38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

震災支援の、野菜販売。

2011年03月28日 | 農と暮らしの日記
そろそろ終わりに近づきつつある冬どりの人参。
シールには「西条市青年農業者協議会 生産者:有機菜園藤田家族」と書いてある。本日引き渡し、東北大震災の義援金にあてるという首都圏での野菜販売に愛媛県産の野菜を提供するという企画があるそうで、青年農業者協議会もそれに協力。端境期ではあるけれど人参が少しだけなら出せるということで。本当なら何箱かに人参を詰めて送りたいところだけれどそこまでの余裕はなく、わずかながら。でもこんな少しずつの思いが少しずつ役に立つならということで。ここにこんなことを載せるのも実際は気が引けるというか、黙ってやればいいことだけれど、あ、そういうやり方もあるのね、というふうに(僕は協力依頼が来るまで気づかなかったから)思ってくれる人が一人でもいれば。

それで、うちの人参はそのごくごく一部。
今日は青年農業者の何人かと事務局のみなさんも集合して、会員の圃場で首都圏に送るキャベツを収穫した。よその方の畑で野菜を収穫するというのは貴重な機会である。緊張する。「その辺の、適当にとっていいから」とか言われても、自分がそういうふうに言うときのことを想像すると、あんまり適当じゃいけないんじゃないかと思ってしまう。量的にいうと、うちの人参の何倍、何十倍ものキャベツをとって箱詰めした。どうか何らかの力になりますように。

首都圏では野菜が品薄だという。
そこに野菜を送ることは、いろいろと難しいこともあるとは思うけれど、何らかのかたちで貢献できるという思いがあり、さらにそこで買ってくださったその代金が東北方面へ義援金のかたちでまわるということなら、なおうれしい。もちろん、うちから無料で提供したからといっても、いったん「荷物」になってしまうと、それはもうたいへんな手数がかかることになる。協議会の事務局で連絡をされている方、荷物のとりまとめ作業をされる方、愛媛から首都圏へと運ぶ輸送の方、首都圏のお店でそれを(たぶんいろんなものが予想の範囲を超えて集まっていると思います)仕分けして販売のかたちに整えてくださる方、さらにそれを買ってくださる方……がいて初めて、僕たちの思いがかたちになる。販売は木曜頃になるそうだ。詳しいことがわかったらまたここに書きます。



月曜、晴れ。日向はぽかぽかだけれど、気温は低く日陰は寒い。
朝:6時過ぎからごはん。8時過ぎ頃に市街に出て保育園納品、スーパー出荷、宅配便センター持ち込み。
午前:渚と真は今日から大阪のおじいちゃん、おばあちゃんち(薫の実家)へ。薫が高速バスの乗り場(JR伊予西条駅)まで送っていき、僕は市街に出たそのまま、上記のキャベツの収穫で神戸(かんべ)校区の会員K君の圃場へ。このK君、今日わかったのだけれど、中学校の同級生だった。30年近くぶりに会い、面影はそのまま、だけどすっかり農業者の風格があってまぶしかった。帰宅して温室の管理、など。

午後:じゃが芋の植え付け、この春最終。
デジマとニシユタカの在庫の中から種芋向きの大きさ(というか出荷に不向きな小ささ)のを選び、平畝の畑に押し込んでから管理機で低い畝を立てつつ覆土。そのあと、明朝出荷分の追加収穫、主に葉もの。17時頃に戻ってあれこれの机しごと。

夜:19時からの青年農業者協議会の集まりで丹原へ。
作物別の実践班プロジェクト発表会で、今回は僕も「作物(米麦)」の実践で発表。消費者のみなさんと一緒に種を播いたり育てたり、料理して食べたりという活動について、米・大豆・小麦を例にその取り組みを発表した。他の実践班(果樹、野菜、畜産、花卉)の発表はそれぞれひとつひとつが勉強になった。野菜以外は自分の経営と関係なさそうに思えるのだけれど、そんなことはまったくなく、「農」ということで通じるもの、あるいはそもそも同世代(より若い世代)の仕事の様子から学ぶところがとにかく大きい。21時帰宅、晩ごはん。

<本日の野菜セット>例
里芋・じゃが芋のいずれかまたは両方、人参、春どり大根、春キャベツ、菜の花(小松菜、チンゲン菜、蕪などから1~2種)。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« じゃが芋、除草は先手先手で。 | トップ | 思い切って、キャベツ定植。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

農と暮らしの日記」カテゴリの最新記事