十分。