国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

ナポリタン

2013-02-27 09:04:20 | Weblog
 パスタにトマトケチャップをからめる、いかにもイタリア、っぽい。一片の雲もない地中海の青空の下のテラスで能天気なイタリア人が「ボノ」といって食べている、っぽい。しかしご存じの通りこれは日本人の創作。当然ナポリに行ってもナポリタンは売っていない。ちなみにトルコライスも当地ではどこを探してもない。
 ナポリタンには苦い思い出がある。いや辛い失敗談なのか。「ナポリに行ったが食べられなかった」という話ではない。小生が中学校1年生の時、おらが町に生協ができた。中には今でいうファストフードショップ街ができあがり、オープニングセレモニーでナポリタンが安価で提供された。そのナポリに何やら見たこともないケチャップのような小瓶が一緒に出されてきたのだが、当時はタバスコの存在すら知らずに、多分味を濃くするソースなのだろうと勢いよくふりかけたが、結果はご想像の通り。世の中にこんなにも辛いものがあるということと、辛いの最上級が痛いということを初めて知った。当然ほとんど食べることができなかった。
 さて今は新橋のナポリタンを出す老舗が終日満員になっていたりと、若い方たちにナポリタンがブームなのだそうだ。確かにイタリアンレストランのチェーン店ではペスカトーレだとかボロネーゼだとか、我々にとって具の想像もつかない代物に追いやられ、ナポリはいつしかメニューから消えた。そこでナポリの存在を知らなかった若い人たちが飛びついたのだろう。小生が通う極安居酒屋のメニューにも加えられたため、早速頂くことに。具は玉ねぎとピーマン、そしてお約束の魚肉ウインナー。オリーブのエクストラバージンオイルではなく、菜種油がケチャップを焦がすチープ感がたまらない。食べ方もあえて卑しく音を出しながら。昔はスプーンなどついてこなかった。何よりホークで麺を巻いて食べる習慣もなかった。日本オリジナルゆえ、ソバやラーメンと同じ作法、麺と同時に入れた空気を口腔内で撹拌させ香りを楽しむことが本来の作法。タバスコは少量で。若い子たちよ是非とも実践を。
ちなみにナポリではリボンナポリンも売っていない。

本の紹介

2013-02-25 09:03:26 | Weblog
評価=
後輩に薦められ数年ぶりに小説を読んだ。しかも芥川賞受賞作品。読点が少ない独特の文章は映画の長回しを見ているようだ。読者に極力瞬目させず作品に引き込んでいく手法と思われる。評価はまちまち。石原新太郎氏は絶賛しているが、村上龍氏は酷評。そういう意味では珍しい作品。

「あぁ」

2013-02-22 09:03:00 | Weblog
昨日朝玄関前には、2月下旬というのに30センチほどの雪が降り積もっていた。その前日に飲んだ酒がまだ体外に排出されないだるさの中なんとか除雪を終え、渋滞を予想し早めに家を出たが、いつもなら20分弱で地下鉄駅に着けるところが、全くバスが前に進まず50分も要してしまった。この日JRは各所で雪により寸断され、高速道路も通行止めで道央の交通機関は完全にマヒ状態に陥っていた。
その状況を伝えた昨日本紙夕刊には『「あぁ」痛勤・痛学』のタイトル。通勤を痛勤、通学を痛学とするあまりの安直さに苦笑いがでる。ただ、確かに痛い。辛いの最上級は確かに痛いなのである。しかし通常カギ括弧を使用するのは引用を意味するためだが、記事中にはその「あぁ」が見つからない。「あぁ」で思い出されるのは「あぁ無情」。「この時期になってもまだ降るのか」と恨めしい気持ちを表現したのか。これだとあまり捻りがない。現在札幌市内で上映されている映画「レ・ミゼラブル」。また4月開演の劇団四季の「レミゼラブル」との巧妙なタイアップでサブリミナル的効果を期待したのか。あるいは北海道出身の歌手大黒真紀の歌「あぁ」の中の歌詞にあるように「冷たい風に吹かれても負けない君のように あぁ 諦めないで前だけ向いて歩いてみよう…あぁ もう逃げないでこの今をを乗り越えてみよう」と道民への激励だったのか。「あぁ~平日の昼からゴロゴロ~…」ではなさそうだ。「あぁ」だけでも結構時間は潰せる。

