国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

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2019-03-25 14:38:37 | Weblog
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同じトンネル掘削を題材にした高熱隧道は転落死、崩落死、ほう雪崩とどこにも逃げ場のない環境の中で苦闘する技術者や労働者の姿を描いた傑作だが、この作品も出水、崩落、渇水に激高した農民との激突など高熱…に劣らない困難があった。導坑に吹き出す猛烈な量の地下水の写真が残されているが、よくあの状況で工事が行われていたものだとつくづく思う。ちなみに噴出量は芦ノ湖の貯水量の3倍と言われる。なかでも北伊豆地震によって切羽の断層境界面が数メートル水平移動した事を間近にするなどなど、こんな偶然はそうそう起こらないことだろう。

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2019-03-18 09:22:44 | Weblog
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直立二足歩行することにより自由になった両手は、武器を持つことができるようになったほかに、沢山の食物も持てるようになった。これは採取地から長距離を移動させ他者に分け与えることができることを意味する。同時にメスに発情期が消失する。消失というより常時発情するようになった。「一宿一飯の恩義」を感じてそのように進化したわけではなかろうが、人間への進化というより、メスの戦略が人間への進化を促したといった方がいいか。

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2019-03-11 09:28:43 | Weblog
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最も勇猛に戦ったテンプル騎士団の生き残りは、騎士団に借財があるフランス王フィリップ4世の謀略により異端裁判にかけられ火刑に処せられる。最初は法王の思いつきで始まった十字軍。地上における神の代行者法王は無謬の神の代理人であるからして、もしも、十字軍側が敗れたとしたら、それは実行の方法を誤った信者側に非がある。フリードリッヒ二世が好条件で停戦したことに「不信仰の徒」と手を結んだこと。信者の血を流さなかったことに激怒し破門にする。我欲と無知がなせる業とはいえ、同時代の日本と比べると何とも悍ましい。ヨーロッパはその後魔女狩りの暗黒時代を迎え、そしてルターが出現する。皆さんも地獄に落とされませんように。

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2019-03-04 09:26:42 | Weblog
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獅子親王リチャードとサラディンとの間に結ばれた停戦協定は何度も更新され、その間キリスト教徒はエルサレムへの巡礼に危険を伴わなくなった。しかし、法王インノケンティウスの思い付きで第五次十字軍が組織される。陥落目前のダミエッタだったが、イスラムからエジプトから撤退すれば、エルサレムと周辺国を引き渡すという十字軍側にとって好条件の停戦案が出される。これに「信者の血をもって奪還しなければならない」と反対したのが法王代理のペラーヨだった。その後イスラム側の奇策で十字軍は壊滅的打撃を受け撤退する。いよいよ終章を迎える。