国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

本の紹介

2012-06-18 12:01:02 | Weblog
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逮捕前公になったのは、ブログに掲載された被告の口から下の写真だった。少し厚い唇と豊満な胸、それと上品に巻いた髪は男を誘うには十分な要素と思えた。だがまもなくして公表された顔写真は、掲載されたものとは程遠く、性的魅力は皆無だった。後に掲載写真は加工が施されていることが判明する。
写真の公表以降世間の興味は、「なぜこんなにも多くの方が犠牲になったのだろう」ではなく、「なぜ男たちはこのような女に金を貢いだのだろう」と、この一点に絞られていく。
男は妖艶な美貌に魅かれ、危険を感じつつもその魔力から逃れることができず、そして毒を口に入れてしまう。それが男の宿命というかの如く。推理小説の骨組みはそこにある。だが、この事件には物語を構成するために欠かせないファクター、美貌がない。
しかし、公判ではそれが些末なことのように、男たちを引き付け離さない性テクニックの存在が被告自らの言葉で明らかになっていく。「生の奥義を窮めたい」「1回10万円」「特別な能力」淡々と発せられる言葉は、カーマスートラのようで、下手な官能小説を立ち勝る。また第三者然とした被告の衣装替えが、さらに公判を異様なものにした。
だが一方で、被告の唯一の武器であるはずの肉体関係を持たずに数百万円もの大金を詐取した例もあった。もし被告が美麗であったなら、被害者は猜疑心を解くことはなかっただろう。あまりに毒婦とかけ離れた容姿が被害者の警戒心を緩めたのではないか。これも絡みとるため十重二十重に張り巡らされた罠の一つだったのではとも思える。

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