国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

本の紹介

2017-03-27 09:12:45 | Weblog
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「兵士」シリーズが始まり既に20年の歳月が過ぎたそうだ。初めて手に取ったのが北海道南西沖地震の後。奥尻のレーダーサイトに勤務する自衛隊員の話が掲載されていたが、奇遇にも隊員のお宅(新聞販売店)を南西沖地震の前線基地としてつかわさせていただいていたためその時期を克明に覚えている。その後、「兵士に聞け」「兵士を見よ」「兵士を追え」が相次いで出版され、むさぼりついて読んだ。理由は、自衛隊の深部に食い込んだルポで、過去この手の本は皆無だったこと。確かに自衛隊の全面協力があってのこと。さまざまな点で差し引いて読まねばならなかったが、それにしても興味を惹かれる内容だった。今回シリーズを終える理由を著者は「自衛隊の協力を得られなくなってきたから」。確かにタイトルに冠しながらインタビューの紙幅は小さくなった。それまで民間人でありながらF15の搭乗や潜水艦の乗艦など破格の厚遇を受けてきた著者。しかし、その間防衛庁は防衛省に発展し長年の念願を果たした。さらに尖閣での領海侵犯により、国防の重要性と自衛隊の存在感を示すことができた。言葉は悪いがその役割はすでに終わったとみているのかもしれない。

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2017-03-21 08:59:34 | Weblog
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徳川慶喜の名代としてパリ万博に赴いた徳川昭武の随行員の一人医師高松凌雲の数奇な人生を描く。凌雲がパリで医学を学んでいる間に日本では大政奉還が行われ、薩長を主力とした官軍と旧主派との間で激しい戦闘が起こっていた。急遽帰国した凌雲は慶喜の主治医になることを拒み、榎本武揚率いる旧主派と合流、函館の地に立つことになる。

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2017-03-13 10:22:27 | Weblog
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「破船」はフィクションだったがこれは史実に基づいた歴史小説。御城米の積載した御用船を難破に見せかけ積み荷を横流しし巨万の富を得ようとしたが、異常なほど長い日和見等の不審な行為によりあえなく発覚。しかし、それにより村の瀬取りも露見してしまう。「破船」ほどのインパクトはないものの、丹念な取材が重厚な文章に表れている。

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2017-03-06 09:22:38 | Weblog
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「生きて虜囚の辱めを受けず」。どうもこの手の話をすると園児に教育勅語を暗唱させる大阪の学校法人のことを思い出してしまう。
日本人の捕虜2号として終戦後も収容所生活を送った中村一等水兵。捕虜となり拘束されることでわずかでも敵軍戦力を削減を図るのか、あるいは突撃で兵力を減少させるのか。戦略的に見ても有効な手段は明らか。戦陣訓が元凶と言えよう。