
可愛い女子大生ですが、
「1年近く生理がない」と言っていました。
ちょっと緊張したのですが、今まで何人も「生理がない方」を診て来たので、
「大丈夫です」と励ましながら治療を続けてきました。
そして、やっと、やっと月経があったらしいのです。
お母さんと一緒に来られていたのですが、お母さんが娘さんに、
「あれ言って!」と言ったら、その女子大生が
「あ、生理が来ました」と恥ずかしそうに言っていました。(^o^)
生理が来ない理由は、現代医学では以下のように考えているようです。
1. ホルモンバランスの乱れ
- ストレスや過度なダイエット
- 大学生は学業や人間関係のストレスを抱えやすく、それがホルモン分泌に影響することがあります。
- 過度なダイエットや栄養不足(特に低体重や極端なカロリー制限)が原因で無月経になることもあります。
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- ホルモンの異常により、排卵がうまくいかず生理が来なくなることがあります。
- 体毛の増加やニキビ、体重増加などの症状があればPCOSの可能性があります。
- 高プロラクチン血症
- 脳下垂体から分泌されるプロラクチンが過剰になると、排卵が抑制され、生理が止まることがあります。
- 甲状腺機能の異常(甲状腺機能低下症・亢進症)
- 甲状腺ホルモンは月経周期にも影響を与えるため、機能異常があると無月経になることがあります。
2. 子宮や卵巣の異常
- 早発卵巣不全(POI)
- 40歳未満で卵巣機能が低下する状態。大学生でも起こることがあります。
- 原因は自己免疫異常、遺伝的要因、抗がん剤・放射線治療など。
- 子宮の異常(アッシャーマン症候群:子宮のトラブルが原因で無月経や不妊症になる病気)
- 子宮内膜の癒着によって月経が来なくなることがあります。
3. その他の可能性
- 過度な運動
- アスリートや運動量の多い人は、エネルギー不足でホルモンが低下し、生理が止まることがあります(運動性無月経)。
- 薬の影響
- 避妊ピルの服用・中止
- 抗うつ薬や抗精神病薬の影響
- 妊娠の可能性
- まれに妊娠に気づかないケースもあるため、念のため妊娠検査薬で確認するとよいでしょう。
対処法
- 婦人科を受診する
- 1年間生理が来ていない場合、婦人科での検査(ホルモン検査・超音波検査など)が必要です。
- 生活習慣の見直し
- バランスの良い食事、適度な運動、ストレス管理を意識する。
- 東洋医学的アプローチ
- 鍼灸や漢方でホルモンバランスを整えることも効果的。
- 七星論では「腎(生命力・成長)」「肝(血の巡り)」が関係するため、これらの治療もしますが、他に大きな治療ポイントがあります。
勿論、婦人科も受診していますが、婦人科では「ホルモン剤の使用」を勧めるそうです。
しかし、始めから生理がないわけではないので、それは「最終的な手段にする」ことにしたそうです。
それで、当院では、
- 鍼灸
- 食養生
- 家庭療法
の3本立てで、治療をしていました。
そして、やっと生理が来たそうです。ヽ(^o^)丿 わーい!!!\(^o^)/
めでたし、めでたしです。