国際空手道 修徳会 北海道本部 札幌道場稽古日記

北広島市輪厚地区で空手の稽古をしています。練習の内容や、イベント、雑多な情報などを画像で紹介します。

除夜の鐘

2011-12-31 18:24:49 | Weblog
除夜の鐘が突かれ始める。漫画「巨人の星」では星一徹が飛雄馬に野球ボールの縫い目は108あり、除夜の鐘の数と同じと訓を垂れるシーンがある。さて、縫い目が本当に108あるかはお暇な人の検証に委ねるとして、除夜の鐘は間違いなく108回鳴らされる。一般的には人間の煩悩の数と言われるが、このご時世108どころではないご人も沢山いよう、小生も人事ではない。1年間を表しているという説もある。12カ月24節気72候この全てを足すと108になる。さて、読売新聞が行った読者が選ぶ今年の10大ニュースは東日本大震災がトップに、第3位が福島第一原発事故。実は弊社は、今年の重大ニュースを記事化しなかった。読者からのお叱りもあろうが、まだ終息していない福島原発を前に重大ニュースを読者から募るのはあまりに無責任と判断したためだ。除夜の鐘は、四苦八苦を取り除くとも云われる。4×9+8×9=108ということらしい。まもなく被災地東北の空にも鐘の音が響き渡る。一日も早く今ある苦難からの解放を望まずにいられない。

坂の上の雲

2011-12-28 09:06:58 | Weblog
NHKが3年にわたり放送した「坂の上の雲」が先日最終回を迎えた。バルチック艦隊との日本海海戦の映像、「丁字戦法」を取った理由の説明がなかったことと、ポーツマス条約締結以降の国民反応の描写に少なからず不満を感じたが、総じてできのいい作品に分類されるだろう。この作品に重みを与えたのは豪華キャスト人ではないか。中でも乃木稀介役の柄本明の演技は秀逸だった。朴訥さを言葉ではなく半眼で表す、あれ以上でもあれ以下でもない人間像の表現に柄本の役者哲学を見た思いがする。児玉源太郎演じる高橋秀樹の迫力にも圧倒された。あの眼力は桃太郎侍そのもの、伊地知参謀長が震え上がるのも肯ける。さて本題に入ろう。江戸期の日本と欧米諸国との国力差は歴然、というより比べものにならなかった。一方は産業革命を達成し工業が興ったが、その頃日本では帯刀の侍が道の真ん中を歩いていた。もちろん工業は皆無だった。それがわずか数十年の期間で最強を誇るロシア陸軍、海軍を撃破するまで至った。いくら植民地化か、一等国として躍進するか伸るか反るかだとはいえ、ロシアの恐怖におののいていた周辺国が歓喜し独立運動を起こすほどの奇跡だったのだ。さらに特徴的なのはそこには悲壮感はまったくかった。司馬遼太郎も当時を「楽天的国民性」と表現している。だが、その楽天性がそれからの日本を無謀を是とする、肯定方向に導いたのではないかという指摘も多い。陸戦では作戦の妙と、天佑によってクロパトキン軍を退却に追い込んだ。海戦では、丁字戦法という奇中の奇策と、同盟国英国の陰の力でロジェストウェンスキーを撃破したが、日本の総合的国力はそこまでしかなかった。そこまでで一杯一杯だったのだ。軍部も政府も十分それを承知し、戦争終結を視野に入れ戦っていたといえる。つまり大局観があった。しかし後年、昭和17年3月の大本営政府連絡会議で決められた今戦争方針では、「既得の戦果を拡充し、長期不敗体制を整えつつ、機を見て積極的方策を構ず」と海軍の戦域拡大主張を取り入れた愚を犯す。「皇国の興廃は」まさにこの方針にあった。坂の上の雲の主人公、秋山真之が草稿したといわれる「連合艦隊解散の辞」に倣う姿勢はそこにはなかった。

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2011-12-26 12:01:18 | Weblog
評価=
本来、韓国の島嶼不法占拠や中国による領海侵犯が起きやすい地政学的な場所にあり、さらに中軍事国家の日本がそれを補うためにインテリジェンスは非常に有効な手段なのだが、その機関は全く機能していない。日露戦争で革命家を支援し、ロシアを後方からかく乱した特務機関や、諜報機関として暗躍した中野学校など、過去にはインテリジェンスの重要性認識と戦略上の重要な位置を占めていたが、喪失は日米安保の弊害といってもいいだろう。一方のアメリカは、盗聴・監視システム、エシュロンを駆使しビンラディンを捕捉しが、背後にはこの情報を解析する数万単位の分析員も存在する。そして殺害計画の一部始終をシールズの隊員の頭部に取り付けられた小型カメラで、ホワイトハウスにいながらリアルタイムで見ていたオバマの姿に国家の持つインテリジェンスの総合力は端的に表されている。情報力は優に数個師団の戦力に匹敵するのだ。

