写真① 画像はヤフーの画像ページからお借りしました
写真②
タイトルのようなことを訴える方が来られました。
これは、胃経が走行する前脛骨筋の凝りで、胃の異変や、足首への負担、前脛骨筋の使い過ぎ、後脛骨筋とのバランスなどが良くないと起こる現象です。
たとえば、急ぎ足で歩くと、前脛骨筋に疲労を感じる事がありますが、その状態のまま長距離を歩くとこのような現象が出てきます。
足首が背屈できなくなるのですね。
短期的なものだと、寝れば治るのですが、長期間そのようなことが続くと、自然に治るのは難しくなります。
この方も、足首に力を入れて、足首を捻るスポーツをやっていますので、長期的に足首に負担をかけています。
ですので、慢性的な凝りを取り去らないと治せないことになります。
そこで思い出すのは「回旋鍼」です。
足首なのに、何故頭に鍼をする回旋鍼? と思う方も多いと思いますが、
回旋鍼は、「体の捻れを治す鍼」だからです。
しかし、回旋鍼だけだと、刺鍼して長時間置鍼しなければならないので、すばやく症状を治めるには、前脛骨筋の凝りを取ってあげたほうがいいのです。
となると、すぐに浮かんでくるのが「巨鍼」です。
巨鍼療法の訓練をするときは、最初に自分の足(胃経)に刺鍼をして訓練します。
胃経とは、上の写真①の右足に、赤い点線で示したところです。
(黄色い丸で示したのは、この辺りが硬いというところです)
そこで、
「あ、これは、巨鍼を使うとすぐに取れますが、巨鍼をしてもいいですか?」と聞きましたら、
「ええ、ええ、やってください」と言います。
そして、「巨鍼をすると、足がすごく軽くなります」と言いながら巨鍼をしました。
巨鍼が済んで、足首を背屈してもらうと、ものすごく嬉しそうな笑顔で、
「あ、あ、軽く曲がりますね。楽に曲がります」と喜んでいました。
治療が済んでから待合室で、
「すごく楽ですわ。助かりました」とお礼を言ってくれた。
巨鍼療法は即効性があり、治療効果の持続時間も長いので多分、これでほぼ完治だと思います。(^_^;)