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ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

無糖ガムにご用心:毎日15枚食べて「体重激減」との研究

2008-01-16 14:42:37 | Webニュースより
無糖ガムにご用心:毎日15枚食べて「体重激減」との研究(WIRED VISION) - goo ニュース

2008年1月16日(水)20:00   Alexis Madrigal


Photo: Flickr/sexindirtywater

1月11日(米国時間)、シュガーレス(無糖)ガムを大量にかむと極端な体重減少につながるおそれがあるという症例研究が発表された。最大で、正常な体重の20%が失われる可能性があるという。

独ベルリン大学などの研究者によって、英国の医学雑誌『BMJ』誌に掲載された論文は、2件の症例研究で構成されている。

症例の1つは21歳の女性患者で、8カ月にわたって、1日に4~12回もの重度な下痢に悩まされていると訴えていた。体重が11キログラム落ち、肥満度を示すボディマス指数(BMI)は16.6と、標準値をかなり下回っていた。問診によって、この患者は無糖ガムを1日におよそ15枚かんでいたことが明らかになり、ガムをかむのをやめると症状は消えた。

もう1つの症例は46歳の男性で、やはり先の女性と同じような症候があった[体重が1年で22キログラム減少]が、ガムをかむのをやめると、同じように驚くほど体重が戻った。

大半のやせ薬では、週に500グラムの減量も苦しい。従って、2人の研究者は今回の研究成果を、大量に売れる新薬の開発につながるものとして吹聴すると思われるかもしれない。しかし残念なことに、この体重減少はソルビトールの過剰摂取による、下痢やその他のお腹の不調の結果だった。ソルビトールは一般的な甘味料で、大量に摂るとお腹が緩くなる[ソルビトールなどの糖アルコールは、血液中には完全に吸収されないので血糖値の上昇が小さいが、小腸で吸収されないため、過剰に摂取すると下痢等の原因となる。ただし、継続的に摂取するとほとんどの場合はある程度の耐性を生じ、これらの症状は見られなくなるとされる]。

[WebMDの記事によると、先述の女性は、1日あたり20グラム程度のソルビトールを摂取。一方、男性は1日あたりにして20枚のガムと200グラムほどの菓子を食べており、1日あたり合計で30グラムのソルビトールを摂取していた。米国の食品医薬品局(FDA)は、1日あたり50グラム以上のソルビトール摂取は下痢の危険があると注意し、製品への警告掲示も義務づけているが、今回の例ではそれより低い量でも重度の副作用が発生した。]

南カリフォルニア大学の准教授Roger Clemens氏は『WebMD』に対し、ソルビトールについて「緩下作用はこれまでにもかなり言われていることだ」と話している。「普通の消費者が1日にガムを20枚以上消費するとは、われわれはふつう考えない」

今回の研究結果が出るまではそうだったのかもしれないが、こうなったら、私はハンバーガーを食べるたびに最低15枚のチューインガムをかむようにしようかと思っている。下剤の利用は、私が通った高校のレスリングチームの連中もやっていたことだし。

更新情報:コメント欄で、Andrewがこんな指摘をしている。「面白い。さっき観ていた『House』[医療ドラマ]の中で、女性がガムのせいでまさにこの緩下作用にやられていたんだ(笑)」。

2005年11月15日に放送された第206回は、Bryan Singer氏[Houseなどを制作している監督]の科学的知見を明らかにしている。それから、「最低15枚のチューインガム」というのは冗談だ。下剤の乱用は危険だから、家で本当にやってみたりしないように。


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うかうか太ってられませんねー、
でも、噛むという行為は、唾液の中にあるパロチンの分泌量を増やし、血管が若返ってくるので、それ自体はいいことであり、噛むという行為に関しては、いろいろ利点も多い。