望年会

2011-12-21 09:13:41 | Weblog
上写真=購入した骨付き生ハム、注・テニスラッケトではない


上写真=専用台に乗せ肉をそぎ落とす

この肉を見て「始め人間ギャートルズ」を連想するのは、ほぼ小生年代。それにしても貧困な発想力で我ながら恥ずかしい限り。今年の忘年会は、震災の影響で、自粛節約を折込み、そのため宴会の開始時刻を遅らせたり、時間無制限にするなどし、2次会を設定しないのが特徴らしい。さらに、この一年を忘れる「忘年会」ならぬ、良き年の訪れを望む「望年会」としている会社が多いそうだ。小生の職場もご多分に漏れず今年は会社で行うことに。メーン料理はネットで注文した4キロ超の骨付き生ハム(蹄付)。これを専用ナイフで薄く削ぎ、パンやチーズにのせていただく。肉に合わせて、飲み物はワインを用意した。これもネットで調達したが、なんと15リットル。この他もちろんビール、日本酒、泡盛なども用意してある。鯨飲馬食とはまさにこのことだが総額は4万円ほどで済んだ。総勢20人なので、一人当たり2000円、なんと慎ましやかなことか。だが、西洋の醸造酒は呑む者の意識と翌日の消化器官を確実に破壊する。小生は10時前に退社し、帰宅したが、翌朝は筆舌に尽くしがたい不快感に襲われた。これがワイン特有の二日酔い。何度休みの電話を入れようと思ったことか。「あんなものを昼からあおる国と戦っても勝ち目はない」再認識した。

上写真=3ℓ×5本=15ℓのワイン

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2011-12-19 09:14:13 | Weblog
評価=
歴史上の人物評価ほど鵜呑みにしてはならないものはない。来週封切られる映画「連合艦隊司令長官 山本五十六」では、開戦に反対する山本五十六の姿が描かれていると思うが、実はその後無謀ともいえるミッドウエー攻略作戦を強行し(真珠湾攻撃はさらに無謀だったが)、その結果虎の子の空母と多くの艦載機搭乗員を失った。帝国海軍の機動力はこの時点で喪失した。また今放映中のNHK「坂の上の雲」では旅順要塞攻略のため、肉弾戦で多くの哨兵を死に追いやった伊地知第3軍参謀長を無能だったとこき下ろしているが、当時としては一般的戦術で、むしろ弾薬が枯渇させた責任は大本営にある。司馬遼太郎の分析は一方的すぎるとの説もあるほどだ。帝国海軍も陸軍の独走へのブレーキ役とする旧来の評価から、今ではむしろ戦線拡大思考が強かったのは海軍だったとされる。歴史は常に検証が必要なのだ。

立腹

2011-12-16 09:11:49 | Weblog
年齢を重ねると性格が穏やかになるというのはどうやら嘘らしい。小生もご多分に漏れず、最近やたらと腹が立つことが多くなった。特に見てられないものを列挙すると
①帽子をかぶったままで食事をする若者。居酒屋でよく見かける光景だが、生き物や、まして作ってくれた方への感謝の念は湧かないのか、親は何も言わなかったのかと不思議に思う。
②携帯をいじりながらノロノロ歩く方にも苛立ってしまう。地下街通路の真ん中を、しかも出勤で皆さん急いでいる中を、我関せずにいる姿はいかがなものか。邪魔になっている、迷惑をかけているという意識はないのだろうか。それほど情報が必要とされる職業に就いていないような顔をされている。通路の端でお願いしたいもの。
③乗り物での音漏れも眉を顰める。低音は打ち消されるが、シャカシャカと耳障りな高音に降車まで悩まされる。そもそも電車の中でそこまで大音量で音楽を聴かなければならない理由などないはずだ。
④脚を組んでいる輩もどうだろう、そんなに長い脚でもあるまい畳んでおいてもらいたい。
⑤ワンフロア―だけの異動にエレベーターを使用するのはどうなのだろう。ご高齢の方なら、昇りならまだ理解できる。いやー社内にいるんですよ。
 先日地下鉄で優先席の向いの座席の前に立っていた時のこと、小生の隣に立っていたOLさんが携帯を操作し始めた。するとすかさず、優先席に座らずわず一般席に座っていたご高齢の男性がそのOLさんに「携帯は使用禁止」だと注意された。気骨のある方だと感心したが、なんとその方は4人掛け椅子の真ん中にデンと座り、2座席を占有されていた。どちらかに寄っていただければもう一人座れることができたのに。注意されたOLも「あなたに言われたくない」と思ったことだろう。他人の粗は見えても、自身の非は見えないものなのか。小生も気を付けなければ。


