初心者のための証券のある生活

豊かな生活を目指し、廣本修正のよくわかる “株・いろいろ”

モリを一本打たれた鯨

2008-01-21 09:49:07 | 株・いろいろ
 今から101年前(1907年)のちょうど今日(1月21日)、株式市場は大暴落しました。

 遡る数年、日露戦争(1904~1905年)後の株式市場は大ブームに沸いていました。

 しかし、山一證券の前身である小池商店の社長小池国三は、1907年正月早々に新聞記者の質問に答え:

 現在の相場は「モリを一本打たれたクジラ」であって、

 「いまなお大暴れに暴れ回っておりますが、その勢いの弱ってくるのは、もはや時間の問題でしょうなあ」と言った由。(長谷川光太郎「兜町盛衰記」)

 予言は的中し、1月21日に株式市場は突然崩壊。

 明治期におけるバブル崩壊のスタートでした。

 (アメリカにおいても金融恐慌発生の年・・・)

 経済運営は、当時より現在のほうが進んでいますよね・・・・

 

投信の運用成績に大きな開き

2008-01-20 09:47:53 | 株・いろいろ
 QUICK・QBRが調べた投資信託の運用成績が日経に載っていました。

 この1年間では、中国やインドの株で運用する投資信託が大きな成果をあげ、日本株や海外REITで運用する投資信託の成績が悪かった・・・・

 上昇率トップは、日興アセットの「中国A株ファンド2」で99.9%

 下落率トップは、日興アセットの「エボリューション」で-47.3%

 だったそうです。

 純資産残高が100億円以上のファンド489本のうち、ということですが、

 ほぼ2倍になったものと、約半分になったものと、ずいぶん大きな開きですね。

 ただ気をつけなければいけないのは、あくまでも「過去の実績であって将来の成績を予測するものではない」ということです。

 とくに海外証券で運用する投資信託は、その国の経済環境や為替の動向・見通しが大事です。

景気刺激策

2008-01-19 09:41:02 | 株・いろいろ
 ブッシュ大統領によるアメリカの景気刺激策の概要が発表されましたね。

 タイムリーで、超党派の対策を打ち出しました。

 中でも羨ましい?のは「小切手で所得税を還付する個人向けの戻し減税」ですね。

 市場では“不十分”という声があるようですが・・・・

 一方、国内の動きでは今朝の日経紙の見出し「首相官邸、株安に神経質」にありますように、ようやく“気にし始めた”感じですが、記事の続きは、

 “・・・歳出増を伴う対策は「改革逆行」と受け止められ、株価浮揚に逆効果になる可能性も・・・”

 と。

 考えすぎだと思いますよ。

 ともかく今は、必要な“手”をいろいろ打つことが大事なんですよ。

 がんばってください。

昨年の投資信託概況

2008-01-18 10:06:46 | 株・いろいろ
 昨日、投資信託協会から平成19年の投資信託概況が発表になりました。

 うち、株式投資信託についてみますと:

 年の後半になって資金流入の勢いは衰えましたが、設定は35兆241億円あり、解約と償還を差引いた額は14兆6231億円の純増となっています。

 運用面で特徴的なのは、「国内株が3884億円の売り越し」に対して、「外国株は3兆6959億円買い越し」たことでしょう。

 株式投資信託の純資産総額は:

 年末現在、66兆7846億円で前年比11兆1267億円増加しましたものの、

 ピークは10月末の69兆683億円でしたから、2ヶ月で2兆2800億円近く減ってしまいました。

 運用減(株価値下がり)が大きいですね。

下げすぎの続き

2008-01-17 14:08:28 | 株・いろいろ
 1週間位前に下げすぎじゃないかって書きましたが、その後も大幅安。

 改めて東証1部の諸指標を見ますと:

 ◎PBRは、1.43倍

 ◎PER(予想)は、15.05倍

 ◎配当利回り(予想)は、1.79%

 ◎騰落レシオは、なんと59.53%

 ◎サイコロジカルラインは、4勝8敗で33.3%

 ◎日々線と25日移動平均線との乖離は、日経平均で-10.81%。TOPIXで-11.30%・・・・こんなのあんまり見たことない?