①唾液や胃液の分泌量が増えて消化吸収が良くなる。
②少ない量でヒスタミン分泌が促され満腹感がでて過食の防止になる。
③顎関節が強くなり、腰痛や肩凝りの予防にもなる。
④過食に比べて頭部への血液循環が良くなり記憶力を始めとする、脳の能力を高めることができる。
⑤過食になりにくいので肥満予防になる。( ̄ー ̄)ニヤリッ

こんな危ないガムは噛まなくても、毎日の食事でよく噛んでいれば、危険な目に遭わずともダイエットになりそうな気がするのですが・・・。

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シティー赤字1兆円発表で、円106円台、NYダウ277ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2008-01-16 10:16:04 | 経済学
米最大手金融機関、シティーグループが、07年10~12月決算で、98.1億ドル(107円換算:1兆500億円)の赤字を出し、配当を41%減らすと発表した。シティー株は7%以上値下がり、その他の金融株を友連れにして、1月15日、 NYダウは、ほぼ全面安の展開となり、前日比277ドル安い、12,501ドルで取引を終了した。

米商務省が、昨12月の米小売高が、エコノミストの予測0.1%減を上回る0.4%減と発表、米国景気後退が、現実味を帯びはじめたとして、投資家に不安感が広まり、NYダウ、ハイテク株指標のナスダック、S&P500いずれも2%以上の値下がりとなった。

1月15日、NY外国為替市場で、米国景気の先行き懸念から、ドルが売られ、対ユーロで、一時、1ユーロ=1.4920ドルを付け、1ユーロ=1.4832ドル前後で取引された。ドルは特に対円で売り足を早め、1ドル=106.82円前後と2005年6月来の安値を記録した。

対円でのドル急落は、米国景気の先行き懸念の高まりと米住宅価格が下げ止まらないことから、1月末開催の米FOMCの会合で、0.5%の利下げは既に折り込み、さらに0.25%上乗せして、現行の4.25%から一気に、3.5%まで引き下げるとの思惑まで出てきたことが影響している。

ドル先安を助ける要因のひとつに、0.5%という異常に低い金利で日本円を借り、ドルなど、より利回りの高い通貨を買う、俗に言う、円キャリートレードで、巻き戻しが急速に進んだためと、今朝のWSJ紙は指摘している。

ドル安がこの先、一段と進むとの思惑から、金相場への資金の流れが継続している。1月15日、NY金先物市場では、目先筋の利益確定売りが出て、オンス899ドルまで値下がりした。ただ、今朝のWSJ紙によれば、920~940ドルまで値上がりした後、もみあった上で、950ドルから1,000ドルを目指すだろうと、Peak Trading Group,金属アナリスト、Charles Nedoss氏の予測を紹介している。

ドルが目減りすると原油相場も値上がりする。1月15日、NY原油(WTI)相場は、バレル94.20ドルをつけたあと、利益確定売りに押され、92.20ドルまで値下がりした。ただ、OECD諸国での石油消費量は、石油代替の動きや高値からの買い控えから、ここ4~5年横這いである。一方、中国、インドなどOECD諸国以外の原油需要は、一貫して増加を続けていると、米エネルギー省のデータを今朝のWSJ紙は紹介していた。

大豆がブッシエル(35.2リットル)13.01ドル、コーンが同5.34ドルといずれも新高値を更新した。ドル安の余波が商品相場へ津波の如く押し寄せて来そうで不気味である。(了)

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高速バス運転手失神 乗客が縁石にぶつけ停車 山形

2008-01-15 10:40:38 | Webニュースより
高速バス運転手失神 乗客が縁石にぶつけ停車 山形(朝日新聞) - goo ニュース

2008年01月14日19時02分

 14日午前9時半ごろ、山形県鶴岡市田麦俣の国道112号月山第2トンネル内で、庄内交通(同市)の酒田ターミナル(同県酒田市)発JR山形駅(山形市)行き高速バスが道路左側の縁石に接触し、間もなく停車した。乗客26人にけがはなかった。

