刑罰 フェルディナント・フォン・シーラッハ(著)2019年6月発行
著者の本を読むのは『犯罪』『罪悪』につづいて三冊目。
ベルリンで刑事事件弁護士として活躍した著者の経験に基づき
描き出されるリアルな事件の数々が、短編として読者を魅了する。
着眼点、話の切り取り方、表現、、、
毎回、うまいな〜、と感心させられ、あっという間に読了。
『コリーニ事件』や『テロ』も読んでみたい。
『刑罰』は、12の短編からなる短編集。感想は省略し、
内容は、案内文を以下に転記・・・
—
黒いダイバースーツを身につけたまま、浴室で死んでいた男。
謝って赤ん坊を死なせてしまったという夫を信じて罪を肩代わりし、
刑務所に入った母親。人身売買で起訴された犯罪組織のボスを弁護
することになった新人弁護士。薬物依存症を抱えながら高級ホテルの
部屋に住むエリート男性。
・・・実際の事件に材を得て、異様な罪をお菓子た人々の素顔や、
刑罰を課されたまま世界からこぼれ落ちた罪の真相を、
切なくも鮮やかに描き出す。
—
わがまま母