ティラノサウルス展最終日探訪
画・江嵜 健一郎
ティラノサウルス展(大阪南港ATCホール)最終日の9月5日に,読売新聞社主催のため最寄りの読売販売店におねだり2枚招待券をゲットして家族で探訪した。
最終日ということもあってか、子供連れが多かったが、どこがコロナかと見まがうほどの盛況だった。、600円の追加料金を払えばヘッドホーン付きで画像解説が楽しめる特別コーナーもあり、特に子供を念頭に置いた試みが随所に見られた。会場には遊技場も特別に用意されており小型恐竜の自動電動車などに乗ってはしゃいでいた。
広い会場には福井県恐竜博物館からはるばる運び込まれた実物大の恐竜模型や叫び声を出し、口を大きく開けたり閉じたり、大きな首を伸ばしたりちじめたり、体をゆすったり出来る恐竜ロボットが人気だった。親にだっこされた幼児もいて、親と一緒に目を輝かせて楽しむ子供たちが恐竜と一体になっている会場の様子が強く印象に残った。
会場に用意されたケースには一点づつ解説をつけて実物大の模型の恐竜の化石が多数展示されていた。
展示パネルには「恐竜類は,約2億3,000万年前に姿を現し、形や暮らしを変えながら1億年以上にわたり地球上で仲間を増やした。恐竜類のほとんどは白亜期のおわり(6、600万年前)絶滅したが、鳥へと進化したティラノサウルスの仲間の一部だけは生き残り、今も空を羽ばたいています」と解説にあった。
余談ながら、先日NHK/BSの番組を見ていたら恐竜の化石の宝庫である兵庫県の丹波で恐竜から鳥へ移る時代の卵の化石がまるごと昨年発見され世界的大ニュースとなったと紹介されていた。「恐竜の化石の調査はまだはじまったばかりだ。これからは若い研究者に委ねたい」と当の化石を発見した老研究者は興奮の面持ちで話していた。
この日会場に訪れた子供たちの中から将来の世界有数の恐竜博士が誕生するかもしれない。
阪神なんば線が開通して大阪南港ATCホールは便利になった。九条駅で地下鉄中央線乗り換えコスモスクエア駅下車、ニュートラム「トレードセンター駅」と接続、降りるとほぼ目の前にATCホールがあった。
会場を見終わったあと喫茶コーナーで小休止して帰路に着いた。18年前から店を出しているという売店の女性に聞くと「ほとんどのひとは車での来訪者です」と話していた。
最寄り駅までの電車には子供連れに会わなかった。昨今は特にコロナのせいもあり、より安全・安心な車での移動が選ばれたのかもしれない。
6日の放送に出たある経済評論家の話の受け売りだが日本の二回目のワクチン接種を終えた人は人口の47%である。しかし、日本という国は、出遅れていたが軌道に乗ると早いとやや楽観的と思われる予測をしていた。いずれにしろ一日も早くコロナから解放されたい。(了)