 鶴岡署によると、バスは午前8時半、酒田を出発。男性運転手(52)が現場を走行中、突然、意識を失った。ハンドルから手を離し、うなだれているのに気づいた乗客の男性が、代わりにハンドルを切ってタイヤを縁石にこすらせて減速させた。バスはエンジンの回転数が下がったため、ノッキングしてまもなく停車した。その後、意識が戻った運転手がトンネル出口の駐車スペースに入れた。代わりの運転手が現場に向かい、バスは午前11時5分に再び出発した。同署が、意識を回復した運転手から事情を聴いている。

 庄内交通によると、この運転手は前夜から体調が悪く、14日朝、風邪薬を飲み、当時、意識がもうろうとしたと話しているという。同日朝の点呼の際、アルコールと体調のチェックを受けたが異常は見つからなかった。事故後、インフルエンザと診断されたという。

 このトンネルでは、06年10月にも宮城交通(仙台市)の高速バスの運転手が走行中に体調不良で意識を失いかけ、道路端の縁石に接触する事故を起こしている。


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昨日、たまたまこの報道を見たのですが、運転手は全く罪の意識はないように見えた。
乗客の女性もインタビューに応えていましたが、その女性によると、乗客の一人が運転手の異変に気付いてハンドルを取ったと言う。

運転手や会社を責める前に、そのハンドルを取った乗客を表彰すべきだと思った。
もしも、この乗客がいなかったら、大惨事になっていたと考えるからだ。
最近は、責めることや泣くことはうまいが、褒めることを忘れているように思う。

山本五十六の語録に、
「やって見せて、褒めてやらねば人は動かじ」
というのがあったと思うが、これをすれば、国が(政治家も国民も)明るく、嘘のない方向に向うのではないだろうか。

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フィブリン糊、やけど治療や美容外科手術でも使用

2008-01-15 10:24:10 | Webニュースより
フィブリン糊、やけど治療や美容外科手術でも使用(読売新聞) - goo ニュース


2008年1月14日(月)10:12

 薬害C型肝炎問題で、手術時の縫合用接着剤などに使われた「フィブリン糊(のり)」が、やけどや鼻血の治療、美容外科手術など幅広い分野で使われていた実態が、医師の証言などで分かった。

 7万9000人に使われたと推計される「糊」による感染者も、11日成立した薬害C型肝炎被害者救済法の救済対象に含まれるが、様々な治療に用いられたこと自体を患者側も知らないことなどから被害実態の調査が遅れている。元厚生省肝炎研究班長の飯野四郎氏は「糊を使用した病院や用途を公表し、注意を呼びかけるべきだ」としている。

 「糊」は、血液製剤「フィブリノゲン」に別の複数の薬品を調合して作られる。肝炎感染の恐れがあるのは、1981年ごろから87年ごろまで旧ミドリ十字が製造販売したフィブリノゲンを使ったもの。主に手術時の止血や接着剤に使われていたが、薬事法で未承認にもかかわらず、旧ミドリ十字が使用方法を紹介する小冊子を作成して普及させたことなどから、幅広く使われた。


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ひどい話ですねー。
その頃の医師は、何の疑いもなく使っただろうし、患者は考えることもなかっただろう。
きっと医師自身や医師の親族にも使ったことだろう。

認知症、アレルギー、ニート、いろんな問題から考えて、日本は病人が増えて国が潰れるかもしれない。

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IBM好決算、ドル安で、NYダウ171ドル高、金一時915ドル(学校で教えてくれない経済学)

2008-01-15 09:52:05 | 経済学
 バーナンキFRB議長の大幅利下げ示唆発言の余韻とIBMの07年10~12月期、予測を裏切る好決算発表が重なって、NYダウは、先週末比171ドル高い、12,778ドルで取引を終了した。