 すさまじい下げです。

 今日、出先から戻って相場を見ましたら、さすがに反発していますが。



 

塩漬け

2008-01-16 10:23:28 | 株・いろいろ
 日本株の独歩安?が続いている相場のなかで:

 “売り場を失い、手持ち株が残ってしまった。”とか、

 “これ以上は下げるまいと思っているうちに、どんどん下げた。”など、

 売るに売れない株を持っている人は多いでしょうね。

 そんな時、“塩漬け”ということが言われます。

 “塩漬け”とは、「買った株が値下がりしたが、損をしてまで売却する気もなく、将来の値上がりを期待して持ち続けること」を言います。

 また、「こんな不人気な地合い※だけれど、下げすぎだと思うので買っておこう。」というときに:

 “塩漬け覚悟で買う”なんて言い方をします。ムリない資金で・・・・

 “眠れる程度に玉※※へらせ”ともいいますから。

※“地合い”とは、市場の人気とか雰囲気とかを言います。
※※“玉(ぎょく)”とは、もともとは清算取引で、カラ売り、カラ買いしてまだ手仕舞いしていない株のことを言いましたが、ここでは「手持ちの株」程度に理解してください。

 

ドル安の恩恵?NY高

2008-01-15 09:51:42 | 株・いろいろ
 昨日(14日)のニューヨーク株式市場は、大きく反発しましたね。

 IBMの第4・四半期決算(暫定)が好調だったことが、他のハイテク株もリードしたようです。

 IBM、インテルがともに5%高、ヒューレットパッカードが2.5%のほか、アップルも3.5%だった由。

 どうやらこの背景は“ドル安”のようですね。

 で、ドル安の恩恵を受けそうな株も連想買いされたとか。

 一方、14日のヨーロッパは、アメリカほどではありませんが英、独、仏とも上げていました。

 面白いのは、イギリスでは不動産や鉱山など、日本で大きく売られた業種が買われていることです。背景はいろいろでしょうけれど。

 今年に入って、アメリカ市場が買われても日本市場はソッポ?という感じが強いですが:

 「そんなの関係ネー」と言わずにね。

米実体経済動向を示す指標

2008-01-14 10:24:32 | 株・いろいろ
 最近の株式市場は、良くない経済指標に敏感ですね。というより:

 弱気?慎重過ぎる?感じさえします。

 とりわけ、アメリカの実体経済がどう変化していくか、に神経質です。

 今週も、それに関するいろいろな経済指標が発表になります。アメリカのものを見てみますと:

 ◎15日(火):12月の小売売上高

 ◎16日(水):12月の消費者物価指数と鉱工業生産指数

 ◎17日(木):12月の住宅着工件数とFRB議長の議会証言

 どれもこれも気になります。

 国内でも、明日(15日)の日銀支店長会議での景気判断が要注目です。

 あんまり明るくなさそう?いやいやそれほどでも?・・・・

中東向けIR活動活発化

2008-01-13 07:27:38 | 株・いろいろ
 日経紙によると、日本企業による中東向けIR(投資家向け広報)活動が活発化している由です。

 原油高を背景にものすごい額の資金を保有しており、アメリカの銀行、証券会社の株もだいぶ買いましたよね。

 ドバイがソニーの株を買ったというのも記憶に新しいところです。

 昨年、中東を訪れた企業は推計30~40社にのぼっているそうです。

 新聞記事に登場している企業名を拾ってみますと、ソニーのほか、NTT、旭硝子、野村総研、三菱重工などなど。

 たくさんの資金を持って積極的に投資をしてくれるのはオイルだけではなく、中国、シンガポールなどもですよね。

 やはり今年の目玉?

タンス株の持ち主ってスゴイ?

2008-01-12 12:03:09 | 株・いろいろ
 株券の電子化を1年後に控え:

 ◎今でもタンス株を保有している人は、100万人から200万人もいる由。

 ◎そして、その株数も140億株もあるそうです。

 とても疑問に思うことは:

 この人達は、「自分がタンス株を保有していることを知っているのかナ。」ということです。

 仮に、相続とかなにか自分の知らないうちに株券を紛失していても・・・・配当金はいっているはずだし・・・・

 「株券があるのは知っていても、手続きが面倒だから、放っているのかナ。」とも思うし。

 それにしても、この人たちは殆ど売買をしていない人たちに違いありませんね。

 “株価が上がろうが、下がろうが、長い長い間ずっと持ちっぱなし”の人たち!?

 尊敬しちゃう?いやいや・・・・ウーン