隕石

2013-02-20 08:58:46 | Weblog
地球を直撃すれば想像を絶する被害が必至な直径450mもの小惑星が翌日未明地球に2万7千7百キロまで接近する事実がなければ、ごくまれな天災で片付けていただろうが、関連性を疑うのは無理ないだろう。先月は、日本でも火球が観測されている。日本では安倍首相が、米国ではオバマなど各国の首脳が、同時刻にテレビを通じて「神のご加護を」などという場面も。だが一方でブルース・ウイㇼスが、小惑星の軌道を変えるべく核爆弾を積んだロケットで勇敢な行動に出ているはず―と想像が膨らむ。
今回落下した隕石は17mほどの大きさに過ぎないが、秒速20㌔という超高速で大気圏に突入したため、空中爆発時には広島型原爆の20倍ものエネルギーが放出され、広範囲に被害が及んだ。しかし、20世紀初頭に起きたソビエトツングースカの大爆発では広大な森林が一瞬にして灰燼に帰した。6500万年前の衝突を引き金に生物の大絶滅が起きている。
今年の11月には史上最大の彗星が観測される。核は満月よりさらに明るく輝き、放たれた尾は天空を広く覆うことが予想される。ロシアのケースは、数百年に一度のスケール。小惑星の至近距離通過も数百年のスパン。東日本大震災は千年に一度だった。彗星は有史最大。こんなことが続くとは、やはり裁きの日は近いのか。ちなみに3月8日は裁きではなくサバの日だそうだ。

本の紹介

2013-02-18 09:03:33 | Weblog
評価=
さすが生前三島の至近距離にいた平凡パンチ編集者が書いたものだけあり、三島の息遣いが聞こえてきそうな臨場感と迫力に満ちている。だが後半はかなり芸術論やら文化論やらで難しい内容になる。その当時同じ環境にいた者たちは容易に理解できるだろうが、混迷の時代を後から紐解く作業はなかなか骨が折れるもの。

                     
                    photo by gusokuⅠ 滝ケ原駐屯地にて

ネコ

2013-02-15 09:05:48 | Weblog
真犯人にたどり着く気配のないように見えた捜査当局に業を煮やし、謎解きのヒントを与えるというのはサスペンスドラマや、映画でありがちな構成だ。まぁ最終的に御用になるのだが、捕まえた犯人は猟奇的な風貌で犯罪の必然と深層性を如実に表す。これがお約束。しかし、実際に逮捕されたのは、俳優の六角精児さんに似た、いかにもうだつの上がらなさそうな30歳の男性。猫カフェに足繁く通うというのも何とも冴えない。
今回の逮捕劇で見逃してはならないのが、テレビは逮捕数日前から、容疑者の映像を抑えていたことでもわかるように、ほぼすべてのマスコミがすでに容疑者を特定していたこと。警察からのリークではないと思われる。謎解きは意外と簡単に、過去の同様の犯罪を洗っていたときに浮かび上がったようだ。容疑者は以前猫のキャラクター使用を巡りレコード会社社長等を殺害予告したとして有罪判決を受けている。その際もPCを使用した脅迫事件だったが、今回と同様の事件を一つひとつ潰していけば必ず突き当たる。そしてそこで浮かび上がってきたのが「PC脅迫」「オタク系」「ネコ」のキーワード。どの社も「ビンゴ」と叫んだことだろう。警察とて、江の島に設置されていた防犯カメラに残されていた映像が、きっかけのように装っているが、データの照合とプロファイリングにより特定していたのは間違いない。「ネコは鳴かずとも撃たれる運命にあった」。
良からぬことを考えていられる方。犯罪は映画のようにいかないことをご承知おきを。

イカ

2013-02-13 09:05:55 | Weblog
「豚もおだてりゃ木に登る」ことは80年代日本では普遍化したが、イカが空を飛ぶとは。しかも鮮明な映像として記録されたことに驚愕を超え口元が緩む。「イカやりおったな」と。マグロなどの天敵から逃れる際に、体内にため込んだ水を一気に漏斗から排出しそれを推進力としているようだが、空中ではヒレと腕(ゲソ)を広げて揚力を得ているようで、30メートルほど滑空するようだ。ということは、つまり無意識下にせよ長く飛翔するためにヒレや腕を動かしているということになる。何億年後か突然変異でヒレが大きく、動かす筋肉を獲得できれば、大空を自在に飛び回ることも可能になる。イカ刺し好きにはたまらない世の中になっていることだろう。ただし乾き物になる前に捕まえなければならないが。