 IBMの好決算は、ドルが安くなったことで、海外での業績がドル換算で改善したことが貢献した。大幅な追加利下げ必至の思惑と利下げに伴うドル安が、好材料として評価された。ハイテック株、素材株も連れ高した。ただ、小売の指標銘柄のSears Holdings株が、業績を下方修正発表後大幅に売られた。米個人消費の先行き落ち込み懸念は消えていない。

米個人消費落ち込み懸念に加えて、サブプライムローン問題も全く改善していない。Citigroup,Merrill Lynch,Bank of America,Bank of New York,Wels Farg,J.P.Morganなど米主要金融機関の厳しい決算発表を直近に控えている。投資家は、一時的に、悪材料を無視したようだ、と今朝のWSJ紙は、一部アナリストの見解を紹介している。

 ドル相場が、主要6通貨をまとめたバスケット指標で、ここ6週間で最低の75.36まで低下したことが、金相場を下支えした。

ドルが安くなると、ドルの反面教師である、金相場は、一時、トロイオンス当たり915.90 ドルと史上最高値を更新し、903ドルで取引を終了した。原油相場の値上がりも、インフレでドルが目減りするとの連想で、金相場押し上げを助けたようだ。

金が値上がりすると、銀(オンス当たり・16ドル)、プラチナ(同1582ドル)、パラジウム(同387ドル)相場がそれぞれ、連れ高した。銅(ポンド3339 ドル)も上昇した。

NY原油先物相場は、ドル安材料に加えて、ナイジエリアでの政情不安、ブッシュ米大統領のアラブ訪問先での対イラン強硬発言、米北西部での大雪のおまけがついて、米石油在庫減少をテコに、WTI(軽質油)相場は、バレル94.20ドル、ブレント(重質油)相場92.90ドル前後と、それぞれ値上がりして取引された。

 1月14日のNY外国為替市場では、ドルは、対円で一時、107円台まで売られ、1ドル=108.18円前後で取引された。ドルは、対ユーロでも売られ、一時、1ユーロ=1.49ドル台まで値下がり、1ユーロ=1.4870ドル前後で取引された。

 バーナンキ米FRB議長は、追加利下げすると明確なシグナルをマーケットに発信した。米大統領選挙予備選では、経済問題が表舞台に出てきた。それに引き比べて、日本は、政府も日銀も、国民にリーダーシップを取らなければならないが、その責任を放棄している。〈了〉

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米大統領選挙戦争点は経済問題へ(学校で教えてくれない経済学)

2008-01-14 13:05:02 | 経済学
ヒラリー・クリントン候補が、ニューハンプシャー州、米大統領民主党予備選で、バラク・オバマ候補を、僅差で破った背景に、経済問題が選挙戦の「争点」(1ssue)になって来たことを裏付けたと1月12日付けのWSJ紙が、出口調査結果の一端を、紹介している。

 年収5万ドル(約540万円)以下の所得層で、クリントンは47%、オバマ32%、経済問題を懸念すると答えた層が、クリントン40%、オバマ36%、家計が苦しい層では、クリントン43%,オバマ33%だった。

1月15日にミシガン、19日にネバダ、26日、サウスカロライナ、29日フロリダと予備選が続くが、ミシガン、ネバダ、フロリダは、特にサブプライムローン問題で最も被害が多い州であることから、経済問題でどこまで選挙民の心をつかめるかがカギになりそうだ。

先週末、1月11日、NYダウは、前日比246ドル急落、12,606ドルで取引を終了した。ティファニー(Tiffany)がホリデーシーズンで売り上げを落し、アメリカンエクスプレス(American Express)が,クレディットカード焦げ付き増加を発表後、売られたことが引き金となった。米大手金融機関の決算発表を控えて米株価は軟弱地合いの展開が予測される。

1月12日のWSJ紙から以下紹介する。ミネソタ州、ミネアポリスの主婦、52歳、Connie Beckersさんは、「去年の秋以降、住宅ローンの返済が月300ドル(約32,000円)増えたので、埋め合わせるため仕事を2つにした。衣類は中古。新品は買わない。」と話した。

