国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

民意

2009-08-31 10:58:46 | Weblog
憔悴と落胆の中でありながら敗戦の記者会見に臨んだ麻生首相の顔は血色もよくやけに脂ぎっていた。その姿は98年参院選で惨敗し、カメラの前で「ちくしょう」と吐きすてた橋本龍太郎に酷似していた。圧勝、完勝。自民党の重鎮の敗戦が明らかになる。苦戦が予想されていた町村信孝も小選挙区で敗退した。中川昭一は比例での復活もかなわなかった。小泉郵政選挙のときと真逆の風が吹いた。本紙2社は「地殻変動自民飲む」。獲得議席は過半数をはるかに超えた。小選挙区制の罠といえなくもない。しかしこれが民意。半年後の世論調査が楽しみ。

頂きのも①

2009-08-28 09:32:31 | Weblog
取材先でよくお土産を頂くようだ。その際に特徴的なのが、農家で頂戴する農産物は職場で一回で食べきれる量。イチゴなら1パック、メロンなら1玉というのが相場。しかしながら漁師からのもらいものはスケールが違っている。積丹沖のマグロ取材の際には小振りだったが1メートル程の本マグロ1本。イカ取材のときは、よく魚屋で目にする白い発泡スチロールにいっぱい、ゆうに30杯は詰まっていた。非常に嬉しい限りだが、これらを会社で処理しなくてはならない。汁を垂らしマグロを担いで、匂いを放ちながらイカを持ち地下鉄には乗れない。若い女性の好奇の目にさらされるならまし、二三人の地下鉄職員に取り囲まれて「ご主人ちょっと話を聞きたいので」、と事務室で監禁される。その時いくら「日本にはそんな自由もないのか。俺は信念で持ち帰ろうとしているのだ。そもそも食の自給率…」と抗弁しても、取り合ってくれないだろう。話を戻す。今回の頂き物は石狩川で獲れた生きた「モクズ蟹」なんと30匹。生きている蠢いている。マグロやイカならなんとなく料理方法は想像できる。しかしモクズ蟹は完全に想定外。若い奴は一匹一匹に名前を付けて嬉々としているが、どうすれば。料理法は別として、記事は今日の朝刊1面。


同窓会

2009-08-26 10:08:25 | Weblog
入社当時ススキノのあるスナックに入り浸っていた。チャージは当時としても破格の1000円、ボトルもニューズが2500円と低価格の設定。ママにサントリーレッドを1500円で提供しろと凄んだら「もう来なくていい」といわれた。当然それでも通った。そこには不思議なことにさまざまな人種が吸い寄せられてきた。TVアナウンサー、コピーラーター、編集者などの気を使っていえば文化人。今や道内経済の重鎮になられた方(こちらは超大物)、そして破壊的な飲み方をする我ら。どこの席でもディープな議論が始まる。詭弁とおちゃらけでやり過ごすのが我々。4年間の短い営業期間だったが、密度の濃い時間を過ごさせて頂き、酒席の勉強もさせていただいた。先日東京に行かれたママが札幌に来られた折に常連で同窓会を開いた。1人を除き約20年ぶりの再会。ほぼ「アラ還」の方もいらっしゃるなか、深夜まで昔話に花を咲かせた(いや、飲んだくれた)。写真はいつも会っているが、酒を飲むのはお久し振り、今は日ハム球団カメラマンの「むっちゃん」。破壊分子の血は健在。

本の紹介

2009-08-24 10:54:08 | Weblog
キリスト教的思想で最も恐るべき点は、救済思想だろう。地球温暖化対策に消極的なのも、神の摂理により救済されるはず。よしんばされなくともそれが神の意思であり、最終的に信じるものは救済される。また、ある宗派は地球上の生命の生殺与奪権は人間にあるとしているばかりか、世俗の諸機関全ての支配を含むとまで解釈している。これらの思想で現在の世界地図が作られているといっても過言ではない。この本は以前紹介した「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」を補完する内容でより論理的。