本の紹介

2013-02-12 09:01:18 | Weblog
評価=
群馬県の山奥の寒村に暮らす住民の生活を縦糸に、日航機墜落事故を横糸に紡いだ物語。若き日に人を殺めてしまったが、その後村議となり、慰霊公園の運営に携わった村民。特攻隊の生き残りの村長は、遺体収容、慰霊まで陣頭指揮にあたる。僻地の交番勤務を希望してきた警部補は事故を機に、その村を終の棲家とした。人の立ち入りを拒む霊山に旅客機が墜落し、数多の犠牲者がそれも肉片、骨片になって収容されるまさに地獄の中、寡黙に与えられた作業を行う村人の姿に日本人の宗教観をも超えた生死観を見る思い。墜落三部作最終作。

ネーム入りTシャツ

2013-02-08 09:04:03 | Weblog
今期の運営費に思いのほか余裕が生まれたため、子供の生徒さんにネーム入りTシャツを制作し差し上げることにした。以前旭川修徳会で作ったものは会名を刺繍で入れたため費用が結構かかったようだったが、今回はプリントにしたため、驚くほど安く済んだ。KARATE PRIDEとしたのはGUSOKUⅡのアドバイス。大人の方はもう少しお待ちください。

エリアメール

2013-02-06 09:01:14 | Weblog
初めて見る民放の緊急地震速報に若干の物足りなさを感じながら、NHKを入れると緊張感を与えてくれるあのメロディーが流れている。表示されたエリアは北海道全域と青森県、震度4以上が予想される地域だ。ほぼ同時に携帯から聞き覚えのないハザード音。それは緊急地震速報を伝えるエリアメール。北海道ではこのシステムが導入されて初めての活用。それらとほぼ同時に初期微動が始まった。すかさず入れっぱなしのPCで強震モニターを確認すると帯広、道東では震度5を示す赤色の輝点が広がっている他、全道が黄色に染まっている。その瞬間札幌でもS波が到達し、家が激しく揺れはじめ約30秒後ゆっくりを治まっていく。震源が内陸なので津波の発生はなさそうだ。揺れによる被害で本社から応援を出す程度ではないが、一応夜勤者に対応を指示する。
311の時も書いたと思うが、地震の揺れが到達する前にテレビで速報が流れ、屋外でも携帯電話で情報が得られ、リアルタイムで全国の震度、加速度が分かる。全国の地震情報も震災以降、発生後2~3分で詳細が速報されるよになった。一昔前なら考えられない減災システムが構築されたものだとつくづく思う次第。だからと言ってガンガン揺れてもらっても困るが。

本の紹介

2013-02-04 08:58:06 | Weblog
評価=
冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビではない。当然iphone、ipad、itunesでもない(不可触という意味では同じかも)。歴代天皇が受け継いできた八咫鏡・八尺瓊勾玉・草薙剣、皇位の証である。しかしその存在は天皇ご自身も見ることが許されない、その神秘性が権威をさらに高めてきた。中国からの支配を脱して独自の民族性を表現するには、必須のアイテムだったのだろう。それにしても神社に祀られている鏡は明治維新以降で、それまでご神体は山、林、海などいわゆる自然物であったとは。

勤労除雪隊

2013-02-01 09:00:30 | Weblog
札幌の積雪は今日現在90センチ、観測地点は北1条西19丁目の札幌管区気象台、ここは市内で最も雪が少ない場所と考えてもいい。そこでさえ1メートル近い積雪がある。郊外は推して知るべしである。また悪いことに今年は年明けから最高気温が氷点下から抜けられない真冬日が20日あまり続き、雪の嵩が減ることがなかった。これによって拙宅のカーポートの上には1メートル以上の雪が載ることになった。雪だといって侮る事なかれ。「やや硬い雪」の重量(1㎥)は150㌔~250㌔。約16㎡のカーポートに最大4㌧もの荷重がかかっていることになるのだ。居住者がいない家屋が雪の重さで倒壊するというい話は珍しいことではない。屋根の下には安いながらも昨年買ったばかりの車、潰すわけにはいかない。
2階のベランダから落差1メートルほどのカーポートの屋根に「えいや」とばかりに飛び移り、それから悪戦苦闘し約1時間。やっとのことでミッション終了。以前なら、筋トレの一環としてスコップを持つ両手の間隔を狭めることで負荷をかけて行っていた作業も、普通に持ってもやけに腰や腕にくる。これが加齢かとつくづく思う次第。筋力低下も顕著だが、反射能力もかなり落ちてきている。先月小学校4年生の生徒に2週続けて顔面を蹴られた。小生が教えた変則の蹴りとはいえ何とも無様な限り。もう数年でヘッドギアを着けなければならなくなるか。それもまた良しか。