カンサスとネブラスカ州で、質業(Pawnshop)を手広く営業している、Topeka,
CEO,Dame Crumeさんは、「通常の貸し出しは、一件60ドル、100ドルである。それが、最近は、400ドル、500ドル、1,000ドルと借りる人が増えてきている。」と話した。

NYで中古ダイヤモンド店を営業している、Michael Goldsteinさんは、「金製品を売りに来る客が急に増えた。特に最近は、金相場が急騰した結果、宝石をお金に代える動きが加速化してきた。」と話した。

ガソリンのスタンド売りの値段が、今年1月、ガロン(3.785リッター)、3.10ドルに値上がりした。昨年12月は2.99ドル、一年前は2.28ドルだった。米国では、車は日本で言えば下駄である。ガソリンの値上がりは、家計を直撃する。同時に食料品も値上がりしているから、米国の消費者は、益々、節約的にならざるを得ないのであろう。

ほぼ毎日、WSJ紙を読んでいるが、記事に、質屋さんが登場したことはめずらしい。経済問題が大統領選挙の争点となった。米消費者の懐具合がおかしくなり始めたようだ。(了)

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台湾の虹彩学

2008-01-12 09:32:22 | 診断即治療と虹彩学
久々の投稿です。(^_^;)

昨日、台湾の友達から2006年刊の「実症虹膜診察学」A4・64頁・自費出版・日本円で約4000円、という本が送られてきた。
著者は、蔡冠漢さん/慮文慧さん。




内容は、バーナード・ジェンセン博士のマップをデザイン化し、栄養素の説明が加えられているところが少し違うぐらいです。




これは、中華民国七十七年(1988年)に、ジェンセン博士の翻訳本「実用図解虹彩学」が出版されたのと比較して、あまり進歩しているとは思えない。




残念なのは、著者の二方は中医学を修めているにも関わらず、中医学の臨床には使えない内容になっていることだ。

勿論、中医学でなければ役に立たないというわけではなく、現代医学や現代栄養学で話を進めるのなら、ジェンセン理論への反証や、新たな理論で展開していかなければ、出版の意義がないように思うわけです。

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バーナンキ発言が刺激か、NY金相場900ドル突破(学校で教えてくれない経済学)

2008-01-12 08:11:48 | 経済学
バーナンキ米FRB議長の演説で一番元気をもらったのは、金相場のようだ。1月11日、NY金先物相場は、一時、1トロイオンス900.1ドルを記録した。

有事のドルと、かって言われて、地政学的リスクがあるとドルが買われた。ところが、サブプライムローン問題の深刻化から、アメリカの金融機関が、日本流に言えば、恥も外聞もなく、海外の資金に援助を求める状況にまで悪化してきたことから、通貨に限らず、株式も含めて、米ドル資産は売り、金は買いという流れがさらに強まる勢いである。

バーナンキ議長は、昨日の演説で、「米経済の成長に対する先行きのリスクに照らせば、追加利下げが必要になるかもしれない」と明言した。さらに、「2008年の米国の実態経済のベースライン展望が悪化、成長に対する下ぶれリスクが鮮明になった。」と発言した。

ベースライン(baseline)という言葉が妙に印象に残った。テニスやバトミントンに限らずバレーボール、ハンドボールなど、ベースラインを生命線にして、プレーされる方には、ベースラインと言う言葉の持つ意味は、筆者のような門外漢より強く響くかもしれない。

今朝のWSJ紙によると、米証券大手のGoldman Sachs社が、2008年の米国経済は、4~6月期、7~9月共に、マイナス成長に陥るだろうとの予測を発表したと紹介していた。バーナンキ発言を正に裏付けたことになる。

ゴールドマンがつや消しな話をして金相場が輝きを増す。しゃれにもなるまい。米国の短期金利は、現在年4.25%である。1月29,30日開催の米FOMCでは0.5%利下げして、3.75%必至の情勢であるが、さらなる利下げも視野に入れておく必要があるかもしれない。

