
七星論での「腹火」への刺鍼
タイトルのような事を訴える方来られました。
「手がむくむと指輪が抜けない」とも言っていましたねー。(^_^;)
40代の方ですが、「スマホで聴力検査をしたら、60代くらいの結果になっていた」と笑っていました。
左小指の第二関節(PIP)というのは、七星論で診ると、「木」になります。
即ち、肝との関連がおかしくなって、そこに痛みが出ているわけです。
ですから、「肝査穴」で取れるだろうと思い、肝査穴に刺鍼したのですが、取れない。
「ん、ん、何で?」と思い、
「いつ頃から痛いんですか」と聞いたら、
「前から痛いんですが、先生のところに来たら言うのを忘れて、帰りに思い出すのです」と言います。
と言うことは、1ヶ月以上前から症状はあったということで、慢性化させてしまっているわけです。
となると、経絡だけでは難しいので、写真のように腹部のツボにも刺鍼しました。
そのツボは、七星論での「腹部の火」になります。
何故「火」なのかと言うと、小指は小腸経と心経、つまり「火」の経絡になるからです。
で、鍼の途中でお腹が「ググーッ」と鳴りました。
「あ、今、お腹が鳴りましたよね」と聞くと、笑いながら
「はい。大きな音で鳴りましたね」と答えていました。
そして、小指は完全ではありませんでしたが、ほぼ治まったようでしたので、治療を終了しました。
完全に治めようとすると、別の症状が出て来る可能性があるので、8割ぐらいで終わったわけです。
※ 「完璧に治そう」とすると、別の症状が出て来る可能性があります