しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

インターステラー

2014年11月24日 12時17分10秒 | 作品名(あ行)
第364回「これは賛否が大きく分かれる作品かも」
とある映画館でのカード会員割引が終了してから、必然的に値上がりしてしまった上映料金。それが映画館へ足を運ぶことのネックになっているわけではないと思うのですが、このブログの更新が滞りがちなのは否めませんね。そんな中でもどうしてもこの作品は見逃すわけにはいきませんでした。前回のブログでもちょっと触れましたが、クリストファー・ノーラン監督の「インターステラー」です。すっかり監督の作品だと思っていた「トランセンデンス」がプロデュースだとわかって以来、ずっと楽しみにしていた作品ですから、もちろん公開日に行ってきましたよ。

それほど遠くない未来の地球。そこでは環境の変化によってあらゆる場所で砂嵐が起こり、慢性的な農作物への疫病の発生による食糧難。そんな中で人類は滅亡への一途を辿っていた。元エンジニアで宇宙船のパイロットだったクーパーは、勤めていた組織は解体され、今は家族と共にトウモロコシを作る農夫として働いていた。ある日、砂嵐が彼らの住む町を襲った日、何かを啓示するかのように彼の娘・マーフィーの部屋にある場所を示す座標が現れた。それを解読し、座標が指し示す場所へと辿り着くと、そこではすでに解体されたはずのNASAがある計画を秘密裏に進めていた。ある計画とは星の寿命が尽きようとしている地球を離れ、人類が新たに住める惑星を探す「ラザロ計画」だった。すでに12機の探査隊が宇宙へと飛び立ったという、そのうち3隊が新たな候補となる惑星から信号を送っているが、信号だけが届く状況がすでに数年経過しているという。そこで彼らを追いかけ、人類の住める惑星を探す為にロケットを飛ばすという。優秀なエンジニアだったクーパーはその乗組員としてスカウトされる。彼は愛する子供の世代に暮らせる場所を残すため、その僅かな希望に賭ける決心をし、宇宙へと飛び立つのだった。

SF映画が大好きな私にとっては、この作品はとても見応えのあるものでした。しかし、全く興味の無い人にとってはちょっと難しい作品なのかも?と思いました。「相対性理論」や「ワームホール」「ブラックホール」などの知識を前もって多少知っておかないと、物語の展開に疑問を持つことになると思います。そんな科学的な根拠に基づいて作られている映画なのに、「家族の絆」や「愛」といった目に見えない存在をテーマにもしているこの作品は賛否が大きく分かれる作品だろうなと思って観ていました。

一見すると関係なさそうな、マーフィーの幽霊の話や、相対性理論に基づく時間の経過。さらにはブラックホールで起こることなど、理解に苦しむかもしれない表現が多く見られます。それでいて、映画としてもハラハラドキドキの展開で観客を飽きさせることなく物語が進んで行くのは、さすがクリストファー・ノーランだと納得させられる作品です。

さらに登場人物も豪華です。今年、アカデミー賞主演男優賞を獲得したばかりのマシュー・マコノヒーを主人公のクーパーに、最近では女優として頭角を現しているアン・ハサウェイ。ノーラン作品では常連のマイケル・ケイン。私が一番驚いたのは物語の終盤で突然現れた彼の存在でした。予告編でも登場しておらず、ポスターなどにもクレジットされていない超有名俳優さんが登場します。正直、彼でなければいけない役ではなかったので、とても驚きました。オフィシャルサイトなどでもクレジットが無いので観た人へのお楽しみといった感じなのでしょうか?

点数は個人的には★★★★★なのですが、一般的な評価をすればマイナス1の★★★★☆といったところでしょうか。少しでいいので「相対性理論」などの知識が無いと理解できない点や、最後の展開が少し御都合主義のように思える部分があったのでマイナスとしました。しかし、私個人的にはその部分すら気にならないくらい見事な作品だったと思います。上映時間が169分と長い作品なのですが、私は全然時間を感じませんでした。

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マシュー・マコノヒー,アン・ハサウェイ,ジェシカ・チャステイン,エレン・バースティン,マイケル・ケイン
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