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民主党予想外大敗、リーダー不在の事態だけは避けて欲しい(学校で教えてくれない経済学)

2010-07-12 10:11:46 | 経済学
12日付けのWSJ紙は、今回の参院選挙での民主党の予想以上の敗北で、9月の民主党代表選挙で、再び、リーダーの「イス取りゲーム」が始まる可能性があると書いていた。「失敗する度にリーダーの首を挿げ替える。これは日本文化の問題点である」とソフィア大学、中野教授の談話を同紙は紹介していた。

今朝のテレビ東京の番組では、「今回の選挙結果は、円相場にも日本の株価にもほとんど影響はないだろう」という識者のコメントを紹介していた。ただ、投票所近くで同局が実施した「消費税の参院選結果への影響」アンケートでは「影響した」と答える人が多かった。

WSJ紙は、「8月期限切れの普天間問題解決が懸念される。日米関係修復と財政再建という日本にとっての最大の課題解決が、今回の選挙結果で、またも先延ばしされる可能性が強まった」と指摘していた。先のテレビ東京の番組では、「11月にオバマ訪日を予定しているが、今回の民主党敗北にホワイトハウスは当惑している」と紹介していた。

消費税を上げないと危機的状況にある日本の財政は改善しないと日本人の60%以上は頭では理解している。しかし、庶民は不景気で給料、ボーナスが減り、町の商店主も売り上げが伸びない中で、消費税を引き上げられたらたまらない。そんな庶民の気持ちが、「みんなの党」に票が流れた背景だとテレビ東京に出演したコメンテーターは解説していた。

菅総理は参院選での敗北を確認した後、「消費税の話は唐突だった。説明不足だった。しかし、辞任する意思は全くない。」と語ったとWSJ紙は紹介していた。テレビ東京の番組では、ホワイトハウスが再び小沢一郎の動向に注目していると伝えていた。

またWSJ紙は、コロンビア大学、日本政治専門のジェラルド・カーティス教授は、「今回の選挙結果によりさまざまな問題を抱えた弱い政府が再び日本に生まれるだろう」と語ったと紹介していた。

NHK・BSの選挙速報の番組の中で、民主党は新たな連立を模索するだろうという見方があるが、民主党との連立の可能性をNHKに聞かれた「みんなの党」の渡辺代表は「消費税を上げる前にやることがあるとアジェンダでうたった。連立はあり得ない」と明言していた。公明党の山口代表もNHKの質問に「全く考えていない」と答えていた。

イス取りゲームのことを英語ではMusical Chairsと書く。楽団の演奏が終わるとイスが一つづつ減らされるゲームである。今朝のWSJ紙は、仮に菅総理が辞任すれば、就任後一年以内に職を失う(lose job)5番目の日本のリーダーとなると書いていた。日本が世界の物笑いになっていることは確かであろう。リーダー不在の事態だけは避けて欲しい。(了)

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