官僚たちの夏

2009-08-21 09:30:00 | Weblog
城山三郎原作の「官僚たちの夏」が映像化され、日曜の夜TBSで放映されている。96年NHKでも扱った作品だが、今回の完成度は出色。なんといってもキャストが重い。池田隼人を扮するのが北大路欣也、佐藤栄作に長塚京三(佐藤B作なら笑ったが)、主人公ミスター通産省に佐藤浩市、佐藤を後任の事務次官に引き揚げようとする現職次官が西村雅彦、ライバルの同期に船越栄一郎。この2人の熱い演技は圧巻。ドラマに一層の深みを与えている。舞台は高度成長期に突入する直前、戦後の保護貿易政策で成長した日本産業を外資が市場開放させようとしている最中、佐藤浩一はまだ海外企業と闘える体力がない国内企業の保護に奔走する。ドラマの中で佐藤の「我々は国家に雇われているのであり大臣に雇われているわけではない」という台詞がある。政争の具にしようとする政治家に対する言葉だが、官僚主導型政治といわれる今なら全く反対の意味にとられるだろうが、当時はまだ役所にサムライがいた。先日公示された衆院選の目玉はなんといっても官僚対策。各政党のマニフェストには独法、公益法人の見直し、官僚の天下りの禁止が盛り込まれている。民主党のそれには「各省の縦割りの省益から、官邸主導の国益へ」。まさに今タイムリーすぎる番組なのである。民主が政権をとった場合は、大鉈を振るうことは必至、有権者も冷徹にその成り行きを見つめる。当事者にとっては演じている俳優よりもかなり熱い夏になることは間違いなさそう。

超限界集落

2009-08-19 10:28:23 | Weblog
昭和60年に鉄道が廃止された以降は、バスが唯一の公共交通になった。この町には商店、病院、学校がないため、車を持たないものは隣町まで、あるいは中核都市まで日常的にバスを利用することになる。しかし、平日往復8便、お飾り程度の存在だ。年に一度の墓参りのたびに町が小さくなっていく。現在人口約160人、超限界集落。小泉構造改革により、地域間格差が拡大した?地方が疲弊した?そんなことはない、人をひきつけ、金を生んだ石炭がエネルギー転換によりただの石ころになり、石炭を輸送するための鉄道が開通した大正3年以前の姿に山が戻ろうとしているだけ。

本の紹介

2009-08-17 09:47:58 | Weblog
衝撃的だったのは、創刊当時の「focus」の連載。インドで野犬が人間の死体を貪る写真を掲載し、コピーは「人喰えば鐘が鳴るなり法隆寺」。これが当時正岡子規の句に載せたTVCMを流してい飲料水メーカーの逆鱗に触れ、すぐさま降板となった。だが、「全東洋街道」「東京漂流」などで氏の地位は揺るぎないものとなっていた。著作は多分20年ほど前「乳の海」以来。現在、還暦をゆうに越えているが、主義主張、洞察眼は変わっていない。藤原新也ワールド健在なり。

バリウム

2009-08-14 07:14:30 | Weblog
5月に入る予定だったが、仕事が押して結局今週になってしまった。人間ドックである(知人は人間ドッグと呼ばれている)。メーンイベントはなんといっても生バリウム造影検査。多くの方は遠慮したい項目のようだが、どういうわけか小生は全く苦にならない。発泡剤を飲んだ後にまず、コップ半分ほど飲むわけだが、今回もお約束、一気に飲み干してしまった。「もう1杯飲め」といわれても、手を腰に当て、風呂上りの牛乳の如くのどに流し込んだはずだ。しかしその時不意に「イリュージョン」の言葉が頭をよぎり、笑いと、ゲップを堪えるのに大変だった。別に箸が転んでもおかしい年齢や、性ではないが、どうもツボというのがあるようだ。検査の台の乗せられているときも、「時計回りで体を2回転してください」の指示に、腹を中心に回るべきか、背骨を中心に回ることなのか考えていると発泡剤で膨張した胃が限界に近づく、そこでまた、イリュージョンが思い出される。困った五十路である。今回の検査でも異常は発見されなかったようだが、実はバリウム検査の際に照射されるレントゲン線量は胸部X線撮影の約300倍、偉い方の研究によるとガン全体の約3%がX線検査により誘発されていそうだ。「ガン発症のリスクをおかしてガン発見を試みる」なんとも皮肉な話である。バリウムを一気に飲み、山手線の駅を一呼吸で言い切れない方は、胃カメラ検査のほうがどうもよさそう。

テレビ父さん

2009-08-12 11:53:36 | Weblog
巨大な鉄骨はすでに小生の勤務する社屋のかなり上まで組み立てられている。躯体工事は恐ろしいほど早く、振動で悩まされていた基礎工事が終わったと思いきや、ちょっと目を離した隙に、愚息の如くあっという間に見下される逆転現象が起こる。お蔭様で今まで日中はブラインドで陽を避けていた南側の事務室は、全くの陰になるため今は朝から照明を必要をする有様。一方でテレビ塔のタワー化が断念された。構想では今のテレビ塔に代え、高さ650㍍、道内最大の建造物、そしてランドマークになるはずだったが、推進していた社長の退任、社員による不祥事、売り上げの減少が白紙撤回の理由。しかし、札幌市OBの鈴木俊雄元社長から代わった、現社長の高山氏は北洋銀行からの出向者、白紙は出来レースの感も強い。深層心理ではプライドの高さが自宅の塀の高さに比例するそうだ。タワーは銀行幹部のプライドを逆撫でするものだったのか。そんなことないか。

