NY株様子見で下落、NY原油、WTIバレル67ドルと安値更新、独仏インフレ率エネルギー下落で6%前後に低下、食料品インフレは継続、一方、キム総書記、メンツをかけて2回目の打ち上げ早期実施かと韓国KBS
(学校で教えてくれない経済学)
「米下院での米債務上限法案審議の先行き不安と5月の中国経済減速データ発表を受けて31日、NY株は値下がりした。」と31日、WSJ紙電子版は伝えた。31日,FT(フィナンシアルタイムズ)電子版は「①米下院債務上限法案採決結果に警戒している。②5月の米求人数が1,010.3万人と良好だった。③シカゴ購買部協会景況感指数PMIが40.4と予想以下だった、④ドイツの5月インフレ率が6.1%と予想外に下落した、⑤5月中国経済成長率が鈍化、31日、中国本土株が3.43%安、香港ハンセン株価指数が1.9%値下りした。」と伝えた。
31日、NY市場でダウは32,908ドル、134ドル、0.41%安、S&P500は4,179と75ポイント、0.61%安、ナスダックは12,935と82ポイント、0.63%安で取引を終えた。恐怖指数VIXは17.94と2.75%増加、米10年債利回りは3.642%と1.58%低下した。NY外為市場では1ドル=139.37円、0.29%安、1ユーロ=148.96円、0.71%安、1英ポンド=173.34円、0.10%安で取引された。NY原油(WTI)バレル67.67ドル、2.58%安、北海ブレント、同72.22ドル、2.02%安で取引を終えた。中国経済減速が意識された。NY金はオンス1,981.10ドル、0.20%高、ビットコインは2万7,102ドル、2.140安で取引された。
6月1日、朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBCは「①6か月前約1万9,000人のウクライナの子供がロシアに連れ去られた。一部がいま戻されつつある。②チャットGPT開発者などが「余りのスピードで開発が進んだ。深刻な影響をもたらす。」と相次ぎ警告を出している。」と伝えた。ドイツZDFは「ノルウエーで開かれたNATO外相会議で米代表は「ウクライナのロシア領土へのドローン攻撃は慎重でなければならない」と発言した。②5月のドイツのインフレ率が6.1%へ低下した。エネルギー価格低下を反映した。一方、食料品価格は下がっていない。インフレは収まったと判断するのはまだ早い。」と伝えた。フランスF2は「5月のフランスのインフレ率が5.2%へ低下した。電気ガス代の値下りを反映した。燃料用のブレント原油がバレル85ドルから73ドルへ値下がりした。」と伝えた。
シンガポールCNAは「①31日、北朝鮮が打ち上げたロケットが黄海に墜落した。日本、韓国で打ち上げ後避難警報が発令された。韓国では北のロケット打ち上げは日常的であるが避難命令メールが届いたのは初めてで混乱した。ある韓国市民は「警報に驚いた。どこに逃げたらいいか指示がなく困った」と話した。②オースチン米国防長官は横田基地で米兵士に「米国はインド太平洋を全力で守ると約束している。皆さんは最前線にいる。」と激励した。中国報道官はアメリカは危機感を煽っていると米国を非難した。③中国の5月のPMIが48.8へ低下した。中国株が値下がりした。④テスラのマスクCEOが上海を訪問、米中のデカップリング(切り離し)は好ましくないと語った。」と伝えた。香港TVBは「アメリカ軍機の前を中国軍機が横切った。米中国防省会議を中国は拒否した。」と伝えた。韓国KBSは「キム総書記はメンツにかけて2回目の打ち上げを早期に実施する意向のようだ。」と伝えた。情報が日々氾濫している。あとの祭りという諺がある。他人事で済まさぬことが肝要だ。(了)