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米量的金融緩和縮小が前倒しされるとの思惑・エジプト情勢緊迫化でNYダウ225ドル安

2013-08-16 11:22:52 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)


映画『終戦のエンペラー(EMPEROR)』を終戦の日の8月15日に観た。なぜ日本はアメリカと戦争をはじめたのか。映画は広島に原爆が投下された映像から始まる。次に1945年8月30日、連合国軍最高司令長官、マッカーサー元帥が日本に上陸する場面へ移る。マッカーサーは日本到着直後、戦争における天皇の役割を10日間で探れとボナ―・フェラ―ズ准将に命じた。マッカーサーは天皇を逮捕すれば激しい反乱を招く。君主をなくした日本に共産主義が入り込むことも恐れていた。フェラ―ズ准将は開戦前後の天皇の言動を証言出来る人を探す作業に取り掛かる。近衛元首相から開戦開始前3ケ月、戦争回避のために米国側と接触した。米国務省は事実上拒否したと聞く。次に会う天皇の相談役だった木戸幸一は「天皇が8月6日の御前会議で降服を受諾した。陸軍を封じるため玉音放送を用意した。陸軍は皇居を襲撃した。証明する記録は焼却され、証人の多くは自決した。」と聞く。

今回の映画で特筆すべきことは主人公、フェラ―ズなる人物が存在していたことである。映画のプロデュ―サ―の奈良橋陽子氏はフェラ―ズの日記や書き残した記録を調べた。奈良橋氏の祖父、宮内次官、関谷貞三郎は、昭和天皇に仕え、マッカーサーと昭和天皇の会見に尽力したことを知る。父親は、外交官、奈良橋一郎で、子供のころから外国との関係を身近に感じていた。映画の中に日本人の特質の一つして、建前と本音の話が出て来る。映画は日米で同時上映される。アメリカ人にとって容易に理解しがたい日本人を知るいい機会となるかもしれない。最高司令長官が、マッカーサーでなかったら戦後の日本はどうなっていたのだろうか。一人のリーダーの存在がいかに大きいか。映画を観た神戸国際会館では年配の男女が多かった。『終戦のエンペラー』を一人でも多くの若者に観て欲しい。

一方、16日朝放送のワ―ルドWaveMorningはエジプト暫定政府によるムスリム同胞団デモ隊への発砲で525人の死者が確認されたと伝えていた。パレスチナでは爆弾テロで多数の死者が出たとカタール、アルジャジ―ラが伝えていた。中国CCTVは終戦記念日の式典の挨拶で安倍首相は先の戦争で日本がアジアの諸国に対する責任と日本が永久に戦争をしない国となるとの文言に触れなかったと日本の一部のメディアが伝えたと紹介していた。フランスF2は、スペインの国有財産の1/4が現在競売に出されていると伝えたあと、国にとって財政負担は耐え難いが、不況期での売却では原価より安くなる。1000年以上町に親しまれた教会が取り壊される映像を流していた。身につまされる話である。

15日、NY市場では、量的金融緩和が早期に縮小されるとの思惑やエジプト情勢の緊迫から、NYダウは前日比225ドル安、15,112ドルで取引を終えた。NY原油はバレル0.3%高、107.13ドル、NY金は2.3% 高、1,363.80ドルだった。この日は株売りに加えて債券も売られ、10年物国債の利回りは2.767%へ上昇した。NY外国為替市場ではドルが売られ1ドル=97.31円1ユーロ=129.95円で取引された。世界の情勢は日々刻々動いて行く。それぞれの国が己の裁量だけで進んでいく。戦争のない世界実現の叫びだけがむなしく響く。(了)

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