本の紹介

2009-08-10 07:20:54 | Weblog
裁判員裁判制度導入で先週末初めての判決が言い渡された。求刑の8掛け相場が崩れたことは市民感覚が反映された結果だろう。今回の審理では極力生の写真を証拠提出せず、CGが多用されたようだが、それでも不可欠な司法解剖の写真を見ざるを得ない。モニターから目を逸らす裁判員もいたようだ。当然だ。そこにあるのは、言語に絶する非日常。この本でとりあげる、北九州で7人を監禁殺害した事件は、凄惨な殺害方法、そして猟奇的な遺体の処理など、いくらCGを取り入れたにしても、一般市民が耐えられる範囲を明らかに超えている。導入されたばかりの制度、まだまだ問題がある。

汚染

2009-08-07 13:10:27 | Weblog
失意の妻から一転容疑者、NHKは昼のニューストップで酒井法子容疑者に逮捕状が出されたことを伝えた。そういえば、以前麻薬乱用撲滅のポスターに起用されていたこともあった。「マンモス効くー」といいながら、夫と薬物使用を繰り返していたのか。ダサイぜ。

ダサイ族

2009-08-07 09:59:24 | Weblog
60年代、爆音をとどろかせて集団でバイクを疾駆させる若者を「カミナリ族」と呼んだ。走るためだけのまだまだかわいい存在だった。また社会にはそれを許容できるキャパシティーがあった。70年代からは交通を遮断したり、あるいは暴力事件を引き起こすなど、違法性の高い集団と化し、「暴走族」と呼ばれるようになった。また、巨大化し暴力団からの格好の資金源になった。ここまで来ると立派な反社会的組織の烙印は免れない。警察も手をこまねいていた訳ではない。共同危険行為を禁止する改正道路交通法を施行し、壊滅を目指した。これが奏功したのか札幌ではそれ以降、めっきり少なくなった気がする。たまに社の前をバイクの小集団が走り抜けるが、威圧感はまったくない。「おまえたちの生き様はどこにいったんだ」と叫びたくもなる。ところがいまだに消滅していない地方があるようだ。対応に苦慮する沖縄の宜野湾市では、暴走族のイメージダウンを狙って暴走族を「ダサイ族」と呼ぶことにした。長身、槍を持って垂直飛びする精悍なイメージが強いが(あれはマサイ族)とにかく奇抜なアイディアである。関西大文化論の教授は「あまり期待できない」としながらも、「運動を盛り上げる効果があるのでは」となんとも煮詰まらないコメントを寄せる。暴走族の全盛期、壊滅の標語は「暴走はしない、させない、見に行かない」と爆笑のフレーズだった。効果がなかったことは言うまでもない。


白物家電

2009-08-05 11:35:58 | Weblog
拙宅の白物家電(炊飯器、冷蔵庫、洗濯機)の実際の色はシルバー、白、白。今となってはいささか地味な選択だったか。確かにキッチンとカラーコーディネートされた洒落たお宅も増えてきている。昨日の日経、家電のカラーデザインが豊富になり、正統的「白物家電」は絶滅に近づいている。この傾向を、「色付く家電」のタイトルで報じた。もともと色には冒険心が薄い国民性だったが、最近特に1㍑クラスの自動車でにわかに信じられないボディカラーを見ることがある。中古車市場でも人気があるのは、白や、黒、あるいはシルバーというが、路上がカラフルなっているのは紛れもない事実。またユニクロも同じデザインであっても多彩な色で商品展開している。流行色と景気、経済が密接に関連するという研究がある。85年初めて真っ黒な冷蔵庫が販売された。その後90年約20年間続いた好景気はどん底まで落ち込む。それ以降、エコロジーカラーなる低彩度色が主流になる。現在の特長に似ているのが、60年台後半の断絶の世代。若者の間に広がる徒労感、社会が不安定の度を増していた頃だ。新車販売された車の色は断トツ1位で黄色、50%を超えた。以降そんな現象は見られない、特徴的な出来事だった。今月末に控えた衆院選、色はそれを象徴しているのか。あるいは。

本の紹介

2009-08-03 12:00:26 | Weblog
「サルは人に進化するのか」。現生人類は環境適応(特殊化)により700万年の時間をかけて現在の姿になった。サルもまた、ほぼ同じ時を刻みながら今の姿を手に入れた。お互い生存のための進化であり、それが危機的な状況に陥らなければサルが人間のようになる進化はあり得ないーと著者は言下に否定する。だが、模倣することができなかった現生人類と比較すると、特に人間の環境の近くに生きる、サルには絶好の対象が存在する。また、文化の成熟度が飛躍的だった現生人類に例えるなら、あり得ない話ではないのでは。咽頭の位置がさがる進化が起これば、以降700万年も必要としない。はず。