日本の金利は年0.5%の深海魚である。その日本円が、米国の利下げが進むと利幅が狭まるから買いだという動きが出てきた。1月11日、NY外国為替市場で、日本円が対ドルで買われ1ドル=108.95円前後で取引された。異常に低い金利の日本でお金を借り、円を一端売って利回りのいい通貨や債券、株式を買って運用してきた流れに変化が出てきた。

円キャリートレード巻き戻しで、利回り有利なユーロまで売り始めた。そのあおりを食って、1ユーロ=1.48ドルまで買われていたユーロが、対ドルで、1ユーロ=1.4786ドルまで売られた。米国景気が底割れする危険は今のところなさそうだ。しかし、バーナンキ発言、ゴールドマンザックスの米景気下振れリスク指摘は無視できない。

日本人は相場の話をすると嫌がる傾向が強い。好き嫌いで物事を判断する人も多い。日本は俗に頭のいいといわれる人がもてはやされる国だが、用心した方がよさそうだ。(了)

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バーナンキ議長大幅利下げ示唆、NYダウ116ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2008-01-11 09:22:18 | 経済学
米FRB,バーナンキ議長は、1月10日、ワシントンDCのホテルで、12月の米失業率が4.7%から5.0%へ上昇し、サブプライム問題が、雇用面からも個人消費にマイナスに働き、それが米経済全体に悪影響を与えると指摘し、短期の米目標標金利のFFレートを、次回FOMC会合で大幅に引き下げる可能性を示唆した。

バーナンキ議長演説草稿が予定時間前に配布された情報を受けて、さらなる米利下げは、ドルは売り、原油、金相場は買いの信号をマーケットに送った。

1月10日、NY為替市場で、ドルは、主要6通貨バスケット指標を、76.165から75.91へ約0.7%引き下げた。バーナンキ演説に先立ち、BOE(英国中央銀行)、ECB(欧州中央銀行)が共に、短期目標金利の据え置きを決めたことも手伝って、1ユーロ=1.4799ドル、1ドル=109.47円前後で取引された。

1月10日、NY原油先物(WTI)相場は、バレル93ドル台まで値下りしていたが、追加利下げは、米個人消費を下支え材料と読み、バレル94.74ドルまで戻した。

1月10日、NY金先物相場は、ドル先安を折り込み、オンス890ドル台まで上げていたが、バーナンキ発言のあとも、買い賛成なのだろう、890ドル前後の高値圏で推移した。

原油相場も金相場もドル表示である。ドル先安となれば、ドル表示相場は、当然値上がりする。1月29,30日開催予定の次回米FOMC(公開市場委員会)で、最大限0.5%の追加利下げ必至となれば、米ドルは、対ユーロ、対円ともにどうしても売られやすい。

ドル売りが進めば、投機資金が、原油、金に関わらず、小麦、大豆、トウモロコシなどの農産物含め、商品市場へ流れを後押しする。資源のほぼ100%を輸入に頼っている日本は、この先益々、国際商品相場上昇に翻弄されることになりそうだ。

1月10日、NY株式市場は、バーナンキ演説を前後して、見方が分かれ乱高下したが、追加利下げ期待で、結局、NYダウは前日比116ドル上昇、12,851ドルで取引を終了した。

その一方で、1月10日、WSJ紙は、米大手銀行のシティグループや米証券大手のメリルリンチが、引き続き、海外の政府系ファンドから、資金供給を受ける交渉を行なっていると報じた。サブプライム問題が、米金融機関に深手を与えていることを裏付けた。

日本では初詣、ゑべっさん詣である。神社には、賽銭箱は昔なかったそうだ。古来、日本人は、日々の無病息災を神さんに感謝してきた。他人任せ、神頼みでは、救いがない。(了)

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ベルギーシリーズ(タリス・パリ行き新幹線)

2008-01-10 08:46:00 | スケッチ



ベルギーシリーズ(カフェメトロポール・ブリュッセル)

江嵜企画代表・Ken



いよいよ帰国の日がやってきた。新幹線、THARYS(タリス)が出る、
ブリュッセル南駅まで、宿泊先のホテルから大型タクシーに乗った。
余裕見て車を手配していたので、駅構内で十分な時間がとれた。

ブリュッセル南駅は、ブリュッセル中央駅と比べもにならないほど
大きくてきれいだ。駅構内にはみやげ物店だけでなく、ファッション専門店も
店を開けていた。ひとの往来が激しく、行きかう人が活き活きしている。

駅プラットホームに上がったら、先便のパリ行きのタリスが出発を
待っているところをスケッチした。

アムステルダム手前のスキポール空港駅まで、スピード優先の日本の新幹線と
違って、窓外の田園風景を楽しみながら、タリスは悠然と走り、2時間足らずで
着いた。

1等車だったが、料金は76ユーロだった。タリスのパンフレットを読むと、
60歳以上(老人)割引、12~26歳(若者)割引、深夜割引、団体割引など
細かく割引制度が設けられていることもわかった。

さすが1等車だからだろうが、頃合いを見ては、飲み物、クッキーなどを
配ってくれた。お金を払った対価に応じることは当たり前のことなのだろう。
1等は座席もゆったりしていた。ベルギーからオランダへ国境を越えたが、
改めてのチエックはなかった。

ユーロ圏は、この先、通貨統合を起爆剤にして、世界のエネルギーを
収斂させ、様々な人種と異文化を飲み込みながら拡大していく予感がする。

スキポール空港は午後1時を過ぎていたが、乗降客でごった返していた。
夜着いたアムステルダムも多くの人が出入りしていた。人もまばらな関空と
彼我の差は決定的である。ただ、テロ対策であろう、出入国検査は
当然のことながら厳格だった。

午後3時15分、離陸、スカンジナビアをすり抜け、シベリア上空を飛び、
中国東北地区から朝鮮半島をまたいで、偏西風に乗って、10時間40分で、
関空に午前11時前に無事着陸した。

あっという間の10日間だった。アントワープ証券取引所で、淀屋常安の
名を記した銅版を目にすることはなかったが、ブリュージュに代って交易の
中心として活躍したアントワープ港の岸壁に立って北海を見た。海辺に建つ
古城も見学した。造船所から証券取引所と続く、歴史の生き証人と
対面できたことは誠に幸いであった。

今回、ベルギーへ行くと言うと、ほとんどのひとが、ブリュージュはきれいな
街ですよとのみ教えてくれた。正直、筆者も半分観光気分だった。ブリュッセル
にしても、EUの本部やECB(欧州中央銀行)がある程度の知識しか
なかった。

この地は、ハンザ同盟にルーツを持ち、ギルドハウスを今に残し、東インド会社を
介しての世界交易のメッカとして活躍した。そしていま、世界遺産の宝庫として
息づいている。

1月1日、新年を祝い、ブリュッセルの街のセンター、ギルドハウスに囲まれた
広場、グランプラスで繰り広げられたライトアップによる夜の祭典は圧巻だった。
行政も心得たものである。魅力ある呼び物を用意すれば、人は集まる
のである。金も使うが、倍返しで、金も落ちる。そんなことは先刻承知なのだろう。

特別の催しがあるから人が集まるのはわかる。居ながらにして街ごと
世界遺産が今に息づいている姿を自分の目で確かめようとして人が
集まるのであろう。

かってマルコポーロもザビエルも、2年以上の歳月をかけて命がけで
日本を訪れたという。それだけの魅力が、当時の日本にはあったので
あろう。呼び声だけでは、魅力乏しい街には、世界から人は
集まって来ない。

淀屋常安が生きていたら、地盤沈下はなはだしい、今の大阪の姿を、
いかなる感慨をもって眺めるのであろうか。(完)

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