合同稽古会

2011-12-14 09:09:12 | Weblog
今回も空拳塾鍋田先生のご厚意により、合同練習をさせていただいた。普段なかなか味わえない緊張感と、相手の気迫を感じるだけでも大きな収穫です。今回は来年1月の錬成大会に向けて合同稽古会でしたが、いい経験をさせていただきました。このような機会をたくさん作りたいですね。鍋田先生、そして練習生の皆さん、ご父兄の方々ありがとうございました。

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2011-12-12 09:25:39 | Weblog
評価=
被災地に入った取材班は先ずその悲惨な光景に圧倒される。すべての建物が倒壊した景観は想像をはるかに超える。そして音がないことに驚かされる。そこには生物由来の音は全くない。さらに匂い。腐敗臭は津波で破壊された冷凍貯蔵庫から漏れ出した魚介類から、燃焼臭はいたるところから漏れてくる。五感すべてが非日常が侵される。体調の異変を訴える記者スタッフがいることはむしろ当然と言える。著者の場合は被取材者との距離を詰めた手法を取るための、感情移入が過ぎたのだろう。しかし、大規模災害現場での窃盗などの違法行為を述べているが、それはほぼ生存権に近いもので、取るに足らないものではないだろうか。

home stay

2011-12-09 09:12:23 | Weblog
愚息が通う高校に来る交換留学生のhome stay先が拙宅になったと家人から聞かされた。なんと家長の小生は寝耳に水。何でも受け入れ予定の家庭に急遽事情ができ、教頭先生から直にお願いされたことらしい。それにしても唐突だ。まあ仕方がない、来る者は拒まずだ。その代りといってはなんだが、西海岸から来た金髪で陽気なジェニファーだろうなと確認したが、残念だがオージーボーイとのこと。あの時ポートモレスビーから空爆しておけば、やっぱり断るべきか。さて、来るにあたり大きな問題ある。ご想像の通り言葉である。ごく一般的な日本人である小生、会話できるわけがない。さらに特徴的発音のオージー・イングリッシュ、分かるはずがない。もう一点は食事。何でも四足の肉を生で喰らうという。典型的日本食がモットーの我が家、そこでボーイは耐えられるのだろうか。米兵捕虜に牛蒡のキンピラを与えたところ、戦後捕虜虐待で戦犯にされた過去もある。かといってボーイに付き合ってしまうと尿酸値と血中コレステロールは跳ね上がる。滞在期間は約2週間、どうなることやら。

本の紹介

2011-12-05 12:18:48 | Weblog
評価=
タイトルは半藤一利著「日本のいちばん長い日」から借用したのだろう。御前会議から玉音放送までの、政府と戦争継続を主張する青年将校たちの動きを描いた作品は、維新以降近代国家の中心に据えられた天皇制と皇軍の解体をわずか24時間で実行した。同じように今回の震災は日本人の価値観を一気に変革した。それとサーバーの使用不能により、混乱の中で他紙の輪転機で刷った長い一日を表現したのだろう。確かに途方もなく長い日だったのだろう。察するに余りある。

地元メディア

2011-12-02 09:15:28 | Weblog
「完オフだから」。記者と情報提供する側とのルール確認、ある意味紳士協定である。もちろんメモを取らず、レコーダーも使用しない。提供者は私見や内情を自身の許される範囲内でリークする。時にそれは世論操作だったりもするが、今後の記事展開の材料になったりもする。言わば、持ちつ持たれつのものなのだ。例えばそこで、重要な事実の暴露があり、国益にもかなう場合であればメディアも迷わず記事化するだろう。しかしそのハードルはかなり高いことを記者もメディアも認識している。R新報は記事化の理由を「発言内容を報じる公共性、公益性があると判断した」そうだが、一読者として公共性、公益性は微塵も感じられない。むしろ、芸能人のスキャンダラスを暴く写真週刊誌的な臭いしかない。そしてこの報道によって、微妙に保たれていた安全保障と住民の忍従、そして基地経済というトリニティが大きく崩れる結果になった。同席した他社の記者たちは、発言の記事化は問題の本質でないこと、政治家ではなく官僚であることをから、問題はあるものの、酔った高級官僚の不謹慎な発言と片づけ、デスクも同じ判断をしたのだろう。R新報は記事の中で「人権感覚を欠いた防衛局長の問題発言に反発の声が上がりそうだ。」としているが、こんな世論誘導的な記事の書き方があるのだろうか。沖縄に混乱を与えるだけのこの記事に地元メディアの劣化を